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スライムバスター 六戦目後半(勝ち)

メタリカの激しい手コキのせいで、何度も何度も連続射精をさせられた僕は、意識が真っ白になってどこかに飛ばされていた・・・

気がつくとここは闇の中。僕は死んでしまったのだろうか?
そんなことを考えていたら、闇の向こうから誰かが近づいてきた。
「おにいちゃ〜ん!」・・・この声、どうやらルルのようだ。
茶色い肌なのでわかりにくい。
「ずいぶん激しくやられちゃってるね〜〜 そんなに苦しい?」
ぱっとしない表情の僕を見て、ちょっと不安そうな声のルル。
「ねえ、ルル 僕は死んじゃったのかな??」
さらに不安そうに尋ねる僕に、ルルは微笑を返す。
「ううん、ちがうよ。おにいちゃんは気絶しちゃっただけだよ。ここはおにいちゃんの意識の世界・・・時間も止まってるの。だから敵もいないわ」
僕はまだ生きている・・・ちょっとだけホッとしたが不安が消えたわけではない。
「そうだったんだ・・・でもさ、ルル。メタリカっていう強敵に意識を飛ばされたんだけど、向こうに戻っても強すぎて勝てる気がしないよ。」
ため息をつく僕。
当たり前じゃない、という感じでルルがさらにため息をつく。
「ああ、リカちゃんは強いからね〜」
「しってるの?」
「うん。だって、超有名な『はぐれメタル』だよ? あたしより強くて当たり前じゃない。」
まじで? あの強さは尋常じゃないと思ったけど、メタリカってはぐれメタルだったのか。
ルルが続ける。
「でもね、リカちゃんは寂しがりやさんなの。だからずっとはぐれちゃってるのよ。」
こんなところではぐれメタルの説明を受けてもなぁ・・・
「はぁ・・・それで?」
要領を得ない僕にちょこっとイラつくルル。
この子はキレやすいのかもしれないな・・・こわいこわい。
「もう!鈍いんだから!!さみしがりやさんには・・・」
その言葉をさえぎるように、美しい声が頭に鳴り響く。
「さみしがりやさんには『愛して倒せ』ですよ」
ぼくの後ろから声がする。振り返るとそこにはルルの母親、ミリアがいた。
さらにミリアの後ろには一筋の光が見える。
「闇の時間はもう終わり。もうすぐあなたの意識が戻ります」
にっこりと優しく微笑むミリアに、僕はメタリカの事を聞こうとしたが・・・
「敵を愛することこそあなたの力。両手のリングは私たちが何とかします。そこから先は、今の言葉を思い出してがんばるのよ?ウィル」
僕は再び光の中に飲み込まれた。

「・・・し、・・・・・・・・・もしも〜し?」
誰かが呼びかける声で、僕は目覚めた。
目の前にはメタリカがいて、意識を取り戻した僕を見て小悪魔的な表情をしていた。
「もっともっと絞らないときがすまないよ〜 簡単に意識を飛ばしちゃだめよ? ふふっ」
相変わらず余裕のある言葉だが、彼女は気づいていない。僕の両手が自由になっていることを。
後ろ手になっていた腕を動かしてみる。ミリアの言葉どおり、自由に動く。
僕は力を込めて、両腕を前に出してメタリカを抱きしめる。
「きゃっ」 短い驚きの声と共に、彼女と僕は体勢を入れ替えた。
僕は自由が戻った自分の両腕を見ると、鉛のような色だったメタルスライムのリングが変化していることに気づいた。
右手は琥珀色に、左手は金色に輝きを放っていた。彼女たちの色だ!
「・・・ルル、ミリア ありがとう」 両手のリングが少し光った気がした。
僕が何気なくつぶやいた名前にメタリカが過剰に反応する。
「その色!その名前!! なんであなたが・・・皇族の名を知ってるの!?」
スライムに皇族がいるのかどうかは知らないが、ルルとミリアは上級なのかもしれない。

僕は何も答えず、メタリカを強く抱きしめる。腕の中で怯えるメタリカ。
「怖がらないで・・・リカ」 ぎゅうっと抱きしめてみる。ちゃんと手ごたえがある。
心なしか、彼女の体が熱を帯びてきたようだ。
「リ、リカっていうなぁ!!・・・」 なぜか涙目の彼女。
仲間と一緒にいたときのことを思い出したのかもしれない。
僕はかまわず彼女を抱きしめて、耳元でささやいた。
「ずっとはぐれてるなら、僕がいっしょにいてあげる。ぼくといっしょにいこう。」
彼女を抱きしめる腕に力が入る。
どうやらルルたちのおかげで、メタリカの体に刺激を与えられるようだ。
「こ、こんなこと言われたって・・・ガマンできるんだから!」
彼女の言葉とは逆に、その体はどんどん熱くなっている。
僕はバトルのことなど忘れて、メタリカのことだけを考えた。
ずっとはぐれてて、ひとりぼっち・・・かわいそうな話だ。
僕は気づいていなかったが、僕の心に反応したのか両腕の腕輪がぼんやり光を放っていた。

「僕の好みに姿を変えなくても、きみは最初のままでじゅうぶんだよ」
耳元でささやきながら、彼女の秘所をなであげる。
「ひゃん!!」かわいらしい声が彼女から上がる。
僕は彼女が嫌がらないように腕枕をしながら、その美しいバストを弄んだ。
予想通りのすばらしい弾力を感じながらも、今度は唇を這わせる。
いっぱい感じて欲しい・・・そう重いながら、少しずつその手を下半身に持っていく。
指先には、微妙に氷結魔法をかけている。彼女の大事なところに、ゆっくりと指を当てた。
「リカ、もうガマンしないでいいよ? 君がイっちゃってもキミを消したりしないから」
その言葉を聞いたメタリカは、静かに絶頂を迎えた。

目をとろ〜んとさせたまま、元の姿に戻ったメタリカに僕は添い寝してあげることにした。
「あ〜あ、負けちゃったョ」 ほっぺを少し膨らませ、口を尖らせてメタリカは言う。
しかしその表情はどこかほっとしているようだった。
「さっきの攻撃、どんな毒針よりも強烈だったよ♪」
はぐれメタルに褒められるなんて夢にも思わなかったなぁ。
僕もお返しにメタリカを褒めてあげた。彼女もうれしそうな顔をする。
それから少しまじめな顔をして、僕に向かってこういった。
「私もあなたとずっと一緒にいたい! いいでしょ? 絶対役に立つから〜〜」
突然の申し出に困り果てている僕を無視して、彼女はニコニコしている。
ふいに彼女が光に包まれる。バトル後のいつもの光景だが、少し寂しく感じる。

彼女が消えたその場に、ふたつの指輪が落ちていた。色は琥珀と金色。
僕の腕についていたリングがそのまま小さくなったもののようだ。
手にとって見るとメタリカの声が聞こえる。
『それは私の心だよ・・・あなたの中の2人と重ねてみたんだ〜 ふふっ』
よくわからないが、とりあえず僕はメタリカの指輪を左手にはめてみた。
なぜだかとても落ち着いた気持ちになれた。
夕暮れまでに次の町にたどり着きたい。僕は急ぎ足でその場を立ち去った。

つづく
とりあえず勝ちパターンはこんな感じで・・・

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