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生死を賭して 第二部 後編(BADEND)

くっ……ペニスが膣の中で溶けてしまいそうだ……。
「ふふっ、先輩のおちんちん、私の中で怒ってますよ。出して楽になりたいのに我慢してるから怒ってますよ。ほらほら、出したいんですよね?」
「がっ……ううううっ!」
「本当はドピュドピュって出しちゃいたいんですよね。
可哀想ですね、後輩の女の子に無様に抜かれて、壊されちゃうんですよ?」
僕を圧倒するその快感に、もはや何も考えることができない。
「我慢できないですよね? 我慢できなくてイっちゃいますね。
先輩なのに、我慢できなくて負けちゃうんですね?
情けないですねー。可哀想ですねー。ほら、出ちゃうよ? 出ちゃうよ? 出ちゃうよ?」
目の前が真っ白になっていき、ケイの「出ちゃうよ?」という言葉だけが
頭の中でぐるぐると駆け巡る。
もうダメだっ! ……イクっ!!
僕はとうとう観念した。
我慢に我慢を重ねた睾丸が、歓喜の射精を迎えようとする……はずだった。

「ふふっ、本当に気持ち良さそうなお顔・・・
 アラン先輩、そんなに楽に出させてはあげませんよ?」

僕の様子を見て、もはや勝利を確信したケイが余裕の表情で微笑んでいる。
しかし僕のほうは、ケイに与えられた快感を堪えることに精一杯で・・・
そんな彼女の言葉など全く耳に入らない!

「このままじゃつまらないから、もっと我慢できるようにしてあげます。
 さらに気持ちよくなっちゃいますよ・・・うふふっ♪」

そう言いながらケイは左手をスッと後ろに回した。
ひんやりとした彼女の爪の感触が僕を喜ばせる。

「うああぁっ・・・!!」

ゆっくりとペニスを這い回るケイの指先。
どうやら僕の玉袋をその美しい指で弄んでいるようだ。
全体を撫で回すようにしばらく動き回っていたケイの指だったが、
何かを探し当てたのか・・・指の動きがピタリと止まる。

ケイは僕に優しく微笑みながら、ペニスを慈しむかのようにゆっくりと優しくグラインドを繰り返した。



とうに限界は超えているはずなのに、どういうわけか僕のペニスは
未だに射精に達することなく、ケイの責めを受け続けている。
いや、正確に言うとすさまじい量の快感が蓄積されているのだが、
耐えるのに必死な僕にはよくわからない。

ケイの左手が僕を射精させないように玉袋を指圧しているだけなのだが、
僕は自力で耐えているのだと勘違いしてしまう。

チャンスだ!!
僕はゆっくりと腰を動かし始めた。
うあっ・・・あんまり激しく動くと・・・逆に漏らしてしまいそうだ。
ぎこちない動きでも最後の最後まであきらめない。
何が何でもこの生意気な後輩をイかせてやる!
そんな僕を見下しながらケイはくすっと笑った。

「あはっ、もしかしてアラン先輩わたしをイかせようとしてます?
 そんなの絶対無理なのに・・・ほらぁっ♪」

ケイが左手を僕の玉袋からすっと引っ込めた。
とたんに湧き上がる射精感に僕は・・・

「ああああぁぁぁぁっ、だめっ!! 出ちゃう!!」

全身の毛穴という毛穴から一気に射精してしまいそうな感覚に襲われて
気が狂いそうになる!
もうダメだ!!というその時、ケイの手の平が玉袋に添えられる。

「はい、ストップ! アラン先輩、我慢してください。
 ・・・勘違いしないでくださいね?
 アラン先輩が耐えているのではなくて、私が出させないだけですから。
 これでわかってもらえましたよね? あはははっ」

ケイはすばやい動きで、再び僕の根元を指で圧迫していた。
無様に射精することだけは免れたが、今までとは比べ物にならない量の
快感を寸止めされた僕の心臓が早鐘を打つ。

「うあっ! あああ、あぁぁ・・・・」

僕のペニスがビクビクと痙攣しながら、
残酷な寸止めの副作用を脳まで伝えてくる。
腰を跳ね上げてモジモジしようとする僕を、
ケイの両脚がしっかりと拘束している。

「ほらほらアラン先輩、しっかりしてくださいね?
 私もまだまだ楽しませてもらいますから。ふふっ」

今の寸止めで、僕はケイにスタミナをごっそり奪われた。
僕は再び後輩の掌の中で踊らされてしまったことに気付いた。
やっぱりダメだ、強すぎる・・・。

クチュくちゅ・・・クイッ、くいっ・・・

(ああっ、くそ・・・耐えなきゃイかされちゃう!!」

愕然とする僕の上で、ケイが再びゆったりと腰を躍らせ始める。
僕のペニスに快感が上乗せされていく。

「そろそろ・・・先輩のおちんちん、いい感じみたい。うふふふっ♪」

そんな僕にはおかまいなしに、
ケイは指先に意識を集中して何かを確かめていた。
仕上げに玉袋を指でツンツン弾くと、上体を前に倒してきた。
そして今までで一番熱いディープキスをしてきた。

「んううううぅっ!!」

ケイの唇が重ねられ、長い舌が僕の口の中で暴れまわる。
その刺激に頭の中がとろけそうになる・・・
僕の舌先を絡めとり、たっぷりと唾液を送り込んで
僕の意識を朦朧とさせると、ケイはいったん僕を解放した。

「先輩、もうすでに私の虜なのかしら?
 うふっ・・・全然反撃してこないんですもの」

僕の抵抗力を確かめるように、ケイが僕の顔を覗き込んでくる。
すでに僕の目は光を失いかけていた。
ケイは静かに・・・ひときわ淫らな笑みを浮かべた。

「アラン先輩、お待たせしました。
ただイかせるだけなら、とっくの昔に先輩から搾り取れてたんですけど、
せっかくの最期のセックスですから、一生忘れられない快感をあげます。」

先程のディープキスのせいで、僕の意識はまだ朦朧としていたが
ケイはすでに最後の攻撃態勢に移っていた。
そう・・・僕を一撃で破壊するには充分すぎるくらいの快感を、
一気に送り込むために。

ぬりゅ、ぬるぬるっ・・・っと、
ケイのマンコが僕のカリ首をくわえこむギリギリまで上がる。

「ううぅ・・・があっ!!」

ケイの腰が上がるのと同時に、僕の腰も吸い上げられそうになる。

「ふふっ、イっちゃいそう?
 まだこれなら我慢できるよね? 先輩♪」

玉袋を指圧されているので、なんとか我慢できているけど・・・
普通ならすでにこれだけでイっているほどの快感。

「さ、先っぽがぁ・・・うあっ、あああ!!」

ケイのマンコは僕の亀頭をクチュクチュとしゃぶりあげながらもしっかりと掴んで離さない!

「いっぱいモグモグしてあげますからね〜・・・くすくすっ」

そしてケイは今まで使わなかった右手を玉袋に添える。
指圧をしている左手はそのままに、ケイは右手で玉袋を軽やかに揉みはじめた。

「あとは・・・
 先輩があまりの快感で暴れださないように、足で押さえ込んじゃいますね。
 ふふっ、これでもう逃げられませんよ?」

騎乗位の体勢のまま、ケイの右足が僕の左腿を押さえ、
ケイの左足が僕の右腿を押さえた。もう僕の下半身は動かせない。
ここまで準備に時間をかけるケイをみて、朦朧とする意識の中で僕はこれから送り込まれる快感に恐怖を感じていた。

「さあ、アラン先輩・・・これでサヨナラです。
 今まで2時間も快感を溜め込んでたんですよ?
 もうパンパンになっちゃって、先輩のあそこもかわいそう・・・
 こんなに大きくなって苦しんでますよ。」

ケイはそういいながら優しく僕の股間を撫で上げる。
さらさらと撫でられて・・・気持ち・・・いい・・・

「それじゃあ、そろそろ楽にしてあげますね?」

ケイはそう言い終ると、後ろ手だった両手を前にまわし、
僕の両肩の上に置いた。
これで上半身も押さえ込まれてしまった。
不思議と射精感は落ち着いている・・・と思った瞬間!!

ずにゅううううううう。ケイが腰を一気に下ろした。


「あああああああぁ、熱いっ!! 溶け・・・うぐぅっ・・・」

「あははっ、唇もいっしょに奪ってあげます。
 最後に私の顔を心に焼き付けてあげますからね、アラン先輩。」
 
それと同時に先程と同じように・・・
いや、先程よりも熱いディープキスをしてくる!!
一気に込み上げる射精感に僕は絶叫しようとしたが、
ケイに口をふさがれている。

「〜〜〜〜っ!!!」

僕は全身を激しく痙攣させるかのように、絶頂に達した。
動きたくても、ケイにしっかりと全身を固定されているので動けない!

ドピュッ!!ブピュドピュ〜〜〜〜・・・ドクドクドク。

あまりの快感に目の前が真っ白に・・・
次の瞬間、ケイの優しい笑顔。

「ほら、先輩・・・もう一度・・・ね?」

僕は無意識に頷き、ケイの顔に見とれてしまう。

「ふふっ・・・いい顔になってきたね。
 じゃあ、また抱きしめてあげる・・・」

ジュワジュワァ〜、とケイが僕を締め上げる。
射精後のくすぐったさなど全く感じない。
意識が消えそうになるとケイの名器が僕を優しく締め付けて、
現実に引き戻される。
僕の残った精力を少しずつ、でも確実に搾り出すたびにまた登りつめていく。まだ終わらない・・・永遠の射精?

もう僕の目にはケイしか見えない・・・。

「あはは、アラン先輩?壊れちゃいましたか?
 でも、感謝してくださいね。
 先輩の射精は終わっても、先輩の快楽はずっとこのままなんですから。」

ケイは僕の意識が完全に途切れるまで、ずっと優しく絞り続けてくれた。



気になるところがあったので修正してみました。
やっぱりmochy師匠の作品はすごい・・・

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