「何だか、デートみたいですね」
瀞霊廷内の裏道を歩いていたときに、突然聞こえてきたそんなセリフに
石田は思わずズッコけそうになった。
「ななな、何ですか突然!」
「乱菊さんに聞いた事があります。デートって、こういう人が居ないところ
を二人で歩いたりするんでしょう?」
おいおい、どーゆう知識だよそりゃあ…。思わず心の中で突っ込んでしまう。
「あの…デートをしたことは?」
「ありません」
「そうなんですか。何だ、まわりに居るの、見る目がない奴ばっかりだなぁ…。」
ホントに、僕が側に居たら絶対放っておきませんよ?と冗談めかして言うと
ネムは「本当ですか?」と、微かに笑ったような気がした。
石田は、少し顔が熱くなるのを感じながらネムに手を差し出した。
「じゃあ、今があなたの『初デート』ですね。」
「?何ですか?その手。」
「デート中は、手を繋ぐものですよ?」
ホラ、と石田が差し出した手を、ネムは少しためらいながらも握ってきた。
…右手に感じるネムの手の温かさが、どうしても死神だとは思えなかった。
僕は、ワガママだろうか?
「一緒に、このままどこかへ行こう。」
人と死神―――
見た目は変わらないのに、そこには確かな壁がある。
それでもこの想いを止めることはできない。
気づいたときには、ネムの唇を奪っていた―――
重ねた唇から、熱い熱が伝わる。
心地よいネムの温かさが、唇から体から石田の全身に広がっていく。
「あなたが欲しい」
そんな石田をまっすぐ見ていたネムは、ふと目を逸らした。
「僕が嫌いですか…?」
「いえ、そうではありません」
ネムの瞳が潤んでいるように見えるのは気のせいだろうか?
「私は、あなたが好きです。あなたも私を愛してくれているとは思います。
けれども、明日、一ヶ月後、一年後、
やはり今と同じように愛しているという証拠を見せてもらえるのでしょうか?
せめて今日、たった今、全く私のものであるという証拠を見せてもらえるでしょうか?
私はあなたという人の、どれだけを自分のものということができるのでしょうか?」
珍しく饒舌なネムに、石田は少し驚いているようだ。
「それに…私は怖いんです。
今までこんな気持ちにならなかった…初めてなんです。
だから、この気持ちがいつまで続くのかわからないんです。
愛なんて役に立たないからとマユリ様に言われて、初めから備わっていなかった
感情のはずなのに…。
もしかしたら、そのうちあなたのこと好きではなくなってしまうかもしれない」
「なら、確かめ合えばいい」
石田は、ネムを強く抱きしめた。
「今日も、明日も、その次もそのまた次も。
二人でずっと好きかどうか確かめ合えば…一年後もその後も続くかもしれない」
そして、ネムを古びた塀に押しやった―――
「…あ…っ…は…」
与えられる快感に、ネムの艶やかな脚がガクガク震える。
「我慢なんか…させない……」
そのままネムの胸元に片手を滑らせながら、もう片方の手でその脚に触れる。
「あの…」
「ん?」
「…キスして、下さい」
―――熱い吐息。
強く押し当てられる唇。
石田の腕が、ネムの細い身体をきつく抱き寄せる。
「んん……ッ」
そのまま倒れ込みながら、貪るように、キスは続く。
ネムは石田の首に手を回し、自らも激しく彼の唇を求めた。
―――もうどうなってもいい。
甘いキスで疼いた下半身を抑えることは、もう理性では不可能だった。
やがて服は半分脱がされ、石田の腰の上に跨った。
太股に伝わる男の肌の質感が妙に扇情的で、
先程のキスで程良い興奮状態にあったネムの欲望を更に煽る。
やがて石田の指が胸の敏感な部分に下りてきて、ネムの身体が跳ね上がった。
「あ……っ……そこ……っ」
「ここですか?」
「は、はい……っ」
石田は尚も執拗に同じ部分を指で嬲り続けながら、彼女の下腹部にも手を這わせる。
全身の感覚が石田から与えられる快感に向かっていくようで、ネムは堪らず、僅かに腰を振った。
「あ…ッ……ん」
愛液で濡れそぼった膣に指を滑り込ませると、そこはすんなりくわえ込む。
「ひぁ……ッ…ぁ…」
石田はぐい、とネムの身体を抱き起こした。
「あ…あッ…!」
ぐちゅぐちゅ…と粘着質の音をたてながら、石田は巧みに指を動かし、
そこを掻き回す。
「んぁ……ッ…あッ……い…い……っ……もっ…と、激しくして……ッ」
哀願するネムの、熱にうかされたような表情に誘われるまま、
石田は彼女の足を抱え上げ、愛液で奥まで濡れたその部分に、ズッ、と押し入った。
「あ…ッ…あッ!」
ネムの内壁が石田を締め付ける。
繋がった部分が卑猥な音を立て、擦れ逢うその快感に、
ネムは我を忘れて甘い喘ぎを漏らす。
そのままぎゅっと石田の腰に手を当てて、ネムは腰を振り続けた。
「結構積極的なんですね…」
自分も絶えずネムに快感を与えてやりながら、石田が言った。
「…は…ッぁ……ッ…も…申し訳ありません…」
「あっ、いやそういうことじゃないんだ…」
そんなことを言いながら、石田はネムの中に精を放った。
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