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淫魔の復讐 第十四話 温泉

翌日、「マリアは大丈夫かな?」と気になったので、ハウスに行ったが、まだ眠ってるそうだ。命の心配はないし、明日には目が覚めると言われ、安心した。
今日は情報収集をしていたが、夜まで聞き回ったが、特に有力な情報はなかった。今日はもう休もうと思い、部屋に戻ろうとしたら、この宿には天然の温泉が在る事を知った。折角だから入ろうと思った。幸い後一時間開けているようだ。


「どんな温泉なのかな♪」
温泉なんて初めてだったので興奮していた。脱衣所で、服を脱いでいて気付いたが、誰もいなかった。まあ後一時間で閉める訳だからな。
僕はタオルを腰に巻いて、温泉に入った。かなり広い一回に4、50人入れるくらいだ。周りは湯気で視界が悪かったが、向こうに何人かいたのが分かった。気になったので話し掛けてみることにした。
「すいません。」
「はい?あっ!」
「わあ!」
近づいて分かったが、皆20代前半位の女性だった。全部で5人いた。ここは何と混浴だったのだ。慌てて僕は、後を向いた。
「ねぇ、皆ちょっと来て。」
僕は恥ずかしいので、逃げようとしたが、既に抱き締められていて、逃げられなかった。
「あー!男の子だ!しかも可愛い!!」
「坊や、ここを混浴って、知って入ったの?」
「知りま・・せんでした。」
「本当?」
暫くの間こんな会話続いた。僕はずっと顔を真っ赤にした、状態だった。

10分位したら、皆上がって行った。
「そろそろ時間かな?僕も上がろう。」
女性達が、上がってから5分ほどして、僕は男子の脱衣所に、入ろうとしたら、腕を引っ張られて、隣の女子の脱衣所に連れこまれた。
「わあー!」
そしていきなり、床に投げ捨てられ、温泉に通じるドアに鍵をかけられた。しかもそこには何故か、大きいベットがあった。
「誰だ!いきなり、こんな事するなんて!」
僕が叫ぶと、バスタオルを体に巻いた、一人の女性が歩いてきた。膝まで届きそうな、長い黒い髪、凄く大きな胸をした、綺麗な女性だ。さっき温泉で会った内の一人だった。
「貴方ね、最近、この辺りで、サキュバスの城の場所を、聞き回ってるていう少年は?」
「何でその事を!まさかあんた達は!?」
「正確には私一人よ。他の四人はここで知り合ったのよ、そして温泉に入ってたら貴方と会ったの、他の四人は部屋に戻ったし、ここにはもう誰も来ないから、貴方を倒すには、絶好の場所だと思ったの。」
「それで僕をここに拉致して来た訳、城の事まで知ってるって事は、あんたはサキュバスなの?」
「いいえ、私は人間よ。但し、クリス様から、この国の情報を得るため、に送り込まれたスパイよ。自己紹介がまだよね、私はティファよ。宜しくね、ジーニアス君。」
「なら良かった。人間だったら、サキュバスより弱いし、あんたをハウスに連れて行けば、幾つか情報が。得られるかも知れないし。」
「私は人間だけど、サキュバスより弱いとは、限らないわよ。私はクリス様から、男性に対して、非常に有効な魔法が授かったわ。」
「魔法??僕も魔道士だ。魔法なら負けはしないよ!見せてよその魔法を!!」
「いいわよ、見せてあげるわ、私の魔法を!」
ティファは自分の唇に手を当てた。何かと思い考えてたら、突然投げキスを飛ばしてきた。しかも目に見える、ピンク色のハートだった。
「うわあ!!」
予想外の技をしてきたので、避けきれずに当たってしまった。そしてなんだか頭がボーとしてきた。
なんか色んなキャラクターが出てくるなと自分でも思ってしまいます。

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