僕は初任務であった電波塔の防衛に成功した後、次の命令が出るまで本部に待機ということになった
その間も結構忙しくはあった
イートルさんの葬儀、通常訓練、本部周辺のパトロール…
その間も淫魔達の情勢も確認しなければならない
手淫魔軍が近々大規模な作戦を展開するという噂も聞いている
確認が取れているのは、それが幸いなことにレジスタンスに展開する作戦じゃないことだ
恐らく他勢力の淫魔に対する作戦だろうが…どの淫魔までかはわかっていないのが現状か
とりあえず僕たち人間は自分の命を防衛するのが第一
淫魔同士の戦いに付き合うなんてもってのほかとも言える
とりあえず、今はまだ鍛える時だ…
上級淫魔を電波塔での戦いで退けたとはいえ、半分まぐれのようなものだし…
しかしあの時の光は一体なんだったんだろうか?
今日は模擬の実戦訓練だ
人間同士でエッチバトルをする
レジスタンスメンバーは今まで男ばっかり出てきたけど、もちろん女性がいないわけではない
女性隊員もいる、ただ、大抵は男が前線で戦い、女性は後方支援が多い
淫魔は全員女だし、やはり男の方が戦いやすいということもあるのだろう
それにこれは嫌な言い方かもしれないが、女性が負けた場合は相手の戦力として取り込まれてしまう
はっきり言って元同士との戦いなんてゴメンだ
そういう意味合いでは、負けても死ぬだけの男が前線に狩り出されるのだろう
そう、死ぬだけ…
それが戦争というものだった
「スーク、何難しい顔してんの?」
「え?」
僕の隣を歩いてるのは黒髪でショートカットの女性
僕と同じ隊員用の防護服を装着している
何処となく勝気な印象がある子だ
彼女の名前はアキ、僕の彼女…だ
彼女とそういう関係になるのにはまたいろいろな経緯があったわけだが、またそれは別の話
年は僕と同じ、18歳
…年の話はまだ僕もしてなかったなぁ
「いや…どうしたらこの戦争は終わるんだろうなぁ、とか」
「まぁたそんな哲学的みたいなことを、似合わねー」
「うるさいなぁ」
言葉とは裏腹、というか嫌な気分などもちろんない
喋ってて自分から笑みが漏れるぐらいだ
「確かに淫魔達を倒せば戦争は終わると思うけど…」
「……ああ」
「その後、自分達の世界を築いていくのが一番難しいと思うなぁ」
「自分達の、世界……」
「そうだよ、いまや残ってる人間は50年前の10分の1程度…それも7割がレジスタンス部隊だよ」
そう、淫魔が現れたのは今から50年程前
何故、何処から現れたのか
そんなことすらわかっていない、未知なる存在
人間は恐怖した、淫魔という存在に
そして、淫魔はどんどん増え、とうとう淫魔同士で戦争をする時代になってしまった
それが12年前から…淫魔時代の突入
この頃から淫魔達に対抗しようというレジスタンス組織が出来上がった
僕とアキも入隊して…そして今がこれだ
4、5年前は5大勢力の他にも少数の一派がたくさんあり、まさに最悪の状況だった
それでもなんとか少数勢力の全てはレジスタンス部隊で壊滅させることができた…
今現在、残ってるのは5大勢力のみ
それは情報部からの公式情報でもある、偽りではない
……いや、そう確信しているだけで、実はまだ潜んでいるかもしれない
だが、5大勢力全てが消えれば、戦争は終わるだろう
戦争が終われば…平和になる
「そうだな…自分たちの世界を作らなくちゃ、いけないよな…」
模擬の実戦訓練、相手はアキだ
いろいろな人と実戦訓練はしてきたが、数が一番多いのはアキだ
36戦中…僕は17勝19敗だ
はっきり言ってアキは女性隊員の中でもかなりの実力者だ、エリートと言っていい
ラムト先輩でさえ舌を巻くほどの実力だ
僕がこれだけ勝てるのは…やっぱ彼女だからだろうか?
戦いやすい、ということはあるかもしれない
防護服をつけた1対1の戦い、どちらかがイケばその時点で勝負が決まる
レジスタンス本部の訓練場、コロシアムのような場所になっている
「スーク、行くわよ」
「ああ」
戦いが始まった
アキはその性格からか、大体の場合は先制してくる
素早く近づき、僕の股に手を当てる
させまいと僕は一度後方に下がろうとする
「甘いっ!」
アキはそれを見越していた、後方に下がった足を払って僕を転ばせた
「くっ!?」
僕は受け身を取り、追撃を避けるため横に転がる
だがアキは、僕が転がり仰向けになったところに馬乗りになってきた
「ベストポジション、いっただき〜♪」
「げっ!」
この場所に転がることまで読んでいたのか!
仕切り直そうと僕は上半身を起こそうとするが、それより早くアキは僕に体全身で覆い被さる
「うぐっ…」
全身による圧迫が、逆に僕を興奮させる
「さぁて、一気に行くわよ!」
アキはそのまま素早く僕の体の上で回ると、69の状態を作る
そのまま防護服の上から僕の股間に舌を這わせてくる
「うぐぉおお…」
「防護服の上からでも結構キクものでしょ…ていうか、人によっては防護服の上からって場合の方が興奮しない?」
そのままキス、さらに吸い付きのコンボ
華麗な口の攻撃が、僕の股間の上で爆発する
「やめてぇえええ……」
「バカね、これは実戦訓練なのよ?やめるわけないでしょ?ていうかやめてほしくないでしょ?」
股間部分が盛り上がってくる、き、気持ちいい…
「きゃー、いやらしー!早くイカせちゃおっと」
アキははしゃいだ後、僕の防護服のズボンをあっという間に脱がせる
「相変わらず元気なペニスだねー、おうおう、もう我慢汁まで出して…イカせてほしいんだな?」
「誰が……ぐっ!」
反抗しようとしたが、アキは僕の顔を自分の股間でプレスさせ黙らせる
「はいはい、あんたは私のソコでも舐めてなさい?もっとも、この状態じゃ全然効かないけどね!」
「んー、んー!!」
喋れない、抗う力もだんだん抜けてくるみたいだ…
「私にこの状態にさせた時点で、お主はもう負けておるのだよ、うんうん」
アキは一人で納得した後は、ペニスを適当に指先で持て遊びながら、亀頭にチロチロと舌で攻撃してくる
「なかなか美味しい我慢汁…さぁ、早く精液も出してね!」
高速でトドメとばかりにペニスをしごきながらの亀頭フェラだ
(き、気持ちよすぎるって…)
僕に抵抗の意思はもうなかった
ドピューーーーーピュピュッ!!
吐き出された白い液はアキが寸前で顔をそらしたため上空で踊った後僕のお腹の上に来ることになった
「はい、私の勝ちー、これで20勝目ね♪」
「く、くそぉ……」
アキは立ち上がると訓練場の奥の方にある精液吸い取り機で僕のお腹の精液を吸い取ってくれた
ちなみに精液吸い取り機とは掃除機をかなり小型化したものです、肌に優しい(どんなだ)
「ふふん、初任務をクリアしたぐらいで調子に乗ってもらっちゃ困るわね」
「ちぇ、次は負けないからな」
僕は立ち上がると防護服のズボンを装着し直し、アキと共に訓練場を出た
「ねぇ、戦争が終わって平和になったら…一緒に暮らそう」
「……ああ」
「そうなったら、もう絶対他の女と一緒に訓練したりするのなんか許さないからね!」
「か、勘弁してくれ…いいムードになったと思ったらそれかよ…」
僕たちの戦争は続く
だけど、僕たちには帰る場所と、守るべき人がいるんだ
それがある限りは…僕は、僕たちは、死ねない
続く
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