森の奥に潜むアルラウネの討伐。似たような任務を数回こなしていた彼は、
この小さな村でも、快く依頼を引き受けた。
村長に森の地図も貰った。小さな森である。敵の居場所の検討はすぐにつ
いた。
(簡単な任務の割には・・・結構な報酬じゃねぇか)
森へと続く道の中、彼は一人笑いを噛み殺していた。
目的地までは一本道。狭い森、迷うはずもない。だからこそ、油断してい
た。響く羽音が、自分の周囲を囲んでいることにも気づかない程に。
警戒した時には既に遅かった。四方から何か大きな丸い塊が飛んできた。
正面の一つだけを叩き落し、相手を見極める――
――つもりだった。
振り下ろした手が触れた瞬間、その物体が霧となった。
その色。その香り。それは彼が良く知っているもの。
(アルラウネの・・・花粉!)
まずい。少しではあるが、吸い込んでしまっている。
焦っている彼の前に、ゆっくりと、羽音の正体が姿を現した。
まるで水着のような、黄と黒の縞模様の服装の美少女達。背中から生えた羽。
そして頭から生えた二本の棒状の触覚。
(・・・蜂・・・女、ってトコか?こんな淫魔は聞いたことが無いが・・・)
「わぁい、初めてのおしごとっ」
無邪気な笑顔を浮かべ、彼女達が文字通り飛んでくる。
先程の花粉を吸ってしまっていたせいか、反応に遅れた。
取り囲まれ、服を脱がされていく。力も上手く入らず、抵抗できない。
一人が背中。二人が両腕にしがみつく。最後の一人は・・・彼の前に跪いた。
責めが始まる。彼女達の舌と吐息に包まれ、むず痒い幸福感に包まれる。
「ふふっ、花粉団子、効いてる効いてる♪」
背後の娘が、胸を押し付け、首筋に舌を這わせながら言う。
あのアルラウネの花粉のことだろう。確かに効き目は出ている。思うように
力が入らないし、何より快感への防御力が落ちている。
「くぅ・・・ぅあぁぅ・・・ぐ・・・」
本来ならば、この程度のことで喘いだりはしないはずなのに。
「んちゅ・・・我慢なんて・・・」
「しなくても・・・いいのに・・・あむ」
両腕を押さえ、乳首を責めてくる二人が甘く誘う。舐める、吸う、歯を立て
る。巧みに責められ、飽きることなく高められていく。
「ん・・・まだ堕ちないんだ。でも、時間の問題だよ?」
彼のモノに舌を這わせていた少女が一時口を離し、宣言する。確かにこのま
ま防戦一方ではそうなるだろう。
(・・・なめやがって。俺だって少しは名の知れたハンターだ・・・!)
「くぅ・・・ぅぉおおおおっ!!」
一気に動こうとするから思い通りにならない。だから、身体の限られた部分
だけに力を込めた。彼の指は、正確に左右の少女の秘部を捉えた。
左右の手の指を蠢かせる。乳首への快感が止まる。二人とも、喘いでいる
からである。ここぞとばかりに、持てる技術を叩き込む。
「な・・・ひゃぁん!」「うそ・・・んんっ!」
同時にイッて消滅。隙を見せず、そのまま背後の娘にも指を這わせる。本来
ならば背後の相手を責める等、無意味に近い行動である。
だが、彼はもう気付いていた。彼女達のレベルに。そして、それが自分よ
りも低いことを。
「やぁっ・・・良い、んはっ、良いのぉ!」
読み通り、股間を愛撫してやるとしがみついてきた。こうなればもう勝った
も同然である。タイミングを計り、指を深く突き入れる。
「あっ・・・やっ・・・んんぅっ!!」
残すは、正面で尻餅をついて唖然としている一人のみ。目が合うと、思い
出したように飛び起き、飛んで逃げようとする。
「し・・・失礼しました〜」
引きつった笑顔で挨拶してくる。勝ち目が無いと悟ったのだろう。だが。
非常に上昇速度が遅かったため、足を簡単に掴めた。
男は、ニヤリと笑みを浮かべ。
少女は、先程からの引きつった笑みを貼り付けたままで。
少女の嬌声が森の中に響くのに、数分とかからなかったと言う。
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