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声音1

「前日、ちょっと飲みすぎたかな…」
マコトが寝癖のついたあたまをかきながら体を起こす。いつもよりゆっくり用意して、普段は歩く道を自転車で行く。駅に着いた時にはいつもより少し早い電車が停まっていた。それに乗り込むと、車椅子スペースの端が空いていたのでそこの壁に寄りかかる。イヤホンを耳につけ、携帯でニュースを確認する。

出発前に女子高生が乗り込み、マコトの前のつり革につかまる。マコトは携帯を胸ポケットにしまうと目の前の女子高生と目が合った。まだ幼さが残る大きな瞳に上目遣いで見られ、ドキッとしたマコトはすぐ顔をそらす。その様子を妖艶な笑みで観察していた事をマコトは知らない。

マコトはすることなく足元をボーっと見ていた。ガタンと電車が揺れると目の前の子の足が視界に入る。肌が白く程よく肉のついた色っぽい太ももに目を奪われる。マコトはそれからチラチラと女の姿かたちを確認してしまう。足ではなく、制服の上からでも分かる大きな胸は制服を浮かせ、つり革に捕まって上に引っ張られる制服の下から引き締まったくびれが見え隠れする。顔はしっかり見れなかったが先ほどの大きな瞳が脳裏に焼き付いていた。女は携帯を見る振りをしながらマコトの目線をしっかりと感じている。

電車が駅に停まり、少し人が出て、多くの人が乗り込んでくる。混みあってきた車内は隙間なく埋まっていき、女子高生はその人を避けるよう自然にマコトの方へ近づく。マコトは恥ずかしくなったのか後ろを向き、壁に正対して寄りかかる。女は待ってたように更に近づいて触れるか触れないかの位置に移動する。人込みの波がマコト達の方へと押し寄せ、女がマコトの方に押された。そして女の大きな胸がマコトの背中にむにゅっと潰れ、密着していく。

(ラッキー!)マコトは女の感触を背中で味わう。次第に興奮してしまい勃起してしまうが、この状況を楽しむ。するとその子は先ほど見せた妖艶な笑みを見せ、右手をマコトのスーツの中に入れ、胸へ持っていく。びっくりしたマコトはその手を払おうとするが、それより先に右の乳首を指ではじかれるとビクッと身体を奮わせた。
(こ、こいつ何を・・)マコトは状況を飲み込めなかった。
ただ白い指が右の乳首をクリクリッと弄りそこから流れる快感に身をよじらせた。次に左手がマコトの太ももを襲う。触れるか触れないかの微妙なタッチで撫で回されるとマコトの足から力が抜け、ガクッとなる。隣りにいる人も含め、周りは違う方向を向いているためにそれには気づかない。しばらく乳首と太ももを弄ばれ、マコトはただ声だけは出すまいと唇をかんで快感に耐えていた。

次の駅に着き、人が出入りするがマコトはその状況から脱する事が出来ずに、更に人の波が女子高生の背中を押し、マコトとより密着していく。出発すると今度は左手が上へと上がっていき、すっかり膨らんだソレをサラッと撫でる。
「ぁっ…」マコトは小さく喘いでしまう。
周りに聞こえたんじゃないかと心配していたが、電車の音で気づいていない。しかし、その声はしっかりと女の耳には届いた。そして、左手を更に上へと指を這わせる。そのまま左耳にあるイヤホンを外す。マコトは音楽を聴いていることなどすっかり忘れていた。そこへ女は顔を寄せる。
「もっと声聞かせて?」と甘ったるく囁かれる。
思わず声をあげそうになるが我慢できた。しかし、「ふ〜っ」と耳へ息を吹きかけられると、「ひゃんっ」と変な声をあげてしまう。電車の音が大きいためかまだ気づかれていないが、女子高生はそれに気をよくし、耳たぶを甘噛みし、耳の中へ舌を侵入させる。マコトは声を押し殺してはいたが、舌と感触と大きく聞こえる卑猥な音がその我慢を溶かし、小さく喘いでしまう。
「その調子でもっと鳴いてね。」甘い囁きがマコトの脳に染み込んでいく。

次の駅が終点のため、周りが皆降りる準備を開始する。マコトは耐えるのが精一杯で気づかないが、女はそれに気づく。
「続き、ちゃんとしてほしい?」と囁く。
この状態でマコトが拒否できるわけもなく、懸命にコクコクと頷く。
「ちゃんとついてくるのよ?」と言うと、手を離して自分も降りる準備をする。
マコトは息を荒立てながらようやく状況を認識できた。ちょうどそこで駅に着き、女は先に降りる。マコトはふらふらと前屈みになりながら必死に後を追った。女は障害者用のトイレに入っていく。扉は閉める直前に女は後ろから追ってくる男にウィンクする。閉められた扉はカギがかかっておらず、男は周りを気にしながら素早く中へ入った。

「ふふっ。ちょっと待っててね。」そう言うと制服を脱ぎ始める。
(ここでするのか?)そう思ったマコトも脱ごうとするが
「着替えるだけだから、待ってなさい!」ときつく言った。
マコトはビクッと震え、きつく言われるのがまた心地よく感じて、脱ごうとするのをやめる。その様子を見て、女の妖艶な笑みを浮かべた。今まで顔がしっかり見れていなかったが、大きな瞳にふっくらとした唇、幼さが残る顔なのに色気が漂い、マコトは見とれてしまう。着替え終わると、2人はまた別々に出る。先に出た女はマコトが出てくるのを待って、出てくるとマコトの腕にぎゅっと胸を押し付けて腕を絡めた。「っっ!」それだけでマコトは声を出しそうになる。そのまま駅を出て、女はマコトを引っ張るように近くにあるホテルに入っていった。

部屋に入ると、女はまた制服に着替え直す。マコトは上着のスーツとネクタイをはずす。下を脱ごうとすると、また背後から抱きつかれる。それだけで男は手の力が抜け、脱ぐ事を止めてしまった。
「さぁ。さっきの続きしてあげる。大きな声でいっぱい鳴くんだよ?」
女の甘い囁きを合図に、電車の中と同じように胸や太ももに指を這わせる。「あぁっ!」マコトが言われた通りに喘いでしまう。
「感じすぎだよ〜?もしかして童貞?」今度は甘い声で罵倒される。
「そ、そんなわけなっ・・はぁんっ」否定しようとするが、刺激に耐え切れずマコトは女のように鳴く。
「あ、その可愛い声は女の子かな?確かめてあげるね。」
今度はテントを張ってる股間に指が這い回る。それだけでビクビクと全身を震わせ射精しそうになる。
「ズボン、こんなに濡らしちゃっておもらしみたい。はずかし〜!」
「もうイキそうだね?早漏なんてカッコわる〜い!」
「もう立ってられない?だらしないわねぇ。」
言葉と股間への責めは更に激しくなる。マコトは電車の中からこの瞬間を期待していたため、すでに我慢する気は失せていた。しかし、その瞬間は訪れる事がなかった。女の手が離れたのである。
「ふふふっ。どうして欲しいの??」女は甘く囁く。
またカラダを女の白い指が這い回る。
「い、、、い・・あっ・」言おうとするが指の動きに翻弄され、言葉にならない。
「早く言いなさい、ドーテイくん!」少し強めに言うと、マコトはビクッとする。
マコトは頭の奥の警鐘を無視し、甘美な責めに完全に堕ちた。
「イイかせてください〜!!」とうとう叫ぶように言ってしまった。
「よく言えました。」女は頭を撫でながら優しく囁いた。

マコトのズボンとパンツを脱がせてやり、マコトをベッドに座らせる。股の間に女が座り、限界までに張り詰めた棹を握る。もう片方の手であふれ出てくる我慢汁を全体に塗りたくる。そして、両手で優しくしごき始める。
「すごいビクビクいってるよ?」
「クチュクチュっていらやしい音、聞こえる?」
「いやらしいお汁が止まらないよ?ほら、ちゃんと見なさい。」
甘い声で責められマコトは逆らう事も出来ずに自分のモノを見てしまう。握っている白い手がとても綺麗に、そしていやらしく責めている様を見て、視覚的にも犯され、目が離せなくなる。
「ほら、貴方のちんちんが嬉しそうに泣いてるよ。」
「女子高生にいいように弄ばれてどんな気分?」
「隣に聞こえるぐらい声出てるよ。はずかし〜ね〜。」
「あ、タマタマが上がってきた。もうドピュドピュッってしちゃうの?」
「イク顔もしっかり見てあげる。こっちに顔見せて?」
マコトは女の方を見る。上目遣いで見られると大きな瞳に吸い込まれそうになり、更に快感が増す。
「そのまま私の目を見ながらイクの。そして、イク時は『イク』っていうんだよ?」
ただ、無造作にマコトは首を縦に何度も振る。
「じゃぁ、イカセテあげる!」
そう言って今度はすごいスピードでしごく。急激な快感の変化にマコトの射精感は一気に最高潮に登りつめた。
「イ、イきます〜!!!」
マコトは今までで一番大きな声で鳴き、体全体を大きく震わせて射精した。膨大な量の精液が女目掛けて飛んでいく。それをそのまま受けながら手の動きは緩める事無かった。射精が落ち着いてくると男はぐったりとベッドに横たわりそのまま気を失った。女はベトベトになった手を離し、手や髪、顔についた精液を拭き取る。拭き終わると服を脱ぎ、シャワーを浴びに行った。

「ふふふ…これからが本番なんだから」
女はシャワーを浴びながら、妖しく微笑んだ。


つづく?
いつも皆さんの小説を読ませてもらってます。初めて書いてみましたが…
短編のつもりが続いてる……orz

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