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【一護×織姫】

所謂デイトというもの

【デート】@日付、日取り。A日時や場所を定めて異性と会うこと。あいびき。

…辞書などを紐解いて意味を知ったところで、実際がどういうものなのか理解
できるわけもない。ハァ…と大きなため息をついて机の上にドサリと書物を
投げ出し、壁にぶら下がってるカレンダーを横目で見る。
気がつけば明日である。嬉しいんだか、気が重いんだか我ながらよく分からない。
そんな複雑な気分で黒崎一護はふたたびハァとため息を吐いた。

デートの相手はクラスメートの井上織姫。
告白され、とりあえず一緒に遊ぼうという約束を交わしたのは数日前である。
それから今日までずっと一護は煩悶を繰り返しているのだ。
気が重いのは織姫が嫌だから、というわけではない。寧ろクラスの中では親しい
部類に入るであろう。幼馴染のたつきの親友ということもあり、よく喋るし
仲間で遊びに行くこともしばしばだ。
だが、硬派のイメージを微妙に作り上げていたせいか、はたまた元来の不器用な
性格が災いしたのか、一護は生まれてこの方デートというものに縁がない。
つまり、明日のデートと呼ばれる特別な日に、何をすればいいのか判らないのである。
男として色々とイニシアチブを取りたい気はしているのだが、具体的にはどこに
連れて行けばいいのか、どういった所がデートとして喜ばしいのか、否、
それ以前にどっち側に織姫を置けばいいのか、果ては右を向けばいいのか左を
向いていいのかすらも判らない。恥をかくのが目に見えているのでこうして
ため息ばかりを吐いているのである。

激しく気恥ずかしかったのだが、友人の小島水色にそれとなく聞いてみたりもした。
「え?…まぁ、会える時間の長さにもよるけど…、ご飯食べて、いちゃいちゃして
ホテルかな。」
さっぱり手本にならなかった。
出来そうなのは飯を喰うぐらいのものである。
だいたいいちゃいちゃって何だよ。つーかどこですんだよ。
そんな心の突っ込みを奥底に隠しつつ、
「フーン。ま、みんなそんなモンなんだな。」
などと知ったかぶった自分に、後から酷く後悔したものである。
(水色のカンの良さを思い出して更に一護はへこんだ。)
水色の言ったデートコースなど、実行できる訳もない。
だいたい、告白されはしたものの、織姫とは付き合っているわけではないのだ。

「す、す、すきなんで、あの、とりあえず、デートして下さい!」
「お、おう。サンキュ。」
…衝撃のその時間を思い出す。
…もう少しいい言葉は出なかったのだろうか。お互いに。
自分もかなりテンパッたが、織姫も相当なものだったのだろう。呼び出された
ときは確かに、「いつもの」織姫とは違っていた。
赤く染まった頬、口は開けどなかなか出てこない言葉。
告白というのは、かなりの勇気がいるものなのだろう。
あのときの織姫の表情を思い出すと、とても彼女がいとおしく思える。
と同時に、上気した頬や今にも涙が零れ落ちそうなほどに潤んだ瞳を脳裏に
浮かべるたびに、一護の男が――判りやすく言えば下半身の中心部分が疼きもした。
真剣に好きだと言ってくれた織姫に申し訳ない気持ちになりながら、一護は
自室の扉を固く閉め、押入れに何人たりとも居ないことを確認して、
ティッシュの箱を脇に置く。
イチャイチャしてホテルかな。
右手を動かす間に水色のそんな言葉が頭をよぎっていた。
デートの予定も立てないままに、妙なところを立てて…などという、
つまらない駄洒落もついでに頭に浮かんだ一護であった。

※ ※ ※

天気は快晴。テスト休みの平日の公園に人は少ない。
待ち合わせは11時。一護が無計画のまま――それでも遅れるわけには
いかない、と5分前に着いた。
織姫は大きめのトートバックを肩から提げて、既に待っていた。
さらさらの栗色の髪が日の光にあたってまぶしい。花柄のふわりとしたスカート、
それによく似合った薄手の黄色いカーディガンの中は、キャミソールだけ
なのか谷間が中央に深く入り一護の視線を奪う。
慌てて視線を顔へ移すと、織姫の大きな目と合ってしまい、一護はまたも
はじかれたように目線を逸らす。
「わ、悪い。待ったか?」
恋人みたいなセリフだと思った。
「んーん。まだ時間前だし、あ、えと、今日はよろしくお願いします!」
「お、おう。」
デートで頭を下げるのは珍しい…と思った。だが、デートをしたことがない
一護だから違和感を感じるが珍しくないのかもしれない。
「そ、それではいっちょ、参りましょうかの、黒崎くん!」
「いっちょ…?」
ついでに言えば「しょうかの」も気になっていたのだが、一護は何も言わない
ことにした。どうやら自分以上に井上織姫は舞い上がっているようである。
一護の気持ちに少々の余裕ができる。
だが、その余裕は10秒と持たなかった。

「じゃあ、まずはホテル!」
「んなぁッ!?」
漫画のようなこけ方をしてしまった。
舞い上がってるどころではない、突然の衝撃の告白に一護は思いっきり頭から
地面に飛び込み、まるで砂浜に打ち上げられた魚のように口をぱくぱくと動かす。
「えっ…あれ、どうしたの?黒崎くん、な、なんかヘン?」
「ヘンだよ!変だよ!」
漸く言葉となって、一護は織姫にとりあえず突っ込む。
「えええ!」
織姫は泣きそうな顔でこちらを向き、そんなぁ…と声をあげる。
そんなぁと言いたいのはこちらである。
「どーしよ…いきなり予定変更だと…」
織姫は狼狽して鞄の中からごそごそと細長いものを取り出す。それはいわゆる
『虎の巻』といった風のものであった。
ていうか、このご時勢に巻物が鞄に入ってるってどういうことだ。
「井上、ちょっとそれ…」
と、言いながら一護は織姫の手から巻物をひったくる。パラリ…と広げてゆくと、
中にはこんな文字が綴られていた。

【『ホテル…いこっか…』そんなヒメの言葉に、オレンジの髪の野獣は瞳を
欲望の色へと変化させていく。まもなく、この可愛らしい顔の下のたわわな
果実を鷲掴むことが出来る。己の猛り狂った剣を、柔肌の中のみだらな果肉に
突き立てる様を思い描き、男は身震いをする。

『…や…っ●崎くん…やさしく…して…』
ベッドの上でヒメは悶える。胸を揉むことにひたすら執心している男は、
童貞という呪縛のせいか女の扱いが判らないのだ。ヒメの豊かなふたつの
膨らみを、彼女の淫靡な赤い下着の上から弄ると極上の柔らかさが…

『やっ、いやあん!気持ちいいよう!おま●こキモチイイ!』男は盛った犬の
ように腰を打ち付ける。腰を振るごとに、ヒメの淫らで巨大なおっぱいが
ぱゆん、ぱゆんと上下に揺れて男の欲情を更にそそる。
揺れるおっぱいの先端に獣は吸い付き…

ウィィイイン…ホテルの部屋に機械音が響く。『アッアッアッ!ひぁあ!
らめぇえ!』ヒメの高い嬌声が機械音と卑猥な二重奏を奏でている。
ヒメの敏感なクリをピンクのローターが刺激しており、細かい振動でヒメを
攻め立てる。ヒメの下の唇からは●崎の2倍はあろうかという太いバイブが
ウィンウィンと…】

「い…のうえ…」
暫く失語状態に陥っていた一護が、ようやく声を絞り出した。
「は、はい。」
「このエロ小説…」
「えっ!エロ小説…って、ち、ちがうよ!これはデートの手順書だからこれの
通りにってちづるちゃんが…!」
本匠千鶴。あの女か…!!
「今日は、これの通りにデートしろって?」
「うん、それでうまくいくって。ちづるちゃん、何度も自分でシュミレーション
したって言ってたよ。」
…確かにアイツが脳内シュミレーションを試みれば、こういう感じになるだろう。
それをデートと読んでいいのかは判らないが。少なくとも一護のデート観とは
大いなるズレがある。一護は後半部分もざっと目を通す。あまりきちんと読むと
自分の下半身に支障をきたすので、ナナメ読みであるが。しかし、巻物の後半も、
ホテルでの壮絶な絡みシーンがほとんどで、最後の最後に
【運動しすぎておなかがすいたので、ファミレスでご飯食べて解散】
と投げやりに書かれていた。
もはやスケジュールでもなんでもない。

否、むしろデートをしようという若い男女が見たら、明らかに気まずくなる
爆弾のようなものである。
織姫が持っていたからまだ何とかなったものの、男がこれを持っていて万が一
見られでもしたら間違えなくデートはご破算、ついでに二度とデートに誘うこと
すらもできないであろう。
…本匠千鶴の本当の狙いは、そこなのかもしれない。何も知らない織姫に
爆弾を投下させ、デートそのものを破壊する…ありそうだ。
一護は大きくため息をついた。
「井上…お前、これ最後まで読んだのか?」
きょとんとして首を横に振る織姫を想像していた一護は、みるみる赤くなって
こくり、と頷いた織姫の姿に言葉を失う。妙な沈黙が二人の間に流れてしまった。
「な…おま…それ…アレ…読んで…」
漸く絞り出したその声に、織姫がぽつり、ぽつりと言葉を返していった。
「う、うん…あのね、私デートって、どういうコトするのか良く知らなくて…
あの…その、読んでかなりびっくりはしたんだけど…でも…あの…
く…黒崎くん…なら、い、いーかな…って…思っちゃって…。」
その言葉に、一護は織姫に負けないくらい顔を赤くする。

普通のデートをするつもりだった。
飯でも食べて、どこかで遊んで、ちょっと遅くまでふたりだけで色々と話をして。
ちょっとだけ仲のいいクラスメートから、二人の距離を縮めて、違う存在に
なってみる。そういうのがいいのだろうと思っていた。
だが。
そんな事をそんな顔で言われて、フツーのデートなんてできるわけがない。
「いっ…井上ッ!」
織姫の腕をぐっと掴み、一護は口を開く。きっともう後戻りはできない。
唾でも飲み込むことができれば、その言葉と共に嚥下して抑えられたのかも
しれないが、生憎と口の中はカラカラだった。
「ホ…ホテル…とか、いくか?」

※ ※ ※

見慣れたポスター。
開けっ放しの押入れ。程よく片付けられながらも、決してとても綺麗とはいえない部屋。
一護の部屋である。
ホテルには行けなかった。
否、その前までは何とか行ったのだが、勇気がなかったという方が正しい。
ついでに料金表を見た織姫が
「うわあ、なんか高いねえ。」
と躊躇したせいもあった。払わせるつもりは無かったが、バイトもしてない
高校生に休憩3000円くらい、という値段は痛手であり気も引けた。
他にも安いところはあったが、安ければ安いで別の不安も出てくる。
色々と巡った挙句に、今日はオヤジが学会だか研究発表だか何かで夜まで居ない
ことを思い出して、自宅に戻ったのだった。
妹たちも学校から帰ってくるのは夕方だ。
まだ正午を半分ほど回ったばかりである。時間は十分すぎるほど有る。
「黒崎くんの部屋、初めてだね。」
織姫がどこか嬉しそうに言う。一護のベッドにちょこん、と腰掛けたその姿を
見るだけで、早く押し倒したい衝動に駆られてしまう。ホテルを探しているときから、
ずっと我慢をしてきたのだ。
今はふたりだけ。
遠慮する必要はない。

「あー…。井上。」
「ん?」
織姫が振り向く。あどけない瞳がこちらを向き、栗色の髪がふわりと揺れる。
「あー……ち、茶ァ、淹れてくるわ。」
気持ちとは裏腹な言葉が口をついてしまった。間抜けだ。
織姫の表情ひとつ見るだけで、心と身体があやふやになってしまっている。
変な緊張感が部屋全体に満ちてしまう。その緊張感が益々自分をおかしくさせて
いるような気がした。
織姫の家は一人暮らしで都合がいいが、彼女の家ではきっとどこかカッコつけて
かしこまってしまうから、アウェイよりもホームでの決戦を選んだというのに。
ダメだ。全然、駄目だ。
「ちょっと、待っててな。」
などと言い、情けない気分になりながら一護は立ち上がる。だが、織姫にあの、
と呼び止められた。
「あのっ…あ、あの。あたし…何してれば…いい?」
「え…っ」
奇妙な質問である。だが織姫の表情はなんだか切羽詰っている。
同じように、一護の表情にも緊張感が走った。待っているのだ。どうして
欲しいかという一護の言葉を。
そして、きっと織姫は、自分を欲してくれている。一護はそう思った。
緊張を隠し、けれどぎこちなくなってしまった笑顔を織姫に向ける。
「ま…待っててくれよ。」
『裸で。』
「えっ!?」
「ええっ!?」

…なんだ…今の言葉は…。

「く…黒崎くん…今、なん…」
「だ、だから、すぐ戻るから、普通に待っててくれって…。」
『全裸で。』

謎の声が何なのか――漸く判った。
こいつを忘れてた。
机のほうへのしのしと大股で近づき、一護は不恰好なライオンもどきのぬいぐるみを
思いっきりガッ!と掴んだ。
「ギッ」
ぬいぐるみから漏れる叫び声を一瞬にして押さえ、一護は
「茶ァ淹れてくる!」
と脱兎のごとく部屋を出る。ぽつんと残された織姫は、
「は、はい…」
と小さくつぶやいた。

ダイニングで一護は手にしたぬいぐるみ――コンを締め上げる。
「痛ダダダダ痛い痛い死ぬ死ぬ出る!綿出るってマジで!」
「うるせえ」
気持ちとしては本当に綿を出し切ってしまいたいくらいなのである。
「何だよ畜生、チキンハートのてめえの代わりに言ってやったんじゃねーかよ!」
「ぐっ!」
手痛いところを付かれて、一護はつい手を緩めてしまった。コンがするりと
抜けてテーブルの上へ着地する。
「感謝してほしいくらいだぜ。今頃井上サンは全裸でワクテカしながら待ってんだぜ。」
んな訳ねーだろ、という一護の否定にも、コンはまるで耳を貸さない。
「あーいいなあチクショウ!お前ちょっと虚退治に行ってこいよ!その間に
俺が代わりに井上サンの特盛を揉んで吸って舐めて挟んでたっぷりたっぷんと…」
「させるかよ」
一護は冷たく言い放ち、テーブルの足にコンの胴体をぐるぐると縄で巻きつける。
「あっ!てめえこれじゃ触るどころか…!」
「俺が覗かせる訳ねーだろ。」
叫ばないように猿轡もぎっちりと食い込ませ、一護は二階へと上がっていった。

「…たく、何が裸でワクテカだ…。幾らなんでもそんな…」
ぶつぶつと階段を上がりながらジュースの盆を片手に自分の部屋のドアを開ける。
と、そこには――半裸の織姫がいた。
カーディガンどころかキャミソールももスカートも取り払い、ブラジャーと揃いの
パンティの下着のみである。
しかもその色は小説と同じように、赤く…透けていた。
「どあぁっ!!」
「う、うわあ!」
双方が驚きの声を上げる。まさか本当に脱いでいるとは。
「く、来るのはやいよ…黒崎くん!」
織姫が両手でブラジャーを隠す。が、ブラジャーからも溢れんばかりの乳房は
たぷん、と両腕の中で揺らいでいる。
「わ、悪ィ…じゃねえよ!お前、なにホントに脱いでんだよ!」
危うく零し掛けたジュースの盆を机に置き、一護は目を逸らして言う。
「だ、だって裸でって…。」
「あ、あれは…」
俺じゃねえ、と言いたいが、ぬいぐるみだ、とはいえない。
「じょ、冗談だよ冗談。」
と、結局一護は簡単かつズルイ言い訳に逃げた。
「そ…そう…なの?」
織姫がみるみる赤くなる。
ごめんなさい、と謝る顔は耳まで真っ赤で、瞳からは恥ずかしさで涙が
こぼれそうになっていた。さすがに一護に罪悪感が走る。
「あ…いや、悪い井上…。」
慰めようと肩に触れる。
おどろくほどすんなりと織姫に触れた。そのまま肩を抱き寄せる。
織姫の華奢な肩は一護の手のひらの中にすっぽりと収まる。それだけの事なのに、
なんだか妙に愛しさがこみ上げてきた。
「その…冗談って言ったけど、そのほうが…嬉しいっーか…いや、…嬉しいよマジで。」
「ほ…ほんと?」
伺うような視線がたまらない。可愛い顔の下にはむしゃぶりつきたくなるような、
柔らかいたわわな果実。
先ほどの小説を頭の隅に浮かべたまま、一護は織姫をベッドに押し倒した。

細い肩に、首に、頬に唇に。一護は唇をよせる。織姫の肌はとても…熱かった。
赤い大胆なブラジャーの大部分はストッキングのような生地で薄く透けていて、
織姫の胸の中心の果実を一際濃い色で映し出している。一護はそれを見て
制御ができなくなり、力任せに掴んでしまう。
「あぅっ!」
痛かったのか、織姫が声を上げる。
「わ、悪ィ!」
一護は慌てて謝り、改めてゆっくりと織姫の見事な乳房をブラジャー越しに揉み上げた。
「ん…」
先ほどとは感じの違う声が織姫から漏れる。服の上からでも乳首の感触が判る。
そして、その周りはあまりにも柔らかい女の肌だった。一護は全てを見たくて
ブラジャーをぐいとたくし上げる。
ぷるん、という擬音が聞こえそうなほどに織姫の乳房が上下し、その艶めかしく
白い…そして中心の紅も鮮やかな果実があらわになった。
「あ…やっ…」
大きな乳房を一護に凝視されるのが恥ずかしいらしく、織姫は隠しきれない
その胸を手でなんとか押さえようとする。だが、一護はそれをさせる前に、
両手で織姫の双房を掴んだ。
「あはっ!あんん!」
乳房は布越しに比べて数段柔らかく思えた。手のひらが柔らかく埋まっていく。
ムニュとかマニョ…とか、ふわふわだとか、どれも合っている気がするが、
どういう形容をしていいのか判らないくらいであった。
手のひらの中でしこりも感じる。
織姫の乳首が、先ほどよりも一護の手を押し上げているのだ。
(乳首って、マジで勃つんだな…固くなってる…)
一護の興奮は一層強くなる。もはや固くなっているのは織姫だけではなかった。
しこってきた織姫の桃色の実を人差し指で捏ね、押してみる。
「ひぁっ…」
織姫がひくんと震えた。乳首は強く感じるらしい。一護は指先でそれを摘んで
上下に細かく振動させてみる。
「あっ!やっ、やあんっ!」
一際高い声を織姫はあげる。一護はその声が合図のように吸い付き、唇で
赤い突起を弄りだす。
「あぁっ…んう…く…黒崎く…んっ!」
唇の先の織姫の鼓動がすごく早い。一護はそれに呼応するように早く舌を動かす。
舌にはじかれ織姫の乳首がぷるぷると震えた。唾液に光って濡れ照りついた
恥ずかしい実は、先ほどより大きくなっている。
ベッドの上に栗色の長い髪が広がっている。女の子が、自分の部屋にいるんだな、
と一護はぼんやりとそんなことを思った。
顔を見ると織姫の瞳は先ほどよりもずっと濡れている。
一護は織姫の頬にひとつ口付けると、彼女の下肢、赤い下着の中心に顔を近づける。
扇情的な下着は織姫のすらりと伸びた足の間の控えめなふくらみにぴったりと
食い込んで丘の形をきれいに現している。下着の前面は胸と同じように透けた布地で
栗色の毛の存在を明らかにし、前面より奥…中央の部分は色濃く染みているのが見て取れた。
濡れている。
一護はごく、と喉を鳴らす。
下着の上から指でまさぐる。
「んっ…」
柔らかい、ふにふにとした感触が指先から一護を擽り誘う。一護はもう我慢できずに、
織姫の足の付け根――下着のクロッチのあたりを掴みぐいと横にずらした。
「!!…あ…だ、だめ…」
織姫が力なく抗いの声をあげる。だが一護はそれには反応しない。初めて目にした
織姫の秘所に、釘付けになってしまったのである。赤い下着から色濃く見えていた
恥毛は髪の色とおなじ淡い栗色で、綺麗に生え揃ってデルタの図形を描いている
それにか弱く守られた女陰は濃いサーモンピンクの筋道をつくっている。
一護がそこに手を這わせる。
指先を使って広げると、益々鮮やかに男を誘い、一護はまるで誘蛾灯に誘われた
羽虫のように舌を這わせた。
「あっ!!あぁ…!」
織姫が今までにない衝撃にびくん!と体を仰け反らせる。
自分で出した声の大きさに驚いて、口をぎゅっと手で押さえるしぐさに、
「井上…誰もいねーから、イイよ、声出して…。」
とささやくように一護は言った。
「で…でも…黒崎くんに…」
「俺は聞きたい。」
これは本心だ。声が聞きたい。自分に自信がないせいもあるが、自分が
抱いているのが井上織姫だと実感したい。
「う…うん…。」
織姫が頷く。手をつないでもう一度キスをした。

「ん…あ、あっ、…あんっ!あぁっ!」
まるで犬猫のように織姫のそこを一護は舌でねぶる。肌を、体を全て見られて
しまってからは、織姫の反応が強くなっている気がする。
感じてくれている。
織姫の中からこぼれ出た熱いものが一護の唾液と混じる。
甘いだとか、しょっぱいだとか、感覚はあるはずなのに一護の脳まで届いた
気がしない。ただアルコールのように、その熱い液体に酔っていた。

コンドームの袋をちぎり、ぎこちなく装着する。鈴口からはすでに一護の
白っぽい蜜が溢れていた。
「いいか…井上…。」
「い…よ。だいじょうぶ。」
下着の中心をずらしたまま、一護はゆっくりと挿入をはじめた。

狭かった。
織姫の入り口は異物の侵入を拒むようにきゅうきゅうと締め付け、亀頭をつっぱねる。
焦らぬようにゆっくりと、じくじくとこすり続けて、一護はそれこそ亀のような
スピードで織姫のそこへと侵入をすすめていく。
「くっ…!」
やっと頭を入れると、先ほど弾かれていた分まで取り戻すかのような激しい
締め付けが一護を襲う。
虚の軍団に襲われるほうが、ずっと体に優しい気さえする。
信じられないくらいの快楽が一護の頭にすさまじい荒波を起こしている。
織姫はじっと痛みに耐えているようで、一護が動くのを腕を掴む仕草で止める。
だが、少しずつ、少しずつ馴染んでゆこうと息を吐き出している。
そのいじらしさに一護のそれは益々高ぶってしまう。優しくしたいのに
己の本能はあまりにも凶暴だった。
ヴァギナに頭だけ埋まったそれを、一護はじくじくと奥へと埋めていく。
「んぅう!…い…よ…黒崎くん…」
動いて平気…と眉根を寄せて織姫が言う。そんな表情ひとつ見ただけで、一護は
せつなくなってしまう。織姫を抱き寄せ、一護は腰をしずめていった。
ずぶぶ…と織姫の朱肉を掻き分けて、一護がめり込んでゆく。
「あぁあああ!!」
今までになく激しい声を織姫はあげる。大きな乳房がぷるん、とゆれ、それと
同時に織姫が己の内側を無意識のうちに一層締め付ける。一護の頭の中が白く
霞がかかる。織姫もおそらく同じなのだろう。
ひくひくと体を震わせ、顎があがっている。
それでも一護は最後の力を振り絞る、とばかりに必死で腰を打ちつけた。
一回、二回、打ち付けるたびにぶるんぶるんと球体が揺れる。鷲掴みたい衝動と、
いやらしく揺れる様を見続けていたいという欲求が一護の中でせめぎあう。
六回、七回…織姫がきゅう、と内側をつよく絞めた。
「いっ…井上…っもう…出っ…うぅ!!」
「んんぁああ!くろさきくんっ!黒崎くん!あぁあ!」

真っ白、という感覚は本当に正しいのだ。そんな事を思った。

暫くの間は何もせず、ただ、ただくっついていた。
肌と肌との触れ合いは無駄な時間なのかもしれないが、すごく心地いい。
すこしまどろんで時計をみると、時間は2時半を回っていた。
腹がすいたな、などと一護は思った。織姫もそれは同じようで、きゅうと子犬の
ような表情で一護を見上げる。
「メシ…食いにいくか。」
「うんっ」
嬉しそうに織姫が頷く。考えてみればまだ日は高いのだ。順序が逆になったが、
これからデートをする、という選択も悪くない。織姫は件の巻物を取り出して、
「これからご飯たべたら、ホントにこれのとおりだね。すごいなあ千鶴ちゃん。」
と笑った。一護も同じように笑みを零す。
「ま、あんなオモチャはさすがに使えなかったけどな。」
「え?黒崎くん使いたかったの?」
織姫の突っ込みに一護はすこしばかり焦る。
「あ、イヤ、そりゃあ見てはみたいけど。」
さすがに無理だろう。だいたいあんなものどこで手に入れるんだ。
「見るならあるよ。」
「んなあ!??」
織姫が、愛用のトートバックからガチャガチャと如何わしい器具を出す。
小説にあったローターやバイブが本当に出てきてしまった。
「千鶴ちゃんが新品だから使ってもいいってくれたの。」
本気なのか、それとも男を引かせる罠なのか、一護は本匠千鶴という女が
判らなってきた。
そしてそれをふーん、ほほう、と手に取り眺める井上織姫という女も。
一護はめまいがして思わず頭を抱えた。…だが、己の両腕に抱えられた頭の中では、
「ユズとカリンが帰ってくるまで、あと…」
などと時計をめぐる計算が渦巻いている。

一護はしばらくの沈黙のあと、弱弱しく、だが織姫を赤面させる一言を呟いた。
「井上…メシ食うヒマなくなるけど…いーか?」



終了しました。読んでくれた方どうもです。

大人のオモチャが上手く使えず、オチに使ってしまったヘタレで
すんません。楽しんでいただければ幸い。良かったら感想よろです。

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