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淫魔の復讐 第六話 教会

少し前までは小さな女神像が並んでいたが、今は一つも並んでいない。そして少し先に曲がり角があった。曲がるとそこには祭壇とサキュバスの像があった。
何かと思い祭壇に近づいてみた。すると突然鐘の音が聞こえてきた。辺りを見回すと今来た道から三人の人が来た。全員フードを着ていて顔を隠しているため、性別、年齢も分からなかった。
「ようこそ、愚か者に加担する哀れな子羊よ。ここはサキュバスの神殿、汚れた悪魔の血を浄化する場所です。」
「あんた達誰だよ?」
「私はシェンナ、この教会の司祭です。そして貴方から見て右のシスターがセリア、左がセフィアです。」
僕から見て真ん中の女性が、薄いエメラルド色の髪に何一つ汚れの無い瞳が印象的だ。右は水色の髪に大きい胸、左は長い金髪が特徴的だ。
「何で僕が哀れなの?」
「それは貴方が女王様・・いえ、クリス様の協力を拒み、愚か者に手を貸すからです。」
「だったら、世界を滅ぼそうとするサキュバスは何なのさ?人を淫魔に変えたり、男から精を搾り尽して殺すのが正していうほうが、哀れじゃないか!?」
僕がそう言うと、セリアが答えた。
「自分しか目に映らない欲望の塊など滅びるべきなのです。」
「あんた達聖職者でしょ??神に仕える身でありながら何でサキュバスの配下にいるのさ??」
僕がが疑問をぶつけるとセフィアが答えた。
「愚問ですね。、私達は神等存在しないと確信してしまったのです。私達が神と崇めるのはもはやクリス様しかいません。」
「サキュバスに洗脳でもされたの?」
「洗脳ではありません。私達が神がクリス様と分かったのは、三年前ロックタウンでです。」
一体何だろ?興味があるし聞かせて貰おうかな。
「ロックタウンは名前通り岩山に囲まれた町です。当時は山賊が多く沢山の男性が殺され、女性は連れ去られました。」
シェンナの表情が暗くなった事に気が付いた。話すのが辛いのか、セフィアが続きを話す。
「私達も連れ去られた者達です。毎日犯され、雑用としてこき使われ、中には逃げ出す人もいました。しかし逃げ切れずに殺されてしまった者が殆どです。私達は祈りました。必ず国王が救助隊を出して下さると信じて・・・
しかし国王は(今は戦争の最中、山賊などに構ってられない。)と仰い私達が救助隊が派遣されることはありませんでした。女性達は絶望しましたよ、私達を救ってくださる人がいたらその方こそ神でした。それから数日後でした。クリス様が来られたのです。目的は男達の精だったでしょうが、私達はクリス様にに助けて下さいました。
あの方こそ私達の神、一生尽くしても返しきれない恩があります。逆らう者は皆、悪魔同然です!クリス様に逆らう者は、私達が滅ぼします!そして貴方を私達の同志にしてみせます!!」
「確かにあんた達は可哀想だよ・・・、でも人が死ぬのを(はい、そうですか)と言って協力するなんて絶対嫌だよ、僕は必ずクリスを止めてみせる!!」
シスター達の過去の話は可哀想だけど、人が滅びるのは見たくない・・・この人達を倒し、僕は先に進む!
「愚かですね、では祭壇で勝負しましょう。ここでは床も固いですしね。」
セリアが祭壇に行くように言ってきた。確かに床は冷たいし固い祭壇の方がましかな。
文章の書き方を少し変えました。変わって無いやんけと思う人が多いかもしれません。まあ些細なことですから気にしないで下さい。

沢山のご意見、ご感想ありがとう御座います。お陰で少し自信がつきました。これからもご感想やご意見、ご要望が御座いましたら、申し上げてください。

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