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新入生歓迎式典 異聞


さて、3年生主席の彼が新入生に敗れたにもかかわらず堂々と復学したのには訳がある。 

と言ってもさして難しい話ではない、単にお仲間が数人居たというだけの話。

自分だけではないと思えば気が楽になる。

もっとも彼ならば自力で乗り越えられる試練ではあったのだが。

ここでは主席の彼にわずかな気休めを与えた一般候補生のイき様を紹介しよう。






―――――――――――新入生歓迎式典 異聞――――――――――――――――




あらかじめ先生達によって決められていた組み合わせで在校生と新入生の名前が

呼ばれ、2人づつ空いている個室に消えていく。


これは万が一にも弱い上級生が強い新入生にあたって敗れることの無いように

という保険のようなものだった。


そのため先生達がその眼力で新入生達の実力を見定め、組み合わせを決めておくのである。


――が、何事にも例外は有り。 羊の皮をかぶった狼のごとき新入生が居たりする。






―――――――ヨインの場合―――――――――――――――――――――――




「次! 2年Cクラス、ヨイン! 1年Cクラス、ルーア!」

僕の番だ!


ドキドキと高鳴る鼓動を抑えながら前に出る。


新入生の列からも大柄な少女が歩み出て僕の隣に並んだ。


手近な個室はすでに埋まっているため奥の個室を目指して歩き出すと、新入生の少女も

僕に寄り添うようについて来る。


それにしても大きい、160そこそこの僕に対して180は軽く超えている女の子を

あてがうなんて、と先生に文句の一つも言ってやりたい感じだ。


と同時に感謝もしていた、それはこの大柄な少女が大人しそうな美少女で、

ついでに言えばぼんやりしてて弱そうだからだ。


2年生の中でも下から数えたほうが早い僕にとって初めての下級生。


しかもボンキュッボンて感じの大人しそうな女の子を、好きなように弄り回す事が出来る絶好の機会だ。


彼女には悪いけど僕の自信を取り戻すための生贄になってもらおう―――。



そうして考えているうちに一番奥の個室まで歩いてきてしまった、悪い癖だ。


自分の思考に没頭して周りが見えなくなる、このせいで何度も苦い思いをしているっていうのに。


振り返り彼女に呼びかけようとして目の前に突き出されていた胸に顔が埋まり、その柔らかさに

一瞬思考が止まる。


あ、と涼やかな声が聞こえ顔を覆っていた柔らかなものが離れていく、思わず後を追いそうになる

のをこらえなくてはいけなかった。


い、いくぞ。とどもりながら個室に入る。 


個室に入りベッドの傍らで振り返るといきなり顔が柔らかいモノに包み込まれた!


「油断しすぎですよ先輩、すでに戦闘は始まっているんです。」


上から声が降ってくる、僕の顔は巨大な胸の谷間に埋もれ呼吸が困難になっている。

両腕ごと抱き締められた形で押さえ込まれ脱出は困難だった。


彼女は僕を抱き締めたままベッドにゆっくりと倒れこんだ、ずっしりと柔らかい身体が僕の全身を

包み込んでいく。


(あああ……か、身体が蕩けるぅ……)


ベッドに押さえ込まれたために僕の呼吸は完全に封じられてしまった、酸欠の苦しさと

柔らかな快感に頭が朦朧として―――。







ギュギュギュギュウウゥゥッッッ!!!

「うあッッ!? ああッ!? ああッ!! あああッ!!」


物凄い締め付けをペニスに受け、射精した衝撃で目が覚めた。


意識を失った無防備な状態で受けた尋常ではない刺激にパニックに陥り、全身に密着する

暖かくて柔らかいものに縋り付いて悲鳴を上げてしまう。


「お目覚めですね、先輩。」


「あっ!? ああっ!? なッ、何ッがッ!? ううぅッ!!」


目の前には大人しそうな少女の顔―――そうだ、たしかルーアという名前の新入生―――ッ!!

そこまで思い出したところで再び意識が飛びかけた。


ペニスが千切れそうなほどの締め付けに収まりかけていた射精が勢いを盛り返す。

慌てて意識を集中し快感を遮断し―――「駄目です。」


「うあああああっッッ!!!???」


グリグリと腰を捻られてペニスがよじれ、複雑な予想のつかない快感が爆発し、精神集中を妨げ

ると同時に更なる射精を引きずり出した。


「先輩にはこのまま失神するまでイき続けてもらいます。」


僕の身体の上で腰を前後に振りながらとんでもない事を言いやがりました。


「はぁっ!? そっ、そんなぁッ!! なっ、なんでぇぇッッ!!?」


必死で意識を高め少しでも快感を減らそうと試みるが、ほとんど効果がない。

いかんせん体勢が悪すぎる。


「? バトルファックなのだから当然でしょう?」


本当に不思議そうに小首を傾げ僕の眼を覗き込んでくる。


「それはそうなんだけどッ、こんな一方的なッッ!! うッ! ううッ!」


それにあんな方法で押さえ込むなんて……たまにヤられてるなチクショウ。


「反撃すればいいじゃないですか。」


こんな完全に押さえ込まれた体勢で何が出来るっていうんだ!?


「じゃ、じゃあ一旦仕切りなおしを、おうッッ!?」


そう言った途端、締め付けの強さが更に上がった。 

もはや痛いのか気持ちいいのか区別がつかない―――だと言うのに再び射精の勢いが増してしまった。


「淫魔が仕切り直しなどに応じるとでも思っているのですか?」


大人しそうな顔の中で瞳だけが冷たい光を放っている。


その光に射すくめられ、なけなしの戦意が精液と共に失われていく。


僕はルーアを大人しそうな新入生だと甘く見たことを心から後悔し、薄れていく意識の中で

本当の意味で強くなることを誓い―――意識を手放した。




油断した弱い上級生が牙を隠し持った強い新入生に犯られるお話。

まあ、本気出してても惨敗しますけど。(笑)

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