一護の部屋で二人で勉強しているというシチュエーションです
窓から春らしい暖かな風が入ってきて、井上の髪はふわりとなびいた。
それと同時にシャンプーらしいいい香りがただよう。
数学の問題集に向かい、真剣な表情でシャーペンを走らせている端正な顔に、
次いでどうしてもその二つの目立つふくらみに目がいき
大きくタメイキを1つつく。
しばしば、発情期という言葉に置き換えることで揶揄される、高校生の思春期。
健全な男なら2人きりで同じ部屋にいるというこの状態は酷だ。
(あーくそっ)
勢いをつけて立ち上がり、「俺、休憩!!」そう宣言すると、
自分のベッドにたおれこむ。
冷たい布団が心地よく、火がつきそうな自分を戒めるかのように感じられた。
「もう2時間も勉強したんだね」
ああと生返事をしながらそちらへ顔を向けると、気持ち良さそうに伸びをしていて。
より強調される胸にあわてて目を閉じる。
「あたしも休憩しようかなっ」
パタン。と問題集を音がするやいなや、
「ダーイブ!!」
語尾に沢山のビックリマークをつけているような、そんな声をあげて、
言葉どおりダイブをしてきた。・・・俺の上に。
「うわっ」 急に上にのしかかられ、驚きから体をおこそうとした。
「ダメだよ。黒崎君疲れてるんでしょ?」
肩をおさえつけられ、
「マッサージしてあげる。あたし玄さんの一番弟子だからうまいぞ」
・・・玄さんって誰だよと一応突っ込みをいれると、
管理人のおじいちゃん。と笑みを含んだようなで返され、俺の背中を指圧し始めた。
長時間同じ姿勢でいたせいかこっていた背中を、井上が力を入れてほぐしてくれる。
その刺激は気持ちがよく、「さすが玄さんの弟子だな。」と茶化すと、
「気持ちいい?」と笑いを含んだ声で聞いてくる。
返事をする代わりに、起き上がり、
「交代。今度は俺がやってやる」
きょとんとした顔をしていが、やがて顔中に笑みが広がり、
「お言葉に甘えまして」と、さっきの俺の位置に同じようにうつぶせによこたわる。
マッサージなんて小さいころ親父の背中を踏んで以来やった事がないのだが、
井上の手の感じを思い出し、腰に指圧をしてみる。
心配になる位細い腰なのに、柔らかさが服の上からでも感じられる。
「くろさきくーん、いいかんじです。」
鼻にかかったような甘えた声にドキリとした。
そのせいか、少し力が入ってしまったらしい。
「っんっ」急に声をあげるので、驚いて手を離す。
「わりぃ、強かったか?」
「ううん、びっくりしただけ。それ位が気持ちいい」
キモチイイ・・・その言葉が頭の中でぐるぐる廻る。
モットキモチイイコトシテヤロウカ?
下卑なセリフが頭をかすめ、そんな自分にあきれる。
声を聞きたいがために、わざと力を強めてみる。
「・・・んっ」
こぼれる吐息とも思える声、ベッドの上に二人で乗っているというシチュエーション。
さっきまでなんでもなかった静寂が、意味があるように思えてきた。
思い切って腰の方に手をのばしてみる。
そこに触れたとたん、井上の体がビクっと反応した。
先ほどのマッサージとは違い、自然に愛撫と取れるような動きをしてしまう。
サラサラの髪の毛の間から少し見えている耳が赤くなっていた。
「くろさきくん」
先ほどの声とは全然違う、かすれたような声。
起き上がって、自分を見つめ、「ありがとう、気持ちよかったよ」
「これ以上やってもらうと、変になっちゃいそうだった」
潤んだ目をみた瞬間、もう限界だと思った。
「井上・・・」
ちょっと首をかしげる井上の唇に自分のそれを重ねた。
驚き、体を離そうとする肩を自分の方に引き寄せ制止する。
そのやわらかさを堪能していると始めこわばっていた体の力がどんどん抜け俺にもたれかかってくるのを感じた。
名残惜しさを感じながら一度離すと、
「ぷはぁっ」井上が大きく息を吐き、深く息を吸っていた。
「お前息止めてたのか?」ついつい笑ってしまうと、
顔を真っ赤にして、「だって・・・だって・・・」と消え入りそうな顔で言った後、
そんなに笑わなくたっていいじゃん!!と、近くにあった俺の枕で叩いてくる。
わりぃ、わりぃ、腕を押さえ、その下で目が合いドキリとした。
「おりひめ」と名前で呼んでみると、顔が真剣になる。
「・・・いいか?」俺の目を見つめながらコクリとうなずき、
「黒崎君はあたしでいいの?」ときいてくる。
返事の代わりに抱き寄せた。
頬を寄せ合い、今度はどちらからともなく口付けた。
唇を割り、中に侵入していく。
「・・・っ!?」舌を触れ合わせると自然と息が熱くなり
抱き寄せる腕の力が強くなる。
最初は遠慮がちだった井上の手はだんだんしがみつくように俺の背中に回された。
井上の舌がおずおずと動き始め、くすぐったさの中に感じる背中があわ立つような感覚に頭がしびれる。
左手で井上を支え、亜麻色の髪の間から見え隠れする耳を天が魅する。
舌でなぞるとびくっと反応する。
耳元から顔をあげ、Tシャツを思い切って右手でたくしあげた。
桃色のブラジャーが白い肌に映えてなまめかしい。
ブラジャーのはずし方がわからず、先ほどTシャツをまくった要領で
ぐっとあげようとすると、慌てた静止の声がした。
「くろさきくん、ホック・・・ホックが後ろにあるよ」
「あ、そっか。」
急に現実に引き戻されたような気恥ずかしさに顔をあわせて笑いあった。
胸の間に口付ける。「っ・・・」井上の体が震えた。
右手は胸を掌で包んでなでまわし、そのやわらかい感触を十分に味わう。
「ゃっ・・・」頂点で自らを主張していた朱色のつぼみに掌がふれた瞬間井上の声がこらえきれなくなったように響いた。
「んあっ・・・あっ・・・」もう片側の胸に口付ける。
ちろちろとなめ、唇や歯で甘噛みを加えながら愛撫を続ける。
井上の手が俺の頭をつかみぎゅっと抱き寄せてきた。
胸をいじっていた手を下側に伸ばし、スカートの中に中指と薬指で湿り気を帯びている下着を撫でた。
胸を愛撫していた唇は井上の口元に移動していた。
口内奥深く入り込んだ舌にたどたどしい動きで応えてくれる。
指を下着の舌にもぐらせ、茂みをかきわけ先にはいる。
指にとろりとしたものがからみつく。
「ん・・・ぅあっ・・・」くちゅという音と同時に井上のあごがはねあがる。
「ふ・・・いや、あっ」
指がどこかにあたるたびにタメイキがもれ、その声の色っぽさに思わずぞわりとする。
どれくらいたっただろうか。
一糸まとわぬ生まれたままの姿になって、むさぼるように愛撫し続けた。
最中、make loveという英単語が頭にふと浮かび、その語源に納得する。
肌が触れるたびに、井上があえぎ声をあげるたびに、愛しさはまし、大切にしたい、命を懸けても護りたいと痛切に思うようになっていった。
「井上、いいか?」自分の堅く膨張したものをあてがう。
コクリとうなずくのを確認するや否や抵抗を感じたが無理やり一気に押し込んだ。
「ああっ・・・・!!」ひときわ大きな声が響く。
瞳からは涙が流れ、舌でそれをぬぐう。
「あっ・・・あぁっ・・・やぁっ・・・」
うわづった声が吐息と共に洩れる。
その声は腰を動かすたびに高まっていった。
「く・・・ろさきくん・・・っ、くろさきくん。
好き・・・・、大好き・・・」
ぽろぽろと幾筋にも涙が頬をつたう。
打ち込むたび、引き抜くたびに身体中を快感が支配していく。
「んっ・・・・ああっ・・・・あああっ」
ぎゅっとつむったまぶたのおくで小さな光がはじけた。
「・・・・・っ!!」がくがくと全身がふるえ、目の前が真っ白になった。
汗ばんだ体に強い風が心地よく流れる。
放心状態で、部屋に響くのは時計の針と二人の呼吸の音のみだった。
荒い息が収まってきた頃、そっと、けれども強く、慈しむように抱き寄せる。
「・・・井上・・・」
自分の声がどこか遠くで聞こえる気がした。
愛しいと思ったこと、護ると誓った事、いろいろな事を伝えようと、ことばが出てこない。
井上は、目を潤ませて「ありがとう、黒崎君」
母親のような優しい口調で耳元で言ってくれる。
言葉に出来ない思いを、精一杯の思いを込めて、優しく口付けた。
終
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