狛村は塀に踊る影を見逃さなかった。しなやかな肢体と風に揺られる尻尾。つんとすました表情。
「猫…!」
ここで猫を見るのはいつ振りか。不幸の象徴だと言われるが漆黒の艶やかな毛並み。それはとても迷い込んで来たとは思えない。
周りに誰も居ない事を確認して(隊長が猫を追っていたなど周りに知れたら威厳も何も崩れ去る)、さらに霊圧気配を消してその姿を追う。黒猫は塀から降りてたとたとと我が物顔で先へ先へ。そのうち袋小路へ辿り着いた。
道としては行き止まりとなっているが黒猫は一度狛村に振り向くが、そのまま塀の向こうへと跳び去ってしまう。
物陰から狛村(猫じゃらし装備)は様子を伺ってはいたがさすがにこの巨体、塀を越えるなり動き回ると猫にも人にも怪しまれる。落胆しつつ踵を返した。
狛村の勘は鈍っていたか、気配を察知し振り向くが背中を打ち付け視点が強制的に青空へと変わる。狛村を何者かが押し倒し、その上にどかりと腰を下ろしたのだ。
「何をする!」
「おぬしこそ儂に何の用じゃ」
自身の体を見下ろし見えたのは色黒な女性。長い漆黒の髪が風に靡く。そして惜しげもなくさらけ出す体。裸体だ。
「貴公は…四楓院夜一殿!儂は猫に…」
「その猫は儂じゃ。こそこそと女の尻を追いよって」
どうみても猫ではない夜一は姿を変える。狛村の巨体の上には先程の黒猫がちょこんと乗っている。
「ぬっ…!」
姿を戻し再び裸体を晒して今度は胡座をかく。一糸纏わぬ体の感触が腹部に感じ取れた。
「どうじゃ?」
「…何故服を着ておらぬ」
顔を逸らして依然横たわるままの狛村をふふんと夜一は鼻で笑う。
「猫が服を着るか?まぁ儂はこの方が動きやすいのじゃが」
夜一は狛村の顔をまじまじと覗き込んだ。胸元の乳房が揺れる。
「その頭…まるで狐狸の化かし合いのようじゃな」
「儂のは自前だ」
「ん、失礼」
「…いつまでも裸でいる訳にはならんだろう」
「別に儂はこれでも構わんのじゃがな」
「早々に立ち去れ。ここは儂の隊。貴族とはいえうろつかす訳にはいかぬ」
「そんなもの隊長の権限でどうにでもなる。口とは裏腹にこっちは正直なものじゃが?」
死覇装の下で起き上がる狛村のものを夜一は上から撫で擦る。
「くっ…!」
気付かぬ内に。狛村は目の前の猫もとい女体に欲情していた。
狛村の内を知ってか知らずか夜一は羽織も死覇装をさっさと脱がしていく。
「獣並か、それとも獣以上か。…試させてもらうぞ?」
夜一の秘所はぞくぞくと疼いていた。
狛村の止めにも耳を貸さず、通常の男より遥かに大きなものを頬張って、右手は狛村のものにそえ、左手では自身の割れ目の奥に指を差し入れる。
眼下で愛撫するその体は払い退けるのはたやすかった。が、一度起ったものの始末は困難だった。されるがままの狛村が喉の奥で唸る。
「貴公は会って間もない男と致すつもりか」
「望み通りおぬしの追っていた猫と戯れる…違うのか?」
Please don't use this texts&images without permission of orz.