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ある男子生徒の新入生歓迎式典(1)


俺の名はマルス。今年、戦士養成学校に入学した1年生だ。
両親も兄や姉も戦士であった俺には、この道はすでに決められたようなものだった。
必ずやトップの成績で卒業し、一流の戦士になってやる。そう何度も心に誓った。
そのための下準備は欠かしていない。
父の講義を聞き、姉を相手に愛撫の練習、快感を耐える訓練をやっている。
知り合いの戦士とバトルファックしたこともあり、惜しくも敗れたが、イイ線行ってると褒めて
もらえた。


今は、入学式を終え、新入生の歓迎式典が始まっている。
といっても、『歓迎』なんて生易しいものじゃない。
体育館にいくつも個室を設けて、新入生と上級生がバトルファックをするのだ。
専門的に訓練を受けた上級生と本格的な戦いは初めての新入生では勝負になるはずがない。
結果、ほとんどの場合、新入生が快楽のあまり気絶して終了となる。
たまに勝ってしまう新入生もいるが、そんなのは稀の稀だ。
しかし、一流の戦士となるには、これくらい勝ってみせなくては。

「2年Dクラス、クレア! 1年Dクラス、マルス!」

名前を呼ばれ、立ち上がる。いよいよだ。
俺は2年生の席の方に顔を向け、対戦相手を探した。そして、驚いた。

戦士になるのは男の方が多いが、最近では女も増えてきている。
だが、その仕事柄、戦士になる女は大抵、全身からフェロモンが溢れるようなセックス経験の多
い女や、体力のありそうな大柄な女であろう。
もちろん例外はいるが、さっき個室に消えていった1年生の女子生徒は同い年の少女より格段に
大人びて色っぽく、また背も高かった。
それはともかく、俺の対戦相手となるクレア・・・先輩。
ウェーブのかかった長い金髪、白くきめ細かな肌、150センチほどの華奢で小柄な肢体。
紺色の制服を上品に着こなし、柔らかな美貌に慈愛に満ちた笑みを浮かべたその姿は、喘ぎ声と
体液の匂いが充満する式典会場に不釣合いでさえあった。
ぶっちゃけ、さっきの1年生の女子生徒より幼げな、名家のご令嬢といった感じである。
「よろしくね、マルス君」
「え・・・あ、は、はい・・・・・・」
個室の前でクレア先輩と握手する。俺はすっかり毒気を抜かれていた。
すべすべで柔らかい手のひら。
これが男の肉棒を握り、アナルを抉る様子など全く想像できない。
驚き呆れると同時に、俺は内心ほくそ笑んでいた。これは勝てるぞ、と。



「その・・・バッグは何ですか?」
クレア先輩は手提げ鞄を持ってきていた。
確か、他の上級生たちはみんな手ぶらだったような気がする。
まさか・・・バトル用の道具か?いや、歓迎式典では武器の使用は禁止されていたはず。
「これ?ふふ・・・私の紅茶セット」
「へ?」
嬉しそうに、クレア先輩は鞄からカップとポットを取り出してみせた。
「マルス君、緊張してるかと思って。飲むでしょ?淹れてあげる」
・・・なんで、この人は茶道具持ち歩いてんだよ。先生は何も言わないのか。
「要りません。それより、早く始めましょう」
俺は少しイラついて上着を無造作に脱ぎ捨てた。失礼かもしれないが、勝てばいいのだ。
「そう・・・・・・じゃあ、お茶は終わってからにしようね」
にっこり微笑むクレア先輩。
その前に足腰立たなくなるまでイカせてやるさ、と心の中で俺は嘲笑った。


ふぁさ・・・・・・
衣擦れの音と共に、先輩はブレザーを脱ぎ、ネクタイをほどく。
「ぇ・・・・・・・・・・・・」
ブラウスのボタンがゆっくりと外され、徐々に胸元が露わになっていく。
細身だと思っていたその身体は、十分すぎるほど女の匂いを放っていた。
「フフ・・・・・・」
胸元を見せ付けるような仕草でブラウスを脱ぎ捨てるクレア先輩。
大きすぎず、小さすぎもしないバストが練乳のような白い美しさを湛えている。
それを包むのは桃色がかった白いレースのブラだ。
同様の緩慢な動きでスカートの留め金に手をかける。
「あ、あぁ・・・・・・」
自分でも気づかないうちにため息を洩らしていた。
紺色のスカートがゆっくりと、焦らすように下ろされていく。
引き締まった形の良いヒップ、スラリとした美脚。
均整のとれた美しい肢体は間違いなく戦士として鍛えられたものであった。


「どうしたの?ぼうっと突っ立って。脱がないとバトルできないよ」
下着姿で彼女は微笑んでいる。
・・・・・・やられた。クレア先輩はわざと俺に見せつけるように着替えたのだ。
着替え姿だけで勃起してしまうとは情けない。
俺は精神を整え、勃起を抑えると、服を脱いで裸になった。その間に先輩も下着を脱いでいた。
「脱いだ服はこの籠に入れてね」
やさしい微笑。しかし、それが罠でしかないことは思い知らされた。
気を引き締める。
俺が、先輩をよがり狂わせる場面を想像する。


「始めよっか」
裸のクレア先輩がベッドに仰向けに寝転がった。美しい金髪がベッドの上で波打つ。
「え・・・・・・?」
「先に攻めさせてあげる。私は抵抗しないから、好きにしていいよ」
「な・・・・・・・・・」
舐められたものだ。すぐにイカせて、ハンデを与えたことを後悔させてやる。
「わかりました。・・・・・・行きます!」
「くすっ・・・フフ・・・・・・おいで・・・」
少し前にゴエモンさんが書いていた新入生歓迎式典シリーズのネタをお借りして書いてみました
次からはちゃんとエロくなります

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