ウョキウトにやってきて3日目。昨日は流石に翌日に支障が出るからという理由
で、スタンとルーティの模擬戦は行われなかった。
「うひぃ!…目覚ましかけ忘れた?!」
先程から家主が慌てふためいて準備している。あまりの騒がしさに寝起きの悪
いスタンの意識も覚醒し始めていた。
(そういえば今朝やかましく目覚ましが鳴り響いたから止めたなぁ…)
夢うつつにそんなことを考える。
「このスカタン!いつまで寝てるか!」
うとうと眠りこけるスタンに腹を立てた家主のルーティがベッドの布団を剥が
す。
「うぁ!?」
寝ぼけた頭に朝のすがすがしい空気は肌寒い。
「あんた裸で寝る癖直したほうがいいわよ?寝込みを襲う淫魔もいるんだから
ね…」
無防備に朝の生理現象よろしく立ち上がるスタンのモノを眺めつつ呆れ顔でい
う。
「だってよぉ…うお!」
まだはっきり覚醒しないスタンのモノを咥え込んで一気に激しく吸い上げる。
完全に不意をつかれた上に頭がうまく働かず抑制されることなく一気に高めら
れ、
ビュル!ズジュルル!
あっさりと精液を吐き出さされる。
「うは…ルーティお前なぁ!」
喉を鳴らして飲み干すルーティをジト目でスタンは見つめる。
「いつまでもだらだら寝てる罰よ!それにあんたが目覚まし止めたことうっす
ら覚えてるのよ!遅刻したら責任とって昼食おごらせるから。ほれさっさと服
着る!」
一気にまくし立てられスタンも慌てて服を着る。逆らおうものなら本当に昼食
をおごらされかねない。そして一緒に家を出る。家主が出かけるんだから当然
である。
「てなわけで今日昼上がりだから昨日案内し損ねた場所昼から案内してあげる
わ。昼までは適当に時間潰しててよ。正午に協会前で待ち合わせ遅れたら昼食
ゴチね。てなわけでまたあとで!」
言うだけ言うと慌ててルーティは走り去っていった。
「おーい…いっちまったし…とりあえず飯食うか。」
有無を言わさず走り去っていったルーティを眺めつつ、昨日のうちにルーティ
に案内してもらっていた食堂へ向かう。
「えっと確か鯖定食がうまいって言ってたな。すんませ〜ん鯖定食1つ。」
スタンの注文に威勢のいい返事が返ってくる。店内は混み過ぎずと言ったとこ
ろで多少騒がしいくらいの喧騒が妙に居心地をよくしている。
「ふ…鯖定とは相変わらず安っぽいものを食べているんだな。」
そんなスタンの対面に他にも空きテーブルがあるというのにいやみな口調の男
が腰掛ける。
「その声はエミリオ…」
声の主が知り合いだと気付きあからさまにいやな顔をしながら視線を上げた。
「リオンだ。いい加減昔の名で呼ぶのはやめてくれたまえ。それともお前は人
の名前もろくに憶えられないくらい低脳なのかね?グリルセット1つ。」
エミリオといわれた黒髪美形の少年も皮肉を言いつつ朝食を注文する。
「あいもかわらず憎たらしい…もう少し年上は敬えよ…」
「敬うに値するものにはちゃんと敬っている。君が僕に勝っているものが1つで
もあるかい?」
スタンの言葉にさらにリオンは皮肉で返す。スタンとリオンの間には3才の年の
差があるが、育成学校は同期に卒業している。と言ってもスタンが留年したわ
けではない。リオンは他に類を見ない戦士の才能を持っていたため、育成学校
の入学資格の年齢を例外で免除され入学した特待生であった。現に成績も卒業
まで次席をキープし続けている。
「卒業前のバレンタインのチョコの数と現時点での淫魔を含めて女を抱いた数
は勝っているぞ。」
ウェイトレスが持ってきた鯖定食を食べながらスタンは自信満々に言ってのけ
た。
「う…」
その言葉にリオンは言葉に詰まらせた。
「グリルセットお待たせしました…あぁ!リオン様!」
それと同時にリオンのグリルセットを持ってきたウェイトレスがリオンの顔を
見て驚きの声を上げる。
「リオン様だって!?あのカント国近衛戦士に最年少で選ばれた…」
その声に反応して食堂内の人間が一斉にスタンたちのテーブルを注目しだし、
ざわめき始める。この状況をそこそこ慣れているスタンは慌てることなく少し
食べるスピードを速めた。
「食事が取り辛い。散れ。」
心底鬱陶しそうにギャラリーに言うが、リオンの言葉にギャラリーも動じない。
「散れだって!かっこいい…」
それどころか女性たちは逆に黄色い声を上げ始めた。
「ちっ。おい、代金はここに置いておく。つりはいらん。」
1口も食べずに立ち上がる。置かれた代金は金貨1枚。グリルセットの倍程度の
額である。
「お、おごってくれるのか?」
銅貨5枚の鯖定食の代金を引いてもつりがまだ出てくる。
「勘違いするな。僕はすぐにでもここを立ち去りたいだけだ。だが、貧乏人に
情けをくれてやるのも近衛戦士役割といえるから払っといてやろう。感謝しろ」
それだけ言うとマントを翻して出て行く。
「それじゃデザートのフルーツ杏仁その代金から…」
とそこまで言ってウェイトレスににらまれた。
「何あの男リオン様になれなれしい」
ギャラリーからもスタンに冷たい視線などが送られる。
「はは…失礼しましたぁ!」
身の危険を感じたスタンは慌てて食堂を飛び出した。時間はまだ10時。あと2時
間ほど時間を潰さなくてはならない。
「どうするっかな…街ぶらつくにもまだ勝手がわからんし…しゃーねぇ。外に
出て治安活動にでもしけこみますか…」
本当はルーティがもうランク2になっていることが悔しいだけなのだが、自分に
そう言い訳をつけてスタンは街の外に出た。
街の外に出ると、スタンは頑丈そうな1本の木に登り幹を背もたれに座り込ん
だ。確かに治安活動、つまり周囲をうろつく淫魔退治を目的に出てきたが、街
周辺まで近づいてきている淫魔はそんなに数が多くはない。無駄に歩いて探す
よりはこうして待ち続けるほうが体力の消費も少なくていいのだ。
「おに〜さん?暇そうだね。私といいことしない?」
程なくして木の下から淫魔が呼びかけてきた。大きい目と青いシルクハットが
印象的な人間で言う12歳ぐらいの少女の姿をしている。フリルがいっぱいのス
カートと青いタキシード丁の服が良く似合っている。
「かわいいね。ちょっと待ってな、今降りるから。」
バトルファックの基本はまず相手をその気にさせること。たとえ相手が敵であ
る淫魔であろうと容姿などをほめ、その気にさせなくてはいけない。枝に手を
かけ、1度ぶら下がってから跳び下りようとする。
「やだ、待てないも〜ん!」
スタンが枝から手を離した瞬間、その背後から別の淫魔が飛びついてきた。
「うおぅ!」
バランスを崩してそのまま地面に落下して倒れこむ。
「いたた…」
地面につく瞬間とっさに頭を庇ったおかげで何とか脳震盪を起こさずに済んだ
が、胸を強く打ちつけてしまい一瞬呼吸が止まる。
「あれれ、脳震盪起こして寝てる間に骨抜きにしようと思ったのに…失敗だね
アメ。」
背中にまたがったまま飛びついてきた別の淫魔が言う。
「ほんとだねハレ。この人思った以上に運動神経いいのかも。」
同じ声で目の前に立つスタンを呼びかけていた淫魔も答える。背を反らし見上
げると逆光にはっきり見えないがどうやらスカートの中は履いていないようだ。
「うん。あれだけバランスを崩したのにちゃんと芝生の上に落ちて切り傷とか
一切つけてないもん。」
「いい加減どいてくれ。」
馬乗りになったまま話すハレとアメにうんざりしたスタンはハレを乗せたまま
四つんばい体勢になりそのまま立ち上がってハレを振り落とす。そのまま振り
返ってみるとアメと色違いの赤い同じ格好をしたアメと同じ顔の淫魔だった。
落ちた反動で尻餅をつき、開いた足から見かけどおり毛も生えていない幼い性
器が丸見えになっている。
「イタタタ…」
そう言いながら腰をさすっているが、淫魔に物理ダメージはないはずである。
「うそつけよ。淫魔は痛みを感じないんだろ?」
そう言いながら少し後ろに下がり、挟み撃ちにならないように間合いを取る。
「ぶ〜…そんなこと言われるとちょっと醒めちゃうなぁ…」
スカートのほこりを払いながらハレも立ち上がる。
「どうやらなめられてるようね、アメ。」
じりじり間合いを詰めながらスタンを見る目は完全に獲物を捕らえた肉食獣の
ものだ。
「そうねハレ。ちょっと本気出して反省させてあげないとね。」
無邪気だがやや邪悪な笑みを浮かべると一瞬何かを口ずさみ、すごいスピード
で突進した。
(強化呪文か…)
そこそこのレベルまで行けば淫魔も術を使ってくる。スタンはあせらず冷静に
動きを追った。そしてすれ違おうと接近してきた片方の淫魔の手を掴む。
「逃がさん!」
体が小さい淫魔なためマウントポジションは取りにくい。半ば強引に地面にた
たきつけ、押さえ込む。手を掴んだのはアメだった。
「いただき〜!」
スタンがアメを押さえつけることによって生まれた隙を逃さずハレはスタンに
飛び掛りその小さな秘部を押し付けるとそのまま押し倒す。流石に今度は受身
も取れず、一瞬意識が揺らいでしまう。
「残念だったね?お兄ちゃん。」
倒されて解除された押さえ込みから脱出したアメはそう言うとスタンの両足に
円を描く。禁欲の鎖に縛られ、スタンの両足の自由が奪われてしまった。
「私たちは体が小さいから抵抗しないでね?」
顔面騎乗から離れたハレは禁欲の鎖をスタンの両手にはめる。軽い脳震盪でス
タンは反撃をすっかり忘れてしまっていたのだ。
「それじゃあ、いただきまーす。」
両手両足の自由を奪われたスタンは無抵抗のままズボンをずり下ろされた。
「すぐに大きくしてあげるからね?」
ハレとアメは声を揃えて言うと、一緒にその小さな舌でスタンのモノをなめ始
める。
(うぉ…かなり気持ちいい…)
幼い面影だがそこは流石に淫魔。絶妙な舌使いのダブルフェラにあっさりと勃
起してしまった。
「ふえぇ…私も生まれてそこそこになるけどこれほどの逸品ははじめてだよ。」
そそり立ったモノに感動しながらも2人はタイミングをややずらし、手を休めず
に小さな手で竿を扱きながら亀頭に舌を這わせる。かなりの気持ちよさなのだ
がどうも快感があがりきらない。
(なんつーか…12才程度のガキに襲われてるって考えると気分が萎えるという
か禁忌的で逆に興奮しないと言うかだなぁ)
そういう趣味がまったくないスタンにとってハレとアメの行為は気持ちよくて
もイクまでテンションをあげさせなかった。
「むぅ…なかなか我慢強いね。じゃあここはどうかな?」
勃起してもいっこうにイク気配のないスタンにしびれをきらせたハレがモノを
自らの秘部にあてがう。
「おにいちゃんのおっきいおちんちん、私のきつきつおま○こでい〜っぱいき
もちよくしてあげるね。」
そう言ってゆっくり腰を沈めていく。成長途上のような小さい膣内がスタンの
モノをきつく締め上げる。
(確かに…こりゃ長期戦になると流石にいっちまいそうだ…)
あまりの締め付けに思わず弱気になるが、
「な…なにこのちんこ…駄目!すごすぎる!」
奥まで入れきり、少し動いただけでハレはそのモノの威力の恐ろしさに気付い
た。
「だめぇ!こんなの入れてたら私すぐイッちゃう!!」
そう言いながらも抜かずにさらに激しく腰を揺さぶる。ハレの異変に気付き、
アメがハレの腰の動きを止めようとするが、振り払われてしまった。
「だめぇ…駄目なのに…腰が止まらないのぉ!!いっちゃう!私…イッちゃう
ぅ!!」
結局そのまま腰を振り続け、ハレは自ら昇天してしまった。魔力に霧散したハ
レがスタンの証に吸い取られていく。両手が自由になったスタンはむくりと腰
を起こした。
(やばい…ダブルフェラですぐに勃起したときは余裕だと思ったけど…このモ
ノは1人残された私には分が悪すぎる!!)
片割れの死によってそのモノの恐ろしさに気付いたアメは思わず後退った。今
ならまだ自分の禁欲の鎖でこの男は追いかけてくることは出来ない。自分の安
全圏まで逃げて他の淫魔に襲わせたほうが良いのではないかと思った。しかし
恐怖に足がすくんでしまっていた。
「ほら、姉妹仲良くだ!」
勝ちを確信したスタンは逃げる前にもう1度アメの腕を掴み力任せに持ち上げる
とそのまま座位で秘部にモノに突っ込んだ。
「ひゃうぅぅ!!!」
断末魔のようなアメの喘ぎ声が響く。後はハレと同じ末路だった。モノから逃
れようと思うも、モノから与えられる快感に体が言うことをきかず、そのまま
腰を振り続けて昇天してしまう。
「ふぅ…あぶなかった…」
一息ついて服装を正すと時計の時刻を確認した。
「や!やべぇ!あと10分しかねえ!」
慌ててスタンは街の中に入っていった。
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