「何で、船が出せないの!?」
「ここ最近海にはセイレーンが出る。船乗りは船を出してはダメだと言われてるんだ。」
僕は今港にいた。マリアの手紙に書いてあった通り、船は現在出てないらしい・・
「お願いします。船を出して下さい、僕はどうしても、行かなきゃいけないんです。」
「・・・余程大事な事らしいな・・坊主じゃあ一人で海を渡るか?」
「いいんですか?」
「小船の一隻ぐらいなら港から消えていても誰も気付かないだろ。ただしかなり危険だぞ!それでもいいか?」
「はいっ」
「じゃあ、こっちへ来な。」
そこには小さな小船があった。食料と水が少し積んでる帆もないからオールで漕ぐみたいだ。
「この船でいいか?」
「十分です。ありがとう御座います。あっ!これ少ないんですけど・・」
「金なんかいらんよ、客が無事に渡りきれるかどうかすら分からん危ない船だ。乗船料は無料だ。それより海の水が青から変わっていたら、気を付けろ。その辺りはセイレーンの巣だ。」
「分かりました。それじゃ・・」
「気を付けろよ・・」
僕は暫くオールを漕いでいたら霧が出てきた。視界がかなり悪くなり右も左も分からなかった。さらに海の色も青からピンクに変わっていた。
「参ったな・・これじゃ進めないよ・・んっ!今何か聞こえたような・・」
よく聞くとそれは歌声だった。セイレーンは歌で人を惑わすということを思い出し、僕は慌てて船を漕いだ。暫くしたら声は聞こえなくなった。
「ふぅ〜助かった・・わあ!」
よそ見してたら船が岩にぶつかった。少し取り乱しが直に落ち着きを取り戻した。岩から10メートルぐらい離れたらまた歌声が聞こえてきた。しかも今度はさっきいた岩の近くで歌っていた。
「・・なんて綺麗な歌声なんだろ・・近くで聞きたい・・」
誘惑に負けてしまい、僕は先程の岩に向かって行った。岩の上では三人のセイレーンいや、人魚が歌っていた。それぞれ一個ずつハープを持っていた。一人は青くて長い髪、一人は金色で長い髪、もう一人も長くて紫色の髪だった。三人とも下半身は性器の部分だけ人間だった。
「いらっしゃい・・私達の歌聞きに来てくれたの?」
金色の髪をした人魚が問い掛けてきた。ハープを見ると{セリカ}と名前が彫られていた。
「はい・・」
「そう・・じゃあ好きなだけ聞いて・・でももっと近くでね・・」
青色の髪をした人魚に言われ僕は人魚達が乗っている、岩に乗った。ハープには{セリア}と彫られていた。そしてもう一人も話し掛けてきた。
「代わりにこの船を貰うわよ。」
ハープで音を奏でると、船は波に飲まれた。名前はフィルというみたいだ。僕はセリカに抱き締められると我に帰った。必死に抵抗して抜け出し海に飛び込んだ。
(何か泳ぎ難い)
「態々自分から飛び込んでくれるなんて・・」
いきなり横からセリカが追いついてきたのに驚いて、息を吐いてしまった。
「安心してこの水では人間も呼吸できるわ。」
フィルも追いついてきた。
「人間が人魚に泳ぎで勝てると思ったの?」
結局三人に囲まれてしまった。そして三人ともゆっくりと僕に近寄ってきた。そしてセリカとフィルが横からセリアが正面から抱きついてきた。六個の乳房が押し当てられ、ペニスはすっかり大きくなった。
「小さいペニスね、一口で食べてあげる。」
セリアはペニスに挿入された。セリカは腕を掴んで胸を揉ませてきた。フィルは耳や首筋を舐めてきた。抵抗どころか、体を動かすこともできない、どうしよう・・
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