しばらくして、彼は自分の身体の異変に気付いた。動かない。首から下が
ピクリとも。なのに、感覚だけは残っている。
「効いてきました?口から分泌される方の蜜は、遅効性なんです。
全身に力が入らないでしょう?・・・じゃぁ、本気で行きますね」
モノを迎え入れる直前、彼女は顎に手をあて、考える仕草を取ってから、
思いついたように言った。
「少し遊びましょう。簡単です。貴方は、イきそうになったら、イくと知ら
せる。それだけです。もし言えたら、開放してあげます。でも無理だった
ら・・・成功するまで何度でも繰り返し、です」
(・・・くそっ)
屈辱的ではあるが、生き延びるチャンスではある。悲しいが、実力でこの女
には敵いそうもない。決心して、彼は頷いた。
「それでは・・・行きますよ」
言って、彼女は一気にモノを飲み込んだ。
地獄だった。身体に力が入らないため、攻撃は当然ながら、防御すらでき
ないのだ。温かく、ヌメりを帯びて締め付けてくる彼女の膣は、あまりにも
良すぎた。
「ふぁぁぁ・・・ぅあぅ・・・くぅ・・・もう・・・イ・・・むぐぅ」
彼の言葉を読んだのか、口に乳首が押し付けられ、塞がれる。
「喉が渇いていませんか?ふふ、貴方の大好きな蜜ですよ」
誘惑に耐えられるはずもなく、蜜を吸い、飲んでいく。その効果も忘れて。
ただでさえ射精寸前だったモノが敏感となり、そこに極上の膣の感触が叩き
込まれる。
「んんんんんーっ!!」
言葉を発することすら許されず、彼女の中に精液を大量に注ぎこむ。
「ほらほら・・・終わりませんよ?」
激しく、跳ねる様に腰を使う。射精直後に耐えられる快感ではない。全身を
電流のように駆け巡る快楽を前に、成す術が無い。
「あっ・・・くぁぅ・・・また、っ・・・イ・・・イき・・・」
「き?・・・キスして欲しいのですか?ふふ、では、お望み通りに・・・ん・・・」
舌に弄ばれ、唾液を飲まされる。そのまま何もできず、くぐもった声と共
に、彼はまたイった。そして同時に・・・堕ちた。
(あぁ・・・気持ち良い・・・もうどうでも良い・・・)
「ほら・・・続けますよ・・・ふふふ・・・」
こうして、一人の淫魔ハンターは散った。
後にこの森は、ハンター協会による大規模な作戦でやっと元の姿を取り戻す
ことになる。
だが、報告には新種の淫魔の情報は無かったと言う。
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