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スライムバスター 六戦目後半(負け)

「ひっ・・・はああああああぁっっ また出る!!! ぐ・・・・・」

メタリカの機械的な・・・あまりにもしなやかな指責めに僕はあれからずっと嬌声をあげさせられている。
先ほどから尿道がふさがれているために射精できない。
そのため、僕のペニスの表面にはこれでもかとばかりに快感が蓄積されている。
今の僕は羽で軽くなでられただけでも敏感に感じてしまうだろう。
それに、指責めといっても単純な手コキではない。
正確に言うと、彼女が僕のペニスの表面に施したメタルコーティングがぷにぷにと変化して、僕の性感ポイントを刺激しつづけているんだ。
自由に形を変え、僕の感じるところだけを割り出して責めてくる。
僕の性感は完全にメタリカに支配されていた。

彼女はというと、優雅に腕組みしたままで1メートルくらい離れたところに腰掛けて微笑んでいる。
長い美脚を組替えながら、次はどんな責めをしようか、と考えているような表情だ。
僕の両手は相変わらず背中で拘束され、自分の股間に手を伸ばすことができない。
力を入れれば入れるほど拘束が厳しくなっていくようだ。

「そんなに大きな声で叫ぶほど気持ちいいの? いっぱい感じちゃって、恥ずかしくない? ふふっ」
「〜〜〜!(ち、ちがっ)」反論しようにもペニスへの刺激が強すぎて嬌声に変わってしまう。
フゥ〜っとため息をついて、彼女は立ち上がると僕のほうに歩み寄ってきた。
そしておもむろに僕の顎をくいっともちあげて・・・
「ねえ、キミ喜びすぎだよ? 少し静かになさいね・・・ んんっ♪」

メタリカからのディープキス。
彼女の舌が僕の口の中をねっとりと舐めまわす。
しびれるように舌が甘くもつれあう感触そのままに、彼女の顔が僕から離れた。
相変わらず彼女の舌は僕の中にあるというのに!?
数秒の間があり、彼女が怪しく微笑む。

「今ね、あなたの口の中に私の分身を入れてあげたの。あなたがどんなに大声を出しても誰にも助けてもらえないように、口をふさいであげるわね・・・」
彼女が言い終わると、僕の口の中にあった彼女の舌(分身?)が変化した。
ちょうど僕の唇にマスクをするように、口の外に飛び出して張り付いてきた。
「んぅー!! んんんー!!!」 く、くるしい!呼吸も少し乱れる僕。
「しゃべれなくなると、感度が上がるのよね・・・次はこれよ! えいっ」

さらに彼女は、指先から小さな粘体を作り出し僕のほうに投げつけた。
ピピッ、と直径二センチ程度のメタルのしずくが僕の肩にくっつく。
そしてそれは、僕の両方の乳首に向かってプルプルと転がり始めて、僕の乳首の上で薄くパチンとはじけた。
「乳首も開発してあげるね・・・」

股間と同じような官能的な痺れが、僕の両胸を襲う。
乳首がこんなに感じてしまうなんて!
「(や、やめてくれー!!これ以上刺激を重ねられたら・・・おかしくなっちゃう!!)」
もはや僕はメタリカの責めに対して許しを乞うことすらできない。
「こんなに責めたらおかしくなっちゃう? つらかったらちゃんと言うのよ?? 」
口をふさがれているのに何かいえるわけ無いじゃないか!!
メタリカはいたずらっぽい顔で何もしゃべれない僕を見ている。
「クスクス・・・なにもいわないのね? まだまだ大丈夫なのかしら。さすがね! じゃあ、もうちょっと気持ちよくしてあげるわね・・・ふふっ」

メタリカは再び僕に近づくと、その両手にローションをにじませて僕のわきの下に塗りつけてきた。
「ぬるぬるで・・・気持ちいいでしょ? 今度はここも責め立ててあげる。きっとくすぐったくて、他の場所の快感なんか吹き飛んじゃうかもね?」
冗談じゃない! ただでさえ敏感なわきの下を徹底的に責めるつもりだ。
僕の心配をよそに、丁寧にローションを薄く伸ばすメタリカ。
「こっちも〜♪ うふっ」 両手で僕の耳をくすぐってくる。
さらに耳の後ろにもきっちりと粘液を塗りつけている。
「こんなに我慢強い人はじめてだわぁ♪ じゃあ遠慮なく追加攻撃させてもらうからね」
メタリカの僕への責めはまだ続く・・・・・・。

どれくらい時間がたっただろう?
一度も射精してないとはいえ、僕の疲労はピークに達していた。
「ねえ? もうそろそろ降参してくれるのかしら?」
考えるより先に、僕は首を縦に振っていた。
もうこの快楽地獄から解放してくれ・・・その一念だけだった。

「いい子ね・・・ふふっ じゃあ、許してあげるわ」
パチン、という彼女の合図と共に全ての拘束が解除された。
体中を這いずり回っていた感覚も消え去った。
膝から崩れ落ちる僕・・・やった、解放された・・・・・・でも、なんかおかしい?
大事なものを忘れているような気がした。なぜか体が落ち着かない。
「ううう・・・・はぁ・・・あ、ああ!」
解放されたにもかかわらず下半身をモジモジさせている僕を楽しそうに見守るメタリカ。

「うふふふっ あら〜〜〜、ごめんなさい♪ 大事なところを忘れてたわ」
その声に反応して、股間に張り付いている彼女の分身がかすかにうごめく。
彼女が施したペニスのコーティングが外れていなかったのだ。もちろん射精はできない。
ペニスを下から上にしごきあげるように、それは脈動していた。
「うわぁ! あっ あっ・・・は、はずして・・・」僕は哀願した。
もはや自分の言いなりになりつつある僕を見て、メタリカはクスクス笑っている。
「そおねぇ・・・それは外せないのよ〜 残念ね?」
「そんなぁ!!!」
愕然とする僕を見て、薄く笑う彼女。
わざとらしく思い出したかのように、また語りだす。
「あ、そうだった・・・ここに入れれば外れるわよ? ふふ・・・」

そういいながら彼女は僕に見えるようにその美脚をM字に開いた。
ゆっくりした開脚動作も、僕を焦らすための演出なのだろうか・・・
そして彼女は、フルフルとうごめいている自分のマンコを指差した。
あんなところに挿入したら・・・
「ここにあなたのそれを、ゆっくり入れて御覧なさい? そうすればとろとろになって元通りになるわよ?」
彼女のコーティングは元々彼女の分身だ。彼女の言うとおり、挿入すれば元に戻るのかもしれない。
ただし、それには殺人的な快感を伴うに違いない。今の状態の僕に耐えられるだろうか?
「ただし、入れた後はあなたの内部に入り込んでいる私の分身も全部溶けちゃうからね? すご〜く気持ちいいわよ〜? その快感に耐えないと、キミ本当に壊れちゃうかもよ? フフフ・・・」
彼女の声はすでに、半分くらいしか僕の耳に届いていなかった。

「あわてないで・・・さあ、ゆっくりやさしく入れてね」
ぴちゅ・・・少し触れただけなのに、すでに高ぶった僕の神経には爆発的な快感が突き刺さってくる。
もっと、もっと彼女を感じたい! 僕の腰は自然に彼女の奥を目指していた。
ずぷっ・・・ずぷぷ・・・ぐちゅ・・・ぬる・・・
「そう・・・いいかんじよ、ふふっ」 快感を受けつつも余裕の表情のメタリカ。
メタリカに言われるまでも無く、もう快感の事しか頭に無かった。
彼女の膣に僕の下半身の全てを差し出す。ペニスが彼女の一番奥に届く。
それと同時に、次第にメタルのコーティングが溶けていく・・・
ジュルジュルとゆっくり溶けていくコーティングに目をやると、自分のペニスも一緒に溶け出しているのではないかと錯覚してしまう。
「ぅああっ・・・・!!」 視覚からの刺激でも、もはや僕にはかなりヤバイ。
僕は目をギュッとつぶった。
メタリカはそんな僕をやさしく抱きしめ、拘束する。
「もういいのよ、あなたはよく頑張った。 後は私に全部任せて・・・ね?」
クールな表情を全く崩さず、メタリカは僕を包み込むようにやさしい笑顔で射精を促す。
彼女の腰が僕のペニスを絞るように舌から上にクイックイッと動く。
「ほら・・・素直になって? うふっ」
もう限界だ・・・

「ねぇ・・・・・・あなたの元気のいいところが、どんどん上がってくるよ?」
彼女の言葉につられるように、僕の声も上ずっていく。
「あ・・・あ・・・あっ」
も、もうだめだ!!ホントにガマンできない!!!という射精の瞬間・・・
「ちゃんと私の目を見て! 『出させてください』っていいなさい・・・」
突然彼女の膣がきゅきゅっと僕の根元を締め付けた。
僕が精子を出せるか出せないかギリギリのところを、彼女はすでに見切っている。
「心の底から負けを認めたら、緩めてあげる・・・その後は私の中で溶けちゃいなさい?」
僕にはもう彼女の寸止めを振り切る精神力も体力も残されていない。
そんなことも充分わかっていながら、メタリカは残酷な要求を突きつける。
「ぼ、僕の負けです・・・出させてください! ああぁ・・・」
メタリカが紡ぎだす甘美な焦らし責めに、僕は即答してしまった。

僕は心まで彼女に差し出してしまったんだ・・・
「はい、よくできました♪ じゃあ、約束のご褒美よ!」
彼女は僕のペニスの戒めを解くと同時に瞬間的にストン、と一往復ピストン運動をした。
膣を緩められ、弛緩したペニスに走るやわらかい衝撃・・・僕にとってはこれがとどめとなった。
「ああ・・・あっ あああああああああああああああぁぁぁ!!!!」
ドピュ〜〜〜〜〜 ピュピュピュ、どぷっ どぷっ・・・・・・・・・
僕の心まで屈服させ、完全な勝利を手にした彼女が高らかに笑い出す。
「あははははっ! とうとうイっちゃったね? 完全の私の勝ちね♪ ふふっ」

まるで豊富な井戸水をポンプでくみ上げるかのように、僕は彼女の中に精を注ぎ込む。
メタリカも僕の快感を増幅させるかのように、不規則に上下に動きつづける。
満足げな顔で彼女が僕をやさしく抱きしめながらつぶやく。
僕の目はもう焦点が定まっていない。
「ふふ・・・もうこれで止まらないわよ? あなたが壊れるまで、あと何回楽しめるかしら?」
それが、快感におぼれ彼女の虜になった僕が最期に聞いた言葉だった・・・・・・。

BAD END
負けパターンのほうが筆が進む

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