数十分後、あれからスタンは1度もイクことなくミラルドの攻めに耐えていた。ミラルド自
身も高められて硬さや太さ、長さを増すモノの感触に耐えていたのだが、このまま攻め続
ければスタンのほうが先にイッてしまうだろう。しかし、急に片手の束縛が消えうせた。
(な!?)
驚きながらもミラルドの表情を伺う。どうやら気付いていないようだ。そうこうしている
うちに今度は片足の束縛が消えた。
(何が起こってるってんだ?)
疑問に思いながらもスタンはミラルドに気付かれないよう表情を隠した。その後もどんど
んと束縛は解放され、腰以外のすべてがもう動くようになっていた。
(俺の動きを封じていたのはこいつを含めて5人。ということはもうこいつ以外全員何者か
によって倒されてるって事だよな…)
これはチャンスである。そう思うや否やスタンは勢いよく両手でミラルドの腰をわしづか
みにした。
「な!!」
予想外の事態にミラルドが驚きの声を上げ、抵抗しようとする。しかし抵抗の隙を与えず
にスタンは腕力で激しくミラルドの腰を揺さぶった。
「ふあぁ!駄目!そんなに激しくされちゃ!!」
自分のペースだからこそ保てていた優勢を一気に崩されどんどんと高められていく。
「うおぉぉぉ!」
パンパンパンパン!
「あん!ふぁ!いひぃ!」
スタンの叫び声と腰と腰がぶつかり合う音にミラルドの喘ぎ声が混ざって部屋内に響く。
「いやぁ!イク…いっちゃうぅぅ!」
ついには背筋を反らせてミラルドは果ててしまった。ミラルドの魔力が証に吸い込まれて
いくのを眺めながらスタンは息をついた。
(しかし…他の淫魔をあんなすごいスピードで倒していった奴は誰なんだ…)
自分以外の戦士がここにいるのは間違いないが、その戦士の実力に驚きを隠せない。どう
考えてもミラルドは中級クラス。他の4人の淫魔もそうだろう。それをあのスピードで倒す
ということはランク3以上の戦士である。誰の助けかわからないが、おかげでスタンは九死
に一生を得た。強気でいたがあのまま攻めが続いていれば先にイッていたのは恐らくスタ
ンであっただろう。そうなれば相手は精力から魔力を吸収すると同時に昂揚感が下がる。
逆にスタンは射精感で感度がよくなり、さらにイキやすくなっていただろう。
「とりあえず、この部屋には入り口はなさそうだし行くか。」
辺りを見渡し、タペストリーがないことを確認すると、警戒しながらスタンは部屋から出
た。
その後タペストリーを探すために手近な部屋を開いては中を捜索するが、一向に淫魔の
姿を見なくなっていた。気配を探ってみても淫魔独特の淫猥な気配はどこにもない。それ
ほど大きな塔ではないが、それでも100近くは淫魔がいたはずである。それがまったくいな
くなっている。
「まさかあの時の他の淫魔を倒した奴が全部片付けたのか?…まさかな。きっとチームで
きてたんだろう。」
いくらなんでもありえないと自分の考えに苦笑しながらロビーの真ん中に立てられた石像
にもたれかかった。
ズズズ!
いかにも重そうな石像がもたれただけで音を立ててあっさりと動き、その下から地下へと
降りる階段が姿を現した。
「降りてみるか…」
手近な部屋は探し尽くした。次は上の階を調べるしかないのだが先に地下を調べたほうが
早そうだ。やや埃っぽい階段をスタンは下りていった。
当然と言えば当然だが、地下室は暗闇に包まれていた。こんなときに炎系の魔術が使え
れば明かりに困らないのだが、魔術の才能がないスタンは鞄から松明を探しはじめる。が、
すぐにその手が止まる。
(いる…)
暗闇の先に気配を感じる。恐らく淫魔であろう。相手も当然こっちに気付いているようだ。
暗闇の中足音を殺して近づいてきている。
(先手必勝!)
十分な間合いまで引き寄せると、スタンはその気配に飛び掛った。闇に慣れてきた目に映
ったのは見た目は18才程度の長い金髪を両サイドに分けてくくった全裸の少女だった。そ
の表情は驚きを見せており、気付かれていることを知っていたが先手を取られるとは思っ
ていなかったのだろう。しかし、手を伸ばした瞬間その驚いた表情が嘲笑のものと変わり、
闇に溶けるように消え去った。
スパン!
空を切りつんのめる体勢になった瞬間にその足を払われる。
「おわ!」
不意をつかれそのままスタンはうつ伏せに突っ伏した。
「男…セイエキ…」
荒い息遣いと共に力任せにズボンを下着ごと奪い去られる。危険を感じて間合いを取ろう
とするが、そうはさせまいと足首をつかまれ、体を反転させられる。先程からものすごい
力である。しかし仰向けになって見えたのは先程の幻影と同じ姿の少女で、腕も引き締ま
っているが男を振り回せるほど筋肉隆々ではない。
「テイコウスルナ!」
可愛い顔立ちが台無しと言えるほど目が血走っている。魔力切れ寸前で狂乱しているのだ
ろう。しかしスタンも戦士。抵抗するなと言われて大人しくなるわけはなく必死にもがく
が、その人外の腕力から足を抜き取れない。あっさりと腰に禁欲の鎖をはめられてしまっ
た。
「せーえき…いっぱいちょーだい?」
腰を封じることによって抵抗力を半分程押さえ込んだことを確認すると、先程の鬼気迫る
勢いとは逆にやわらかいどちらかと言えば幼いぐらいの雰囲気で懇願し、唇を合わせてき
た。
「ん!…(淫魔の割りにキスから始めるなんてめずらし…)」
情緒がある等と思おうとした瞬間嫌なことが頭によぎる。しかし思うのが遅すぎた。キス
と同時に大量の唾液が口の中に流し込まれ、そのほとんどを飲み込んでしまった。その瞬
間体、特に下半身のほうが熱くたぎってくる。淫魔の中には唾液を媚薬に変えることが出
来るタイプがいることをスタンはすっかり忘れていたのだ。淫魔の媚薬は即効性で効果も
長い。ほとんど触れられてもいないというのにスタンのモノは既に痛いぐらいに立ち上が
っていた。
「いただきまーす。」
まるでお菓子を食べるかの調子で淫魔はスタンの亀頭を口に含んだ。尿道に舌を入れ込ん
で、チュルチュルと音を立てながら吸い上げる。空いた手で竿を擦り、玉袋を優しくもむ。
媚薬で敏感になった状態のスタンにその刺激を耐え切る術はなかった。感度がよくなりす
ぎて抵抗すら出来ないまま、
「うぁ…」
ドビュルルルル!ビュル!ビュルル!
大量の精液を口内に放出してしまう。十数秒収まることなく吐き出された精液は、一滴も
溢すことなく淫魔に飲み込まれてしまった。
「ふぅ…生き返ったぁ…2ヶ月くらい閉じ込められてたものね〜…あともう少し遅かったら
死んでたかしら…」
スタンの精液で落ち着いたのかスタンをそっちのけでつぶやいている。
「あ…失礼しました。私、ヒカリといいます。お兄さんのおかげで助かりました。」
射精感と媚薬の効果で下がりにくい昂揚感に身動きが取れないスタンにペコリとヒカリは
頭を下げた。
(感謝されても困るよなぁ…俺あんたらの敵である戦士だし…)
「閉じ込められてたって?」
苦笑しながらも敵だが憎めないタイプのヒカリに尋ねる。
「えっと、閉じ込められる前、私あの方の捧げ物になる予定だった人間をテスト終了後に
媚薬使って一滴残らず搾り取っちゃったんです。それでホノカさん…あ、この拠点の指揮
の人の怒りをかって飢え死にの系にされちゃってたんです。」
てへっと舌を出しながら説明するヒカリ。その表情にさらにスタンは愛着がわく。
「てことは裏切り者なんだ、ヒカリは。」
スタンのはっきりとした言葉にヒカリの表情が曇る。
「はい…。これでここを脱出すれば私は裏切り者として同胞からも戦士さんからも狙われ
ることになってしまいます。」
残念というような具合に肩を落とす。しかしあまり悲観にはなっていないようである。
「なら俺と一緒に来ないか?戦士なら俺が何とかするから」
媚薬のせいかもしれないが十分に湧いてしまった愛着からスタンは思わずそんなことを口
走っていた。そんなことが見つかればスタンは戦士の資格を剥奪されてしまうのにである。
「あは、ありがとうございます。でも駄目ですよ。」
愛くるしい笑顔で断るとヒカリはスペルを刻んだ。スタンたちを中心に光の半球が広がる
と、一気に凍りついて鏡のようにスタンたちの姿を映し出す。それは地面も同じで、しか
しまったく冷たさを感じさせないものだった。
「鏡面結界です。お兄さんも戦士ですよね。私たち淫魔とお兄さんたち戦士は決して相容
れない存在ですから。」
少し残念そうにヒカリは笑った。鏡面結界は結界内部の境界線がすべて自分のほうに向い
た鏡になる。すべての鏡に自分たちの姿が映し出され、そして鏡に映った自分がさらに別
の鏡に映り、方向感覚などを惑わせるための術にだが、セックスバトルにおいてこの術は
その視覚効果が恐ろしい。どこを見ても相手の全身が見えてしまう。挿入しながら自分の
挿入している姿が見えてしまうからである。
「お兄さんがもし私たちと一緒になるというのなら話は別ですけど…」
「悪いが、俺にはまだやらなくちゃいけない事があるんだ。」
ヒカリの言葉をスタンは否定する。まだ媚薬の効果で体は火照っているが徐々に昂揚感は
収まってきていた。
「私も、負けるわけにはいきません。」
ヒカリのその言葉がバトル開始の合図となった。スタンの高揚感は完全に収まっている。
しかし結界の中。スタンも迂闊に攻めようとはせずに相手のでかたを伺う。
「行きます。」
そう言いながら先程とは別のスペルをヒカリは刻み、背後に飛び下がる。空中で一瞬ヒカ
リの姿が霞むと5人に分裂した。それが結界の鏡に映し出され、ヒカリの姿が100以上分か
れているように見える。5人のヒカリは円を描くようにスタンを囲むと、一斉にスタンに飛
び掛った。
(目で追うから惑わされる!)
スタンは目を閉じ気配だけを頼りにヒカリを迎え撃つ。
「忘れましたか?私の分身はすべて気配を持っているんですよ?」
目の前にまで迫ってきたヒカリが耳元でささやく。
「しま…うぉ!」
あわてて間合いを取ろうとするが既に手首を掴まれ、払い腰の要領で仰向けに転ばされる。
「そろそろ本効果が来ますよ。」
そのままスタンに馬乗りになると、首筋に舌を這わせながら囁いた。その瞬間、
「くぅ…はぁ!」
全身がしびれるような快感がスタンに襲い掛かり、思わず仰け反ってしまう。完全に萎え
きっていたモノから我慢汁が噴出し、冷たい風を感じるだけでイッてしまいそうだ。
「私の媚薬は2段効果なんです。前効果は即効性で持続性が弱くて、その後しばらくしたら
本効果が来るんですよ。これは持続性も効果も絶大ですから我慢するとおかしくなっちゃ
いますよ?」
スタンを脱がせながら説明するが、媚薬の効果で霞がかりだしたスタンの頭にはあまり届
かない。
「戦士であんな優しい言葉かけてもらったの初めてです。嬉しかったな…正直殺したくな
いです。お兄さん、私と一緒に淫魔にも戦士にも見つからないどこかに行きませんか?」
お互い全裸になったところでヒカリは尋ねた。しかし思考能力を落としながらもスタンは
首を横に振る。
「わかりました。じゃあYesをもらえるまでいっぱい奉仕しますね。」
立ち上がってゆっくりとモノの前に座り込む。媚薬の効果で身動き1つまで快感になってし
まうスタンはそれを見送ることしか出来なかった。目を閉じれば触覚への意識がさらに向
上してしまうため目も閉じることが出来ない。
「ふぅ〜…」
何もせずとも我慢汁でビショビショになったスタンのモノに息を吹きかける。
「くぅ!!はぁぅん!」
その吐息すらも今のスタンには強烈過ぎた。喘ぎ声を上げ、あっさりとしかも大量の精液
を噴出してしまう。宙に舞った精液はそのままスタンの体に降り注ぐ。
「いっぱい気持ちよくなって、いい返事聞かせてくださいね。」
モノに溜まった精液を搾り出すように手で扱きながら、ヒカリはスタンの体にかかった精
液を舐め取り始めた。
Please don't use this texts&images without permission of サボり魔.