「何故こんなところに胸淫魔が出てくる…?」
「うぅぅぅ…」
乳淫魔と思われる女性の姿をした者はただ唸るだけで何も返してはこない
以前距離は取ったまま、これなら別にまだ攻撃される心配はない
(まさか、乳淫魔の軍が僕たちの策に気づき、更に裏をかいてきたのか?)
だが、出撃した時も後も追尾されている様子は微塵も感じなかった
というか、もし裏をかく気なら小隊が潜伏しているところを一気に殲滅すればいいだろう
それに、この淫魔…
(なんと言うか…まだ生まれたばかりって感じだ)
“子淫魔”
淫魔の中でも生まれたばかりの淫魔を子淫魔という
言語などもまだ喋れず、知能も通常の淫魔以上に浅い
だが生まれたばかり故にエネルギー源である精がまるでないため、精を奪おうと通常の淫魔より攻撃性が強い
(僕に倒せるか?)
だが他の仲間は既に山の下に降り手淫魔達と交戦中だ、ここは僕が倒すしかない
さっきの母乳で使えなくなった防護服を脱ぎ、上半身だけ裸になる
ズボンには母乳はかかっていない、まだ使える
(だが、あの母乳には気をつけないと…)
「うぁぁぁぁあああ!!」
再び向かってくる乳淫魔、僕は少し体をひねって乳淫魔の体当たりを避ける
そして相手が勢いあまったところを後ろから胸を揉んで攻撃する
「うくっ…!」
思わず声を漏らしてしまった
この感触…今までの淫魔と全然違う
まるでゼリーのように柔らかく、スベスベ…
これが乳淫魔の胸なのか?
パイズリ攻撃などされた日には瞬殺なのではないかという恐怖が湧く
だがそれでも怯むわけにはいかない、僕は構わず胸を揉み続ける
「あっ、んっ、ああっ…あっ!」
乳淫魔の方も感じてはいるようだ、胸が最大の攻撃ができるところではあるらしいが同時に弱いところでもあるのか?
この調子ならイカせることができる、と思った
だがしかし、異変は起こる
「はぁぁっ!!」
「!」
掛け声と共に、乳淫魔の両乳首から母乳が出る
それは僕の手にまとわりつく!
「くっ…!?」
危機感を感じ、僕は一度胸から手を離し、下がる
手の平は白い液が絡みつき、不自然な感触を受ける
しかしそれよりも気になるのは、臭い
強烈に甘い臭いが手から漂うのだ、嗅いでたらボーッとしてくるような
「ちっ…」
何か拭くものでも用意していれば良かったが、生憎乳淫魔が出てくるとは思わなかったのでそういう装備は一切なかった
と、驚いて困惑しているのが仇となった
再び向かってきた乳淫魔の体当たりの直撃を喰らってしまったのだ
「うぉっ!?」
「あぁぁぁ!!」
そのまま仰向けに転倒する僕、そして馬乗りになる乳淫魔
そして乳を自分の手で持ち、揉む
母乳が両乳首から発射され、それは僕の顔にシャワーのようにかかる!
「うっ……!!」
「いいわ、いいーーっ!!」
甘ったるい臭いに、思わずクラっときそうになる
だが、この母乳…確か性欲も引き出すと聞いたことがある
その証拠に、股間が疼いているのを感じる
「くっ…!」
なんとか離れようとするが、完全に押さえ込まれて抜け出すことが難しい
と、乳淫魔は僕の顔を両手で持ち上げる!
「うっ…」
「ふふふふふ」
そのまま片手を後ろに回したまま、左の乳の乳首を僕の口の中に入れようとする
僕はなんとかそれを拒もうとするが、既に顔にかかった母乳や目の前にいる淫魔の臭いが、僕の精神を揺らせる
そしてついに抵抗を止め、僕は乳首を口の中に受け入れた
「飲んで、飲んでっ!」
「っ!!」
そのまま乳首から出てくる母乳、僕はそれを直接飲むしかなかった
(ああああああああああああああっ!?)
声にならない叫びが僕の頭で反芻する
母乳を飲んでいけばいくほど、体の中の性欲がどんどん増していく
なんとか乳首から口を離そうとしても、頭を固定された状態ではどうしようもない
それにこの極上ともいえる胸…僕に抵抗することはできなかった
一通り母乳を出し終わったのか、乳首を僕の口から離す淫魔
僕はすっかり母乳の味に陶酔しきっていた
あまりにも甘美で、とろけるような感覚…
これが乳淫魔の恐ろしさか、母乳で相手を完璧に虜にしてから、じっくりと食べる…
頭でわかっていても、今の僕には耐えることができなかった
「ふふふふふふふ」
乳淫魔は無邪気に笑い、僕のズボンを降ろし、そそりたつペニスを見る
そしてパイズリを始める!
「ぐ、あああぁぁぁ……」
「あっはぁ……いいわぁ……」
乳淫魔の完璧ともいえる双乳が繰り出す快感に、僕のペニスは為す術なく踊る!
更にその間も母乳が乳首から出て、僕のペニスを濡らす
それがローション代わりとなり、更なる快感を引き出す
「やめて、くれ……」
「ふふふふふふ…シロップ出てる…ナメナメしないと…」
「う、あああぁぁぁっ!!」
僕の懇願など聞きとげられる筈もなく、我慢汁のでる亀頭を唇でいやらしく加えてくる
加えて、中で激しく洗濯機のように回る舌…
僕は快感に震えた、我慢…しなきゃ…
「ミルクも出してぇぇぇえええええ!!」
だが、僕の精神力を打ち砕くかのように、パイズリは激しさを強める
そして両乳首が亀頭を擦り、更に母乳がかかる!
「で、出るうぅぅぅっ!!」
僕の頭はもう射精しか考えられなかった
ドピュピュピュピュピュピュピュピュピュピュッ!!
白濁液が激しく飛び出る、それは乳淫魔の口の中にすべて吸い取られていく
「んんんんんっ……」
「す、吸われて……あああぁぁぁ」
激しい吸引に、僕は悶える
これが、子淫魔の攻撃…
僕の命までが吸われそうな、激しい吸引
いや…実際に吸われているのか…?
ああ……意識が……溶けて……
「スークゥ!!」
声を聞き、唐突に僕は覚醒した
見ると、馬乗りになっていた乳淫魔はいつの間にか僕の上にはいない
代わりにいたのは
「アキ……?」
「だ、大丈夫…スーク?」
心配そうな顔で覗きこんでいるのは、アキだった
「乳淫魔…は?」
「まだいるけど、大丈夫、私が倒すわ」
よく見ると、横の方で乳淫魔がうなだれて倒れているのがわかる
どうやらアキが体当たりして乳淫魔の意識を朦朧とさせたようだ
「今のうちに…!」
アキは乳淫魔の意識が覚醒しないうちに膣と乳首を指先で集中愛撫する
精液を貪って恍惚状態の乳淫魔にその快感は致命傷となった
「イク、イクゥゥゥウウウウウウウウウウ!!!」
断末魔の叫びをあげ、乳淫魔は光と共に消えていく
「やった……」
アキはほっとしたように安堵した後、再び僕の元にかけよる
「大丈夫?生きてる?スーク」
「ああ…なんとか生きてるよ、ありがとうな、アキ」
「良かった…」
アキはホッとしたように胸をなでおろした後、泣きそうな顔をする
「何で、そんなに泣きそうなんだよ」
「だってぇ…スークが死んだらどうしようって思ったんだもん…」
「大丈夫だ」
そう言って、僕はアキを抱きしめる
「僕は、生きてるよ…」
「うん……」
アキは俺の胸の中で身を縮こませる
「状況は、どうなってるんだ?」
僕はアキを離し、聞く
「だいぶいい感じで手淫魔たちを殲滅させてるよ、犠牲者もないし」
「そうか…みんな、頑張ってくれてるな」
予備の防護服を装着し直し、準備を整え直す
「よし…OKだ、救援に行こう!」
「うん!」
そして僕たちも山を降りようと行こうとしたとき
「愛の力ってやつで生き延びましたか…健気です」
「っ!?」
僕とアキはほぼ同時に反射的に後ろを振り返る
そこにはマジシャンが着けるようなとんがり帽子、黒いローブを着けた人がいる
いや
この気配
「淫魔…か?」
疑問系になったのは、確信が得られなかったから
淫魔にしては、特有の殺気があまりにもなさすぎる
だが、このひしひしと感じるプレッシャー
これは淫魔が放つもの、そのものだ
「淫魔…確かに僕は淫魔かもしれない…」
「……何を言っている!?」
僕が叫ぶと、謎の人物は顔を隠していたとんがり帽子を取る
そこに現れたのは、血のように赤いロングヘアーの少女の顔
まだ小学生ではないかと思わせるぐらいの顔立ちだ
いや、背的にも見て、小学生レベル…
小さな印象を受ける
だが放つ気のようなものは、小学生レベルでは片付けられない
「だが僕は、淫魔ではない…」
赤い髪の少女は、ニヤリと口元を吊り上げ笑う
「淫魔を作りし悪魔…と言われるもの」
続く
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