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幼魔(序章)
手配書
内容:淫魔1匹の討伐
報酬:2000G
詳細:クエタの町が淫魔に襲われた。被害者は男性が6人のみ。
故に淫魔化した女性は無く、淫魔は単独であると思われる。
「ふーん、一匹か…」
一流試験を三日前にパスしたばかりの俺には丁度いい任務かもな…
俺は手続きを済ませ、その足で任務に向かうことにした。
内心、緊張していた。チームを組んで行動することの多い二流以下と違い、
単独行動が慣例である一流ハンターは、一流になって初めての任務の死亡率が
最も高い。イかされても助けてくれる仲間はいない。
射精すれば―即、敗北。
「やるかやられるか…か。」
ふん、いいだろう。条件はイーブン。
勝てば、いいだけだ。
「行くぞ。」
緊張を振り払うために誰に言うでもなく口に出した。
◆
「…子供?」
町に着いた俺が見たのは―少女だった。
10歳か、もう少し上ぐらいの年頃の、可憐な美少女。
ツリ目ぎみの目に、綺麗なスカイブルーの瞳。
腰まで届くブロンドの髪。
フリルのついた白いワンピースがよく似合っていた。
まさか、こんな少女が…?
「お兄さん、淫魔ハンター?」
少女が口を開く。
「…ああ。」
「そっか、うれしいな。だって、私―」
ハンター食べるの、初めてだもの。
少女は、あどけない笑顔で、そう言った。
続く
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初めて、SSらしきものを書いてみました。
いろいろと拙い所などあると思いますので、
ご指摘などございましたら、
遠慮なく言って頂けると嬉しいです。
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