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【一護×茜雫】

「一護・・・、お墓にあたしの名前、ある・・?」
虚ろな目で茜雫が問う。
かすれた声からは、昨日の様な元気さは感じることができない。
一護は墓に刻まれた名前を見る。
―名前はない。―
ずしりと思い感覚が心を支配した。
「ああ・・、あったよ・・。」
せめて安らかに逝ける様にと。
一護は茜雫に最初で最後の嘘を言った。

「一護!」
すでに外は世闇が静寂と共に空間を支配して、肌寒くなってきた空気が肌をするりとなでた
「なんだよ、寝たんじゃなかったのか、お前・・・」
「そうなんだけどね、ちょっとトイレ。にしてもいきなり一護の妹の部屋だからびっくりしたよ〜」
と茜雫がのんきに告げる
「当たり前だ、ここは俺のベッドだっつうの、俺はどうやって寝るんだよ」
眉間のしわを増やしてふてくされたように言った一護に、茜雫は「うっせーなー。」と悪びれもなく言った。
疲れてたんだから仕方ないでしょ。そんな彼女の言葉に、一護は敵集団のことを思い出す。
無理もない。
茜雫は一護が駆けつけたとき、首を絞められもがいている状態だった。
言葉にはしなかったものの、やはり怖かったろう。
あの時気づくのが少しばかり遅かったら、と一護はしたくもない想像を振り払った。
「一護。」
「あん?」
「ありがとね、さっきは。」
窓の外の暗闇を眺めながら茜雫がぽつりと言った。
助けたときに抱きとめたからは細く、少女のものなのに。
彼女は本当に強かった。



「一護。」
「なんだよ。」
こちらを向いた茜雫の顔がよってきて、唇にやわらかい感触がした。
一護の胸に手を置いて、それを支えに茜雫が口付けを深くしていく。
「・・・ん、ふぅ・・・」
離す間際に一護の唇をなめると、いたずらに微笑んだ。
「お礼。」
今度は自分の唇をなめてみせる。
ぽかんと固まっていた一護の顔が上気して、難しい顔をやわらかくしていた。
「な、何しやがんだてめえ!」
とっさに後ろに引いた一護が唇に手を当ててワタワタとあわてる。
「なに?てれてるんだ、かぁわいー」
「うるせぇ!」
からかうように笑うと一護に思い切り反論された。
一護からしてみたら、可愛いといわれて男として複雑な心境なのかもしれない。
初心な反応が面白い、自分自身も初めてだが、茜雫は妙な優越感を覚えて、一護に寄った。
「な、なんだよ・・・」
動揺の色が一護の顔に浮かぶ。
下ろした髪が上気した自身の体に擦れた。
一護の体は今茜雫の下にある。
退かそうとすれば退かせたが、一護はそれをしなかった。
いや、できなかった。
髪を下ろした目の前の少女がやけに艶っぽく感じられる。
昼間とは違う視点。
髪を下ろしただけでこんなにも大人に見えるものなんだろうか・・。
上ずったような感覚がある。
僅かに濡れた色のいい唇が一護を金縛り状態にしていた。

二度目の口付けはより深かった。

ぬるりと構内を茜雫の舌がが這って、くすぐったいような刺激を与える。
やがて一護の舌に絡みつくと、もてあそぶかのようにゆっくりと楽しんだ。
「一護。」
唇を離して名を呼べば、目の前にいる一護の唇と自分の唇から僅かに唾液の線が落ちる。
「茜雫、ちょ、待て・・・」
鎖骨に舌を這わせて落としていく。
肌蹴た胸から聞こえる心音は激しく波打っていて、自分を女と感じてくれていることに茜雫は気を良くした。




衣服の擦れる音がして、一護の上半身があらわになる。
「おい茜雫・・。」
一護は今行われていく行為をとめようとするが、襲ってくる舌の感触に言葉を呑まれてしまってどうにも強く反抗できなかった。
「一護腰細い・・・」
腹回りに抱きついた茜雫は、腰にあったてを一護の足へと持っていった。
「お前、まさか・・・馬鹿やめろ!親父たちが起きたら・・・」
「・・・」
茜雫がゆっくりと離れていく。
良かった・・、と一護が安堵したのもつかの間、いつの間にか茜雫が代行証を手ににやりと微笑んだ。
「“見つからなければ”いいんだよね」
「・・・・はい・・・?」
景気のいい音が響いて、黒の着物に身を包んだ死神化した一護が現れる。
茜雫もいつの間にか死神化して、一護の上に乗った。
「死神化してればばれないでしょ?」
「いや、だからそういうことじゃなくて。ていうかおい、俺らの体何とかしろよ、あれこそ勘違いされる!」
そういった一護の指差した先には、上半身裸の一護に押し倒された状態の茜雫の体がある。
「うっせーなー。大丈夫だよ声上げるわけでもないんだし・・・」
「いやだからそうじゃなくて・・・、て脱ぐなぁああああああ」
一護を押し倒しながらも、死剥装の帯を解いて、さらしを巻いた胸をはだけた茜雫は一護の手を自分の胸の上にすでに誘導していて、聞く耳もたない状態だ。
柔らかな胸が形を変える感触がして、一護は目を瞑るしかない。
しかしその意思とは裏腹に自身は熱が篭ってきてすでに固くなっていた。
「勃ってんじゃん」
手が滑り込んできて、直接なぜられる
「・・っ・・ぁ・・・」
「さらし、邪魔だね」
一護自身の指を使ってさらしをほどく。
形のいい双丘が姿を表して直接外気に触れる。
「一護・・・。あんたがやってよ・・・」
「いや、だから・・・」
「あんたじゃないと・・・、収まんないよ・・・」
「・・・・っ・・・・」
一護は眉のしわを深くして、少女を抱き寄せた。
「・・・・泣いても止めらんねーぞ」
「うっせーな」
くすりと、いつもの口癖と共に茜雫が笑った。





体を反転させて、茜雫を下にする。
大きな公孫樹色の目に引き寄せられるかのように口付けると、舌を求められて、こちらも舌を差し出した。
「・・・・んっ・・・」
死剥装の下で自己主張する一護自身が茜雫に当たって茜雫は篭った声を上げた。
少女の細い肩も、鎖骨も、一護の下が滑っていって、やがてふくらみの頂点を捕らえると、舌先がそれを掠めた。
「・・・っはぁ・・・あ!・・・・・」
甘噛みされて大きな声を上げる。
大きな拳が背中を支えて、ぴくんとちいさくはねる女を捕らえた。
一護が舌で乳首を転がすたびに、遠慮したかのような声が上がる。
「ひゃ!んぅ!・・」
背中を支えている手と逆側の手が死剥装の袴の腰の脇にある裾から入れられる。
「やりにくいな・・・」
下の布を広げて、脱がせる。
細い腰を覆っていた布は床に放られて、下着をのけて進入してきた指を容易く受け入れた。
薄い茂みが分けられて、指先が埋まると茜雫は声にならない声を上げた。
一護の死剥装の袖を掴んで小さく震える。
「やっ!・・・はぁ!・・・あ!ああ!」
中で指が暴れる。指の動きに合わせて女が啼く。
「一・・・護・・・!」
死剥装をつかんで指をさらに腕に食い込ませて、茜雫は大きく跳ねた。
「一護・・・もう・・・」
潤んだ目が一護を捕らえた。
茜雫の愛液で濡れた手が、自らをさらけ出す。
「わりぃ・・・俺・・・」
目で、来てほしいと訴えた。
進入してきたそれに、痛みを伴ったが、それ以上の快楽の波が二人を襲った。
彼女は一際大きく跳ねると、一護のそれを中で受け入れた。

―解っていたのかもしれない―

―だからこそあの時、一護を感じたかったのかもしれない―

墓の前で、良かった・・と少女は始めて泣いた。

―ありがとう、ありがとう、ありがとう。―

(大好きだよ・・・、一護・・・)

この気持ちを伝えることはできない。ここでこんなことをいったら、優しすぎるこの男は背負い続けるだろう。

ありがとう

この言葉を何度言えばいいのだろうか。

「一護・・・。」
やがて光に包まれた茜雫は徐々に薄くなって消えた。
最後の言葉はかすんで聞き取れなかったが、一護はずきりと胸が痛んだ。
おぶさっていた少女の重みは消えた。
「・・・・っ・・・・」
力が抜けて地面に膝を立てる。
今ここに来たルキアの言葉ですら、痛かった。

少女の微笑みも、ぬくもりも消えた。
(うっせーな)
小憎たらしかったあの口癖が、また聞こえた気がした。

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