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スライムバスター 三戦目

僕はスライムに襲われているという村に向かっている。でもそれは昨日までの情報だ。
ルルのこともあって、本当に村が襲われているのかどうか疑問だ。
いや、スライムのルルのことを気にかけている自分のほうが疑問だ。
僕は真実が知りたくなって足を運ぶことにした。

順調に道を歩いていくと、昨日ルルと僕が出会った場所を通過した。
バトルのあと彼女が落としていった琥珀色の指輪はどこかに消えてしまったけど、なんとなく彼女のことが気になる。
まるであれからずっといっしょにいる気持ちだ。
これじゃあルルと僕は恋人みたいじゃないか・・・なんてことを考えてたら、道沿いの大きな樹の下で女性が立っているのが見えた。
美形であることが、いっそう警戒感を高める。
今までの僕の経験と、この話の展開上・・・100%敵だな。
とりあえず無視して歩こう。通り過ぎるに越したことはない・・・(できれば、だが。)
そそくさと歩く僕のほうをジーっと見ながら、その女性は口を開いた。
「ねえ、あたしといいことしない?」

「・・・しない。」こんな怪しい登場の仕方ではね。
彼女は僕と同い年くらいで、黒いTシャツにミニスカートとサンダル、といった服装だった。
サンダルのヒールのせいか脚がとても長く見える。実際にひざから下が長い。
髪はポニーテールにしていた。目尻が少し切れ長で、クールな印象をした美人だった。
遠目で見る以上に、近くで見たほうがキレイだな・・・。
「あたし、ライムっていうの。あなたは?」
「・・・」

女性を無視するのは気がひけるけど、今は関わりあいたくない。
彼女はしばらく黙って僕についてきた。そして・・・
「もうっ! つれないわね・・・スライム狩人さん!?」
その言葉に歩みを止める。
「やれやれ、やっぱり敵かよ・・・」
僕は立ち止まると、ため息をひとつついてから服を脱ぎ始めた。
そんな僕を見て、ライムは意外そうに言う。
「あら? ずいぶんあきらめがいいのね。もう降参なのかしら? ふふっ」
「いや、そうじゃない。服を粘液で解かされたりしたらもったいないから。それだけのことだ。」
かなり本音だ。でも僕の言葉をジョークとでも思ったのか、ライムはクスクス笑った。
「そうね。でも、私をただのスライムと思わないことね・・・」彼女も服を脱ぎ始めた。
(しかもやっぱりスライムかよ・・・)
ライムの身長は僕より少し高い。頭が小さいので、7頭身くらいに見える。
そしてすごい美脚だ。あの脚で弄ばれたら・・・やばいな、足コキには充分警戒しよう。
スルリと彼女が胸をあらわにする。大きくはないけれど、形のいいバスト。
・・・僕の好きな大きさかも。ルルのような褐色ではない乳白色の肌と、金色に近い髪の毛のコントラストが美しい。僕は全体的にスレンダーが好みだ。
ライムが敵でなければぜひ彼女にしたいなぁ・・・なんて考えた瞬間、
『お兄ちゃん!!』
・・・なぜかルルに怒られた気分になった。

いぶかしげな表情をしている僕を見て、ライムが口を開く。
ポニーテールをしていた髪を下ろして、臨戦体制といったところか。
「・・・そろそろはじめていいのかしら?」
「お、おう」
ライムと僕のバトルが始まろうとしていた。

「あなたがここにくることはわかってたわ。今からあなたの力、私が見極めてあげる。」
なんだって? 今の彼女の言葉から、彼女以外にも僕の存在を知るやつがいるという気がした。
僕はたしかにスライムに狙われる立場でもあるけど、どういうことなんだろう・・・とりあえず今は目の前のバトルに集中することにした。
「せいぜい楽しませてね・・・うふふ」
ゆったりとした足取りで、ライムが近づいてくる。
かなりバトルなれしている! 僕の直感がそう警告する。
「わたしをただのスライム族と思わないことね。」
ライムは一気に間合いを詰めると、僕の首に腕を回してキスをしてきた。
「(こ、これは・・・っ!!)」
キスはバトルの基本。達人になればキスだけで相手をイかせることができる。
彼女のキスはそのお手本となるような技だった。何も考えられない・・・
ライムのキスに僕は恍惚となった。瞬間的に口の中すべてをなめ上げられ、あごがはずされたように快感で口元が緩む。
そんな僕にお構いなしで、ライムはさらに舌の動きを早める。
呼吸をするのも忘れて、僕は快感に身をゆだねた。彼女の唇に夢中になる。
ちゅるちゅる・・・僕の唇から、ライムが離れる。もはや余裕の表情。
「わかりやすくいうと、ハーフなの。スライムと人間のね・・・でも、職業はリップス。手からローションをにじませながら、あなたをぬるぬるにしてあげる。その上で、私の舌で何回もイかせてあげる。」
ボーっとしながら、僕は彼女の言葉を聞いていた。
気が付くと僕は地面に横たえられていた。彼女がやさしく微笑んでいる。
彼女の指先が溶ける。僕に見えるように、トロ〜リと左右の乳首にローションをたらす。
「便利でしょう? ふふっ」
彼女により乳首責めが開始された。
通常なら少し痛みを伴うほどの刺激。でもそれが心地よい。
肌と肌の間を、ローションが絶え間なく流れることでいっさいの痛みを感じない。
逆に、僕にとっては快感を我慢することができないということだ。
全ての感覚が快感で塗りつぶされてゆく。
「うふん♪」虜になりそうな僕を見ながら、先ほどのキスも再開。
彼女の指と舌の動きだけで、頭の中がいっぱいになる。
「ち、ちくしょぅ・・・」指先に力を入れようとしても、神経が彼女の指と舌で麻痺させられてゆく。
3戦目と4戦目を読み直して、気に入らなかったので書き直しました。

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