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乳魔(8)

スティアが迷う事無く取った後背位の姿勢。
コールはわずかな逡巡の後、

「行くぞっ!!」

スティアの小さなヒップに突撃した。
わずかな逡巡さえ愚かしく思えるほど、明確だった。
これ以外の体位では、勝負になどなろうはずもない。


スティアの体の下で乳房が揺れていた。


「はい♪」

スティアが心持ち腰を突き上げた。

じゅぷっ…

濡れた音を立てて、コールの最後の力を乗せたペニスが、スティアのヴァギナに突き立った。
即座に敏感な裏筋めがけ、肉粒をともなった襞が殺到する。
一度は為す術も無く翻弄された、少女の魔窟。

コールは歯を食いしばり、委細かまわず全身の力を込めて腰を突き出した。

「………!!」
「…………っ!」

カズノコ天井がペニス小帯を摩り下ろした。
亀頭先端が子宮口を直撃した。

二人は声もなく悶絶した。
吹き抜けたそよ風が草を撫でる音だけがした。
鏡のような湖面に一輪の波紋が広がった。


先に動いたのは、


―――コール。


「うおぉっ!!」

雁首を肉襞にひっかけ、一気に引き抜いた。

「ああああああーーーーーっ!!!!」

身体が奥からめくられていく感覚に、ついに少女が悲鳴を上げた。
そのまま一気にコールはペニスを引き抜いた。
どっと愛液が溢れ出し、コールの鈴口をしとどに叩く。

間髪入れず、コールは腰を突き出す。
ぱんっ! 締りのいい肉同士がぶつかり合う音が高らかに響き、飛沫があがった。


「か…はっ」


喘いだのは、コール。

少女の肉壁は、先ほど突き入れた時よりもさらに狭まっていた。
覚悟の量が足りず、コールのペニスが先走りを吐き散らして絶叫する。

まったく、とんでもない膣だった。
確実に大淫魔に匹敵していた。


(動きを止めるわけには…!)


コールは全身の力を込めて、少女の肉襞を振り切り、腰を引こうとする。
果たしてそれは叶えられた。
少女の肉襞をめくりあげながら、コールのペニスが魔窟を脱出した。

「はぁっ……」

少女の掠れた悲鳴。

もし、一瞬でも魔窟の奥に留まっていれば、
少女の肉襞にめくりあげられたのは、コールの雁首だったに違いない。

間髪を入れず、少女の今だ震えるヒップめがけて、コールは三度襲い掛かろうとする。


その腰の動きが、わずかに鈍る。


(もし、さらに狭くなっていたら…?)


そのときは、今度こそ少女の秘肉の餌食になってしまうに違いない。


一瞬の迷いを振り切る。
できることは、ただ全力を尽くすのみ。

「うおおおっ!!」

知らず雄たけびを上げて、コールは少女の子宮を貫かんと肉槍を突き出した。


ずじゅぅぅぅぅ…


尻と下腹がぶつかる快音はしなかった。
粘った水音が響き、掠れ、消えた。


「…っふぅぅぅぅぅぅぅぅ〜」


少女が大きく息を吐いた。
コールは、声もなく天を仰いでいた。


その腰は止まっていた。

少女の膣は、二度目よりもさらにキツく締まっていた。


「スゴ、かっ、た、です、おにー、さん。
 何度も、イった後の、やわらかい、おちんちん、じゃなかったら、
 間違いなく持って行かれてました」

少女の呼吸が整っていく。

「淫魔ハンターの底力、確かに見せていただきました。
 これでまだC級ってゆーんだからびっくりですよー」

言いながら、少女が腰を揺らめかせた。

「うっ!!」

コールの体がくの字に折れた。
少女が首をねじって振り向いた。


「でも、おにーさんの底力より、わたしのほーが上みたいですねっ♪」


少女はコールにとびきりの笑顔を向けると、四肢を大地にしっかりと突き立てた。
そして、その反動を腰に、膣に、伝えていく。


「うあぁぁぁーーーーっ!!」


コールの絶叫。
スティアの腰が高速で螺旋を描いていた。
コールのペニスが絞り込まれていく。
肉壁の渦に嬲りまわされながら、先端へ先端へとその官能を迫り上げられていく。


(ここまで…か)


脳髄を鈴口から引きずり出されるような快感に、コールは瞳を閉じた。

悔いはなかった。

自らの全力を、最後の一滴まで搾り尽くしたのだから。
搾り尽くされたのだから。




……あの夜のように。




「……っ!」


コールは目を見開いた。
そうだ、あの時だって俺はとっくに全力を使い果たしていた。
スティアの… 約束の少女の悩ましすぎるヒップに、気持ちよすぎるバストに、身も心も奪われていた。
それでも、引き分けにまで持ち込めたのは…


あの、甘美な時を、少しでも長くと。


「ひぅっ!?」

スティアが… 乳魔の少女が悲鳴を上げた。
まさか、ここからの反撃があるとは思っていなかったのだろう。


それは、油断。


このしたたかな淫魔の隙を、初めて突くことが叶った。


「スティア…」


少女の名を呼ぶ。
今、自分に力を与えている少女の名を。
崩れ落ちるようにその華奢な背中に覆いかぶさり、白い肩を抱きしめる。
そして、腰を突き出す。
少女の奥へ導かれるままに。

まだ、終われない。終わりたくない。
もっと、この快感を。
キツキツのマンコのカタい締め付けを、気持ちよすぎる感触を味わっていたい。
だから、


「まだ、イけない!」


「お、おにー、さん。うそ、で、しょ?」

微笑が凍りつく。
そんな顔も愛らしかった。

微笑を浮かべたコールのペニスが、はちきれそうな欲望をのせてスティアの子宮口を突いた。
爆発寸前の、灼熱した亀頭。
プリプリの感触に体の最奥を焼かれた少女は、

「ああぁあーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

手足の力を奪われて、草の上につっぷした。
唇の端から、涎を滴らせながら。

コールは、動かなくなった少女の肉襞を、優しくかき回した。
とても心地よかった。


「スティア…」
「お兄さん…」


はぁはぁと、荒い息が静かに唱和する。
スティアのつま先が、徐々に、徐々に、反っていく。

「スティア… 凄く… 良かったぜ…」

心の底から、耳元へ。熱く優しく囁く。
少女は返事もなく若草を握り締めた。

青年がゆっくりと、腰を引く。
ぼたたっ!!! ぼたぼたぼたぼたっ!!
肉栓が抜けた瞬間、白く泡立った愛液が少女の膣から滴った。
いや、滴るなどというレベルではない。その量は尋常ではなかった。
決壊した堤から怒涛が溢れたかのようだった。

―――バルーニング現象。

許容量を越える官能を打ち込まれた膣は、膨張する。
男を銜え込み締め落とすはずの女体最強の凶器は、こうなったが最後、もはや締めることも、襞をそよがせることも適わない。
壊れた蛇口のように愛液を垂れ流す女体最大の急所となる。
無論、打ち込まれる男根を迎え撃つ術など、あるはずも無い。

スティアが最後の力を振り絞って、コールを振り返った。


「わたしの…… 負けです……」


軽く、触れ合うだけの接吻を交わすように、
スティアの唇がコールの唇に囁いた。

「だから……」

コールは微笑を浮かべたままうなづくと、ぱっくりと口を開けた少女の膣に向けて、最後の一撃を放った。




















「……だから、

 おっぱい、もんでください♪」
























ぴゅるっ

とくん、とくん、とくん、とくん。



コールは射精していた。
狙いを大きく逸れた最後の一撃が、少女のふくらはぎに突き立っていた。

乳魔の乳房を握り締めながら、コールの紅い精液が少女の白い足を伝って静かに流れ落ちて行った……
なんとかかんとか続き。
決着自体はこれでついてしまうだけに難産だった。

次は… 敢えて『戦い』と称するならば


『核兵器 vs 竹ヤリ』


お待ちの方はお待ちどうさま。ようやく乳魔の必殺技が炸裂です。

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