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幼魔 第一話(DEADEND)

―この体位なら、俺の絶対的優位なはずだ。
このまま我慢比べなら、勝てる。
俺は少女の体を一層強く愛撫する。小さな尻を両手で包み込むように
撫で上げると、少女はひゃうんっ、と可愛らしい声を上げる。
しかしその足の動きは弱まるどころかさらに激しさを増していた。
ただ上下に動いていただけだった足は、しだいに立体的な動きを見せ始め、
亀頭を挟み込んだかと思うと、カリ首を親指が擦っていき、
玉袋を踵がぐりぐりと刺激する。
こいつ、こんな不自然な体勢で、どうしてこんなに―
俺の我慢は、淫魔の靴下が擦り付けられるたびに、確実に削られていく。
「ふふ、お兄さん苦しそうだね。もう出しちゃう?」
「そういう、君もっ、息が上がってきてるぞっ」
と、それだけ搾り出すのが精一杯だった。これ以上口を開いていれば、
確実に喘ぎ声を出してしまうだろう。
「けどお兄さんのおちんちんは、もうこんなになってるわよ?」
なにもかもお見通し、とでも言うかのように、得意げに笑う。
彼女の言うとおり、俺はすでに限界寸前だった。
俺は最後の細い糸を、意地だけで繋ぎとめているに過ぎない。
「ねえお兄さん、ガマンしないで出しちゃおうよ」
淫魔は、その最後の防壁を打ち破らんと、俺の耳元に甘く囁く。
彼女の言葉責めに心が屈した時、俺は負ける。負けて―
「出しちゃったら思いっきり、しぼってあげる」
負けて、搾られる。この幼い体に、精液を、搾り取られる。
それはあまりにも甘美な誘惑。
いつの間にか、俺の手は止まってしまっていた。
このまま少女に搾られるのを、望んでしまっていた。
ああ―やっぱ俺、ロリコンだったかも。
「あっ、イっちゃいそうだねっ。イっちゃえっ!」
射精直前の痙攣を始めた俺のペニスを駄目押しとばかりに擦りあげる。
「うああああああああああっ!」
どぴゅうーーーーーーーーっ!ぴゅっ!ぴゅっ…
俺は、小さな足に屈服の証を吐き出した。
白濁液は一度天井近くまで達し、綺麗な放物線を描いて少女の尻あたりに
着弾した。
少女はそれを手で掬い取り、おいしそうに舐め取っていく。
と、俺は自分の体が鉛のように重くなっているのに気づく。
淫魔の呪縛にかけられたのか。俺はもう、淫魔の、餌。
「あは、すっごくおいしいよ、お兄さんのせいえき。それにしても…」
淫魔は立ち上がり、出し切って萎えている俺のペニスを、細い足で、踏みつけた。
「足でイっちゃうなんて、お兄さん、マゾなんじゃないの?」
くすくすと笑いながら、俺を見下ろす。鼠をいたぶる猫の目だ、と思った。
「そんな、ことは…」
「ない、って言うの?けど、あなたのおちんちん、もう大きくなってるけど」
確かに、俺のペニスは彼女の足を押し返し始めていた。
「ほらほら、もう私の足と同じくらいの長さになっちゃった」
「あ、あ…」
何とか勃起を抑えようとしたが、無駄だった。
さっきの足コキの快感がフラッシュバックし、たちまち我慢汁まで漏れ始める。
少女はふふん、といった感じで笑うと、さらにペニスに体重をかけ、ぐりぐりと踏みにじり始める。
こんな、足コキとも呼べないような行為で―
「これでイっちゃったらマゾ確定ね」
少女はすでに体重のほとんどを俺のペニスに加えている。
文字通り、蹂躙されている。幼い少女に、調教されている。
背徳感も、屈辱も、微かな痛みも、
倒錯して、快楽に変わる。
「あ!イくね、イっちゃうでしょ?」
「う…んっ!イくっ!足でイくっ!イくぅうううううううううううっ!」
どぷっ!どぷっ!どくんっ、どく、どく…
長い射精だった。吐き出すというより漏らすといった感覚で、
射精中も少女が足をぐりぐりと動かすたびに情けない声を上げさせられた。
「か…はっ!はあっ、はあっ…」
ようやく射精が終わった頃には、俺はもう息も絶え絶えといった様相だった。
「ふふふ、お兄さんやっぱりマゾだった」
淫魔は勝ち誇ったように言う。
「じゃ、そんな足ふぇちマゾのお兄さんはこのまま足で全部しぼってあげる。うれしいでしょ?」
俺がこくん、と頷くと、彼女は満足そうに笑った。彼女の笑顔は、自身たっぷりで、
あどけないのに、どこか妖艶で、本当に、とんでもなく―魅力的だった。
少女は、俺の足を持ち上げ、膝に手を絡ませる。これは―
「電気あんま、よ。これでとどめさしてあげる」
彼女の、電気あんま。俺は、期待にペニスを固くした。
「あ、そうだ、えらばせてあげる。はだしで直接しぼってほしい?それとも、
くつ下はいたままの方がいい?」
「…の方…で…」
どちらを選んだのかは覚えていない。そんなことは、直後にやってきた―
どどどどどどどっ!
「ああああああああああああああっ!」
この衝撃で、吹き飛んでしまった。
どびゅううううぅぅっ!びゅううぅっ!びゅっ!
我慢など出来るはずもするつもりもなく、俺は自らの命の塊を吐き出す。
どどどどどどどどどどどっ!
「ひいいいいいいいいいいいぃぃっ!」
どびゅうううううううううううううううっ!びゅるっ!びゅるっ!
精子なんてとうの昔に枯れ果てている。だからこの精液は俺の命そのものだ。
「あははははは!たっくさん出るね!けどそろそろ終わりかな?」
終わり。それは俺が死ぬということだ。それはいい。
これは、本当に、比喩でもなんでもなく、死んでもいいくらいの快感だ。
けど、この快楽が終わってしまう。それだけが残念だった。
「じゃ、さよならだね。これで、お・し・ま・いっ!」
どっ!どっ!どっ!どっ!
ぴゅっ!ぴゅぅ!ぴゅ…びゅーーーーーーー!
「うああああああぁあああぁあああああああああああああああーーーーーーーー!」
最後の最期。断末魔の射精の快感は一際強烈だった。
「あは、まだこんなに残ってたんだ。さて、それじゃ、たっぷり出したせいえきをいただきまーす♪」
消え行く意識の中、そんな声が最後に聞こえた。

                                               DEAD END
さて、少し間があいてしまいましたが、
一話のDEADENDです。
えーと、最初から分岐は両方書く予定でした。
初めての本格的なエロシーンでしたが、
いかがだったでしょうか?

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