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新入生歓迎式典 第最終話


『注意』 この世界における淫魔は男には女として、女には男として姿を変えて相手をすることが出来ます。

     それ以外の特徴はほぼ淫魔ハンター等に準じます。

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精液にまみれていた顔をシーツで軽く拭い取り、ベッド脇に用意されていた濡れティッシュで念入りに拭う。

ゆっくりと深呼吸を繰り返し闘志を高めながら新入生の様子を窺うと、

すでにベッドに仰向けになり受け入れる体勢を取っていた。

悠然と待ち受け、楽しげな笑顔を浮かべている。

自分の勝利を疑っていないのか、それとも少しはいい勝負になると期待しているのか。

横になってもまるで型崩れしない巨乳、くびれた腰から豊かな尻への曲線も芸術品の域だ。

こんな女に勝てるのかと弱気が出そうになるのを押さえ込み、奴に向き直った。

ここで負ければ後は無い、勝利への希望を胸に突きまくるのみ――――!!







―――――――――――――新入生歓迎式典 第最終話―――――――――――――――






「ふふ、覚悟が出来たようですね?」


俺の放つ闘気をものともせず淫らに笑う美女。

すでに戦いは始まっている、奴の挑発に乗れば即敗北につながるだろう。


「ああ、始めようか。」
 
                                   (けお)
俺の言葉に更に目を細め、さらに淫らな気配を強める…気圧されるものか。


「正常位と後背位、どちらで攻められるのかしら? 騎乗位や座位では勝ち目などありませんよ?」

「正常位だ。」


後背位のほうが深く自在に腰を使えるが、それではGスポットを攻めにくいし表情が見えなければ

相手のダメージを察しづらい。

それに奴の弱点が子宮だとしても、俺のペニスの長さなら正常位でも充分に届くはずだ。


「では、このままで…ああそんなに警戒しなくても手も足も使いませんわ。」

「なに…!?」


唯一の懸念であった奴の手足による拘束、それすらハンデとして使わないと言う。

にこりと優しげに微笑みながら…落ち着け。

怒る必要は無い、それだけ勝利に近づいているということだ。


「…っいくぞ!」

「どうぞ、いらしてくださいな♪」


奴の豊かな腰を押さえつけ一気にペニスを突き入れる!!

突き入れ…、突き…っ、入れぇぇっ!?


「ぬっ…! ぐぅ…! むうぅ―――!?」

「あらあら、まだ半分も入っていませんよ? ふふふ♪」


予想をはるかに上回る抵抗! 

舌に感じたあの粘着力で膣肉がペニスに絡みつき容易には挿入を許さない。

しかもわずかでも進むたびにズルリと強烈に粘膜同士が擦れ合い気の遠くなるような快感が走るのだ。

そのたびに力が抜け、再び挿入を再開するまでの間隔が永くなっていく。


「どうしました? 腰が止まっていますよ? ふふふ、そうそう頑張って―――。」


そのうちに挿入が止まるたびに奴から声援があがるようになり、俺はまたしても恥辱に悶えさせられた。

挿入開始から数分―――だと思う。(時間感覚などとっくに麻痺していて正確なところは判らなかった。)

俺はようやくペニスを根本まで挿入し終えた。

その膣を一言で表すなら、底なし沼。

絞め付けられているわけでもないのにキツく、挿入するだけで一苦労。

引き抜こうとすれば真空のごとき吸引力が―――!?

忘れていた、クンニの時に何がおきたかを。


「あん♪ ようやく、ですか? 大丈夫ですか? 腰を振る力は残ってますか♪」

「…嘘だ。」


俺は挿入し終えただけで射精寸前まで高ぶらせられているペニスを必死になだめながら言った。


「あら、何が嘘だというんです?」

「お前の弱点がセックスだと言う事やお前が5回も負けたという話だっ!! …っく!」


大声を出したせいで下半身の制御がおろそかになり我慢汁がビュッと噴出した。


「いいえ、私は5回イったことがあって、それが総てセックスしていた時だと言っただけで

 弱点だとも負けたとも言っていませんよ?」

「…え?」


どういうことだ? バトルファックにおいてイくことは負けることのはず。


「詳しく言えば相手をイかせた後にイったということです♪」

「な…?」


騙され…たのか? 


「そしてその相手は総て淫魔でした。」

「な…に?」


何を言っているんだ…こいつは?


「私はね、人間を相手にイったことは無いんです。

 淫魔をイかせ、その哀れな消滅の様を目の当たりにした時にしかイけないんですよ。」

「そっ、そんな馬鹿な…。」

「だから私は戦士に成ることにしたんです。 淫魔をイかせ、自らがイくために。」

「…。」


俺は絶句した、それが本当なら最初から俺がどんなに強くても勝ち目が無かったってことじゃないか。

ようやく理解できた、同じバトルファックでも彼女は真剣をもって命のやり取りをしたことがあり、

候補生の俺たちは所詮、命の危険の無い刃引きされたナマクラで闘っていた―――そう言う事だった。


「いや、でも高レベルの戦士なら…?」

「無駄よ、私が3体目の淫魔をイかせたとき特Aクラスの戦士を名乗る男がやって来て

 『中途半端な実力で淫魔を相手にしているとどうなるか教えてやるっ!』…と言って戦いを挑まれたわ。」


特Aクラスの戦士といえば極淫魔ですらたやすく葬り去る実力の持ち主のはず…ま、まさか!?


「確かに凄いテクニックと体力そして精神力の持ち主だったわ…最初のうちはね。

 でも、どんなに攻められてもイかない私を見てあせったのか、無理な攻めを繰り返して

 とうとう私のオマンコに挿入、主席さんよりはましだったけど…何度も腰を使わないうちに

 イキそうになっちゃって、そこで締め付けながら腰を捻ってあげたら『あっ』て声をあげて

 あっさりイっちゃったわ。」


そ、そんな…特Aクラスの戦士が…!?


「せっかく期待したのにぜんぜんダメだったからついカッとなっちゃって、本気で締め付けて

 騎乗位で腰を使いまくって…気が付いたらミイラみたいになってて、慌てちゃったわ。

 まあ、鍛えてただけ有って命は取り留めたけど、戦士としては再起不能になったそうよ。」


ま、まさかそれは去年のあの事件!?


ある地方都市に極淫魔が現れ、当時若手ナンバーワンの呼び声も高かった戦士がこれを撃退するために出発。

ところが極淫魔の反応が消えたにもかかわらず戦士が戻ってこない。


急いで救助隊が駆けつけると半ばミイラと化した戦士が倒れていたという事件。

よほど強い淫魔だったのだろうと当時噂になったことがあった。


結局、戦士は命こそ取り留めたものの正気を失い正確な話を聞くことは出来ず女を異様に恐れる様になった為、

それまでの功績をもって死ぬまで保護されることになった。


戦士としてどころか人として再起不能じゃないか!?

特Aクラスの戦士をそんな状態に追い込むような女に俺は逆らっていたのか!?


身体がガタガタと震えだし、ペニスがシオシオと萎え…なかった。

心は恐怖に震えているというのにペニスはより敏感さを増し射精の時を今か今かと待ち受けている。


人は死を迎えるその際に子孫を残すために性的興奮が高まるという。

特Aクラスの戦士ですら廃人、俺など確実に死に到るだろう。


「ふふふ、そんなに青くなって震えなくても再起不能になんかしませんわ。

 約束したでしょう、絞め技、腰技は使わないって。」


そうだった、こうして入れているだけなら何とか耐えられる。

いや、慣れてきたおかげか少しなら余裕も出てきた―――。


「何故こんなマネを…する?」


どうしても聞きたかった、コレだけの実力差がありながら何故こんな嬲るようなまねをするのか。


「え?…ああ♪ だってどうせイかせてくれないんだもの、少しぐらい楽しませてもらわないとね。

 希望を与えておいたほうが絶望が深くなって、いい顔で鳴いてくれるでしょう?」


そんなことのために――――――希望は絶望をより深くするために与えられていたというのか。


今度こそ俺の心は絶望に塗りつぶされ、見開いた目から涙が止め処無く溢れていった―――。



「それじゃ、そろそろ終わりにしましょうか♪」

「え…? あ…っ? あああっ!? ああああ――――っっ!?」


舐め回された、ペニスの根本から先端まで―――激痛にも似た快感に俺は瞬時に射精していた。

一部の隙も無く密着していた膣肉がいっせいに蠕動し、正に別の得体の知れない生き物のように

ペニスを蹂躙し、嬲り、弄ぶ!!


「ひぃっ! ひぃっ! ひいぃっ!! あひっ! ぎひぃぃ――――っっ!!!」

「ふふふ、いいですよ…その絶望と快楽に歪む顔…! もっと…もっと魅せてください!」


ペニスの先端が『ズッ!』と吸われた、膣奥が広がることによる真空の吸引力!

口で咥えて思い切り吸いたてているかのような、バキューム!

精液が射精の数倍のスピードで吸い出され、数倍の快感が俺を打ちのめす!!


もはや何を叫んでいるのかも判らないほどの快感、腰が砕けペニスが融け、

内臓が総て精液になって流れ出ていくかのような喪失感―――。


それが俺の覚えている最後の記憶。












ふと気が付いた時、俺は学園の医務室で点滴を受けているところだった。

そこで待っていた担任教師に事情を聞かれ、包み隠さず答えた。

難しい顔をしてうなっていた教師だったが、しばらくしてわかったと頷き出て行った。


俺も帰ろうとしたが足腰が立たず、男性校医に止められ三日間の休養を強制されたのだった。









そして最上級生として初めての登校日、俺の教室にいるはずの無い人物がいた。


「おはようございますっ♪ 主席さんっ。」

「なっ!? なんで君がここにいるっ!!?」


そう新入生歓迎式典のあの日、俺を弄び三日間のベッド暮らしを余儀無くさせてくれた新入生だった。

混乱している俺に担任が近寄ってきた。


「驚いているようだな、いや実はお前を倒すほどの人物を一年からやらせるのは忍びないと思ってな。

 理事長を始めとした先生方に相談したところ最上級生に飛び級させることが決まったんだよ。」


「私はそれを受けたんだけど、どうせなら主席さんと同じクラスがイイっていったら快く受容れてもらえたの♪」


「うむ、ついでに解らない事やこの学園の細々とした事も主席であるお前が面倒見てやってくれると助かる。」


あ然としている内に、話は進み彼女の世話役兼お互いを高めあうライバルとしてまとめられていた。

周りを見回してみるが誰一人視線を合わせようとしない、この三日間のうちに彼女に散々ヤられたに違いない。


「何、心配するな! バトルファックを通じて知り合った2人だ。 きっと良いコンビになる!」


そう言うと担任は出席も取らずに逃げるように出て行った。

…先生もヤられたのか、俺に押し付ける魂胆かよ。


「ふふふ、これから一年間よろしくね♪ 主席さん。」

「案内はともかくとして俺じゃあ、いや誰も君の相手には役不足だろう?」

「あら、そんなことはありませんよ、実はあの時主席さんがあんまり可愛い顔で鳴いて魅せてくれる

 ものだから少しイっちゃったんです♪」


…なんですと?


「ですから私、あなたを公私共にパートナーにすることに決めたんです♪」

「なっ、何イぃぃ――――ッッ!!」


ちょっと待て、貴様まさかイきたくなる度に俺を医務室送りにするつもりかっ!?


「ふっふっふっ♪ 逃しませんよ…ええ、私淫魔でも人でも逃したことは無いんですから―――。」


そう言って今まで一番魅力的に笑う、以外に幼く見えるその笑顔に彼女が2つ年下であることを思い出す。

胸の鼓動が高まる、いぢわるで強くて強引だけど、俺はそんな彼女に惹かれ始めているようだった―――。









―――――――――――――新入生歓迎式典  終り――――――――――――――――――――――――







































―――――――――――――おまけ――――――――――――――――――――――――――――――



「コレはその手付です♪」

「え?」


その輝くような笑顔に見とれているうちに彼女の顔が近づいて――――甘い!

素早く後退しようとして―――あっさりと唇を奪われていた。

チクショウ誰だ俺の後ろに壁を置いたのはっ!?

そんなわけは無い、彼女がさり気無く俺の逃げ場を塞いでいただけの事だ。

やっぱり強い、悔しいぐらいに。


しかもこのキス―――気持ちいい。

俺の舌に絡みつく長い舌は、膣ほどではないもののネットリとしていて擦れ合う度に背筋に

ゾクゾクと快感が走りぬける。

完全に力の抜けた俺に彼女の柔らかい体が押し付けられた。

完全に勃起したペニスがスカート越しの下腹部に食い込んで―――こねくられた。


「…ッッ!!!」

「…ふっ♪」


瞬殺されたペニスから膨大な量の精液が搾り出され、瞬く間にトランクスを溢れ出し

ズボンの裾から床へと広がっていく―――俺は再びベッド上の人となった。











「あはっ♪ またイっちゃった♪ やっぱり主席さんこそ運命の人です。」


そんな運命はイラネー(泣)
新入生に夢も希望も打ち砕かれる主席くん最終話っ!

とうとう、いぢわるな彼女に進化しちゃいました。

底なし沼の底には蟻地獄な彼女がいて首席くんの体液を

余すところ無く搾り取るのでした。

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