6422

ある淫魔の話

「お前が大淫魔―だな?」
その青年は、最初にそう口にした。
あれは、私が大淫魔になった―つまり、人間の女を淫魔化できるようになったばかりのことで、
私は新しい力にはしゃぎ、村一つを全滅させてしまった。
青年は、そんな私に対して人間たちが送り込んだハンターだった。
「うん、そうよ。それで?」
「お前を、倒す」
「ぷっ…人間が、この私を?」
当時、私は淫魔ハンターというものを舐めていた。
並の淫魔ならともかく、大淫魔たる自分と人間ごときでは、勝負になるはずがない、と思っていた。
しかし―それは、思い上がりだった。
「く…ふぁ…んん…っ!」
「はぁ…はっ…く…」
私は―明らかに、劣勢だった。69の体勢に持ち込まれ、両腕を膝で押さえ込まれている。
かろうじて舌を伸ばし、ペニスを責めることは出来たが、これでは文字通り手も足も出ない。
これが、淫魔に対抗するためのハンターの体技―
くちゅ、ちゅ、ちゅうううう〜〜
「あっ、ふああああああっ!?」
―そして、性技。
クリを吸い上げられ、私は嬌声を上げてしまった。
認めよう。この青年は為すすべなく精液を搾り取られる獲物などではなく―
淫魔と互角以上に戦うことのできる―敵、だった。
―だけど。
「勝つのは―私だよっ!」
私のお尻を責めようと、彼の手が離れた瞬間、私は自由になった脚で彼の頭を挟み込んだ。
「んぷっ!?」
そのまま、頭をじわじわと締め上げていく。それでも私を責める舌の動きは緩まない。
「さすがハンターだね…でも」
私は目の前にぶら下がっている美味しそうな棒を舐め上げる。
先っぽから、徐々に上に…裏筋をぐりぐりといじめ、玉袋をぺろん、と舐める。
「んっ!んんんんん…」
私の股の中で、くぐもった声をあげるハンター。
確実に、さっきまでよりも感じてる…
「んふふ…私のふともも、気持ちいいんだ」
そのまま暫く責めると、ペニスから我慢汁が噴き出し、私の胸を汚した。
彼の腰は彼自身の意思とは関係なく、カクカクと振りたてられる。
ずるっ!
そして、彼の膝に押さえ付けられていた腕が、ようやく開放される。
どうやら、汗が潤滑油となって抜けやすくなっていたようだ。
「あはは…手、自由になっちゃったよ?」
ふとももの間で、彼が青ざめるのを感じた。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
いままで抑圧されていたお返しとばかりに、彼のペニスを激しく手コキする。
ちゅうぅ〜〜〜っ…
さらに玉袋を吸い上げると、ペニスがピクピクと痙攣を始める。
熱いたぎりが、竿を駆け上って来るのを感じる。
「んんんんんんんんんんっ!」
どびゅっ!びゅるっ!びゅ、びゅっ…
―勝った。
勝利の証である白濁が、おっぱいのあたりに降り注ぐ。
私は、勝利の快感に酔いしれていた。
強い男と戦って、打ち負かして、屈服させて、支配する。
それが、こんなにも気持ちのいいことだったなんて―
呪縛にかかり、脱力しているハンターの身体を脚で押しのけ、私は身を起こした。
ハンターの顔を見下ろす。悔しさからか、泣き出しそうな顔。
―とても、ゾクゾクした。
「返り討ちにされちゃったね、ハンターさん?」
「う、うう…」
「淫魔の体にザーメン搾り取られちゃったね〜」
「〜〜っ」
子宮のあたりが、きゅん、とするのを感じる。
すご…言葉責めしててこんなに感じちゃったの初めて。
ダメだ。もう我慢できない。
「じゃ、勝者の当然の権利として、貴方の精液、一滴残らずヌキヌキしてあげるっ!」
それだけ言って、目の前のごちそうにむしゃぶりついた。
ちゅりゅっ、ちゅるるるるる…
「ああっ!あっあっ!」
軽く啜っただけで、彼は簡単に悲鳴を上げる。
ぢゅううううううううううう〜
「ああああああああああ!」
びゅーーっ!びゅっびゅっ!
強く啜ってあげると、彼たちまち登りつめ、粘っこい特濃ミルクを提供してくれた。
「ふふ、瞬殺だったね」
ハンターの耳元に口を近づけ囁いてあげる。
屈辱に耐えかねてブルブルと口元を振るわせる彼は、たまらなく可愛かった。
「…そういえばさっきは、どうやって負けちゃったんだっけ?」
「!」
「そうそう、こうやって…」
私は彼のペニスをふとももで挟み込む。
そう―さきほど彼の頭にそうしたように。
「それで、こんなふうに締め上げられて…」
「う、あああ…」
「それで、降参してぴゅっぴゅしちゃったのよね?」
「う、ううぅうぅ!」
青年は、私の言葉にプライドを踏みにじられ、とうとうポロポロと涙をこぼし始めた。
「あ、ピクピクしてるよ?また私のふとももに負けちゃう?」
「うあ…いやだ…いや、あっあああああああああっ!」
どくっ、どくどくどく…
「ふふ、はいダメー♪また負けちゃった」
「あ…あ…」
「何回でも負かしてあげる。ほれほれ、これはどう?」
ふとももを円を描くように擦り合わせる。
「あっあっ…」
「うふふふふふ…」



「ひあああああ!」
びゅ、ぴゅるっ…
「んふ、68発目〜。そろそろ限界かな?」
あれから。
私は勝者の優越感に浸りながら、ふとももで彼を絞り続けた。
彼の屈辱と絶望と快楽の入り混じった表情は私をとても興奮させた。
「それじゃあ最後は、派手に出してね」
わたしはふとももを、きつく締め付ける。
「あ、ふあああ…」
彼のペニスはたちまち限界を迎え、射精のわななきを繰り返すが、
私はそれを許さない。
「ダ〜メ。まだ出させてあげない」
ふとももを一層きつく締め、強制的に射精を押しとどめる。
「ああっ!うあああっ!」
おあずけをくらった青年は、可愛らしく喘ぐ。
「そろそろいいかな?…とどめだよ」
ペニスを開放しながら、大きく一回擦り上げる。
「ああああああああああああああああああああああーーーーーーーー!!」
ぴゅーーーーーー!
勢いよく最後の一滴を出し尽くし、青年は事切れた。
私は青年の断末魔を聞きながら、―絶頂していた。

                         END
女性視点の話を一度書いてみたかったので、
突発的に投下してみました。
いかがだったでしょう?

[mente]

作品の感想を投稿、閲覧する -> [reply]