7868

ある男子生徒の新入生歓迎式典(4)


「・・・・・・っん、あぁっ!・・・うう!!・・・・・・くぅぅ、んあぁ!・・・」
「へえ、やっぱりカリ首は反応いいね。次はタマタマいってみようか?」

こんなはずじゃなかった。
歓迎式典で先輩に勝って、飛び級して、首席で卒業、華々しく淫魔ハンターとしてデビューする。
そのはずが・・・・・・。

「ひいっ!あ、い、イクゥ!・・・・・・んあああぁぁぁ・・・」
「ダメだよ〜、まだイッちゃダ〜メ。もっと情けない顔見せて♪」

一つしか年齢の違わない女の子に、押さえつけられていいように弄ばれている。
しかも、彼女が全力で責めてきているならともかく、先輩は微笑みながら寸止めを繰り返すだけ
なのだ。
「お、おねがいです・・・・・・もう、イカせてください・・・」
悔しい。敵に許しを請うなど、戦士としてあってはならない行為だ。
しかし、焦らし責めによって体力を削り取られ、屈辱的な格好で嫐られ続けた俺は、もう限界だ
った。

「いいの?これはバトルファックなのよ?イッちゃったら負けちゃうんだよ〜?」
俺が10分ほど前にクレア先輩に向かって言ったセリフ。
先輩の演技を見抜けず、こうして逆の立場で言われている俺は滑稽としかいいようがない。
「い、イカせてください・・・おねがいです・・・もうたえられないんです・・・」
必死で哀願する俺に、先輩はとびきり意地悪な笑みを浮かべた。
「ふぅ〜ん、どうしよっかなぁ〜・・・・・・・・・まあ、あんまり最初に虐めたらかわいそうだし、そ
ろそろイカせてあげよっか」
「―――――――っん」
思わずホッとしてしまう俺が恨めしい。だが、次の瞬間、俺はクレア先輩の言葉に凍りついた。

「せっかくだから、まだヤッてないところでイカせてあげるね」
そう言うと、先輩は俺の尻に手をかけて、穴を広げるように優しく揉んだ。
「――――えっ?いや、ま、まって―――――」
俺の制止など聞いてくれない。
クレア先輩の、赤く、長く、柔らかい舌がアナルの入口を弄り始める。
俺の口腔を犯し尽くし、乳首をしゃぶり、肉棒をドロドロにした、魔性の舌。
「・・・ひいぃぃぃ〜〜・・・や、やめっ・・・・・・あぁぁっ!」
「ふふふ・・・・・・」
尻に力をこめて侵入を拒もうとするも、今までの責めで疲労した身体はまるで言うことを聞いて
くれない。むしろ先輩の思うがままであった。

「あ、あっ、あ!あああぁぁぁぁ!!!」
身体に電流が走ったような快感。
俺の中にヌルヌルと入り込んでくる異物感。
ソレが蠢くたびに、俺は喘ぎ悶えた。
俺はマゾではないつもりだ。そんな嗜好は戦士にとって邪魔でしかない。しかし、この内側から
犯される感覚、征服されていく感覚は言語を絶するものがあった。
「――――――ッ!?」
一瞬、クレア先輩と目が合う。
微笑んでいた。
キミの負けだよ、とささやかれた気がした。
そして、それがトドメとなった。

「うわあああぁぁぁぁ!!!」
ビュルッ、ビュ、ビュ、ビューーー!!





「ん?ぁ・・・・・・あぁ・・・・・・」
「目が覚めた?マルス君」
なんだろうか・・・甘くていい匂い・・・これは、紅茶?
目を開けると、制服を着たクレア先輩が2つのカップに紅茶を注いでいた。
俺はといえば裸であるが、飛び散った精液や汗もきれいに拭われて、タオルケットを被っている。
全部、先輩がやってくれたのか・・・・・・。
「大丈夫?いきなり失神しちゃって、心配したよ」
「す、すいません・・・」
「ううん、こっちこそやりすぎたなって反省してる。はい、紅茶。熱いから気をつけて」
「ありがとうございます」
一口飲むと、ほの苦い、それでいて甘い紅茶の味が口の中に広がった。
段々落ち着いてきて、俺は先輩との最初のやり取りを思い出して恥ずかしくなる。
「すいません。あんな失礼な態度をとってしまって・・・」
「ん?なんのこと?」
先輩は俺の隣に座って紅茶を楽しんでいた。
「まだ鎮精剤が発明されていなかった頃、昔の戦士は紅茶やハーブで心を落ち着けたんだって」
「はぁ・・・・・・」
「ま、私は好きで飲んでいるだけなんだけど・・・」
微笑んだ先輩の横顔は本当に美しかった。
「・・・・・・・・・先輩、また戦ってもらえますか?」
「え?」
「今回は負けましたけど、俺、この学園で鍛えて、強くなりたいんです。先輩にも、勝てるよう
になって・・・・・・って、なんでそんなに驚いているんですか?」
「え、いや・・・ときどき歓迎式典だけで止めたくなる子もいるらしいから・・・」
「ははは・・・立ち直りが早いのが取り柄なんで」
「ふふ・・・・・・いいよ、いつでも挑戦しに来て。楽しみにしてるから」
と、そこで先輩は急に意地悪な目つきになって続ける。
「そのときには、今日は封印してた手コキ足コキも使っちゃうよ。それとも、またお尻を虐めら
れたいのかな?」
悪戯っぽく舌を出してみせる先輩。
「あ、あは、あはははは・・・・・・」
しばらく俺は勝てそうにありません。



そうして、俺の歓迎式典は終わった。
戦士になる日を夢見てこれから鍛錬の日々である。


余談だが、ルームメイトのカイから、クレア先輩は2年生の首席で、『微笑の淫魔』と呼ばれて
上級生からも恐れられる存在だと聞いたのはその日の夜のことだった。
完結です
2話くらいで、と思っていたのですが、いろいろ詰め込みすぎましたね
感想、指摘などあればよろしくおねがいします

[mente]

作品の感想を投稿、閲覧する -> [reply]