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【一護×織姫】

井上は驚いた顔をした後、慌てて駆け寄ってくると突然謝った。
「黒崎くん、ごめんね!」
「…え?」
「すぐ治すからっ!」
井上は痛そうに顔を歪めると、腕を引っ張ってアパートの階段を登りはじめる。
今まで忘れていたが頭の傷に何もしていなかった事を思い出し、掴まれていない手で額を触ってみた。
ぬるりとした感触に出血が止まっていない事にようやく気付いた。

一体何をやっているのか。
今は誰とも会いたくなくて、家を飛び出していたのに。
気付けば井上のアパートの前で、本人に会って、おまけに井上の手を振り解けないでいる。
井上は今一番会いたくないヤツなのに。どの面下げて会えるというのか。
護るとまで宣言した相手に。

促がされるまま井上の部屋に上がり込むと、適当に座りこんで部屋を見回す。
「…そういえば、乱菊さんは?」
目の前に同じように座った井上に気になった事を尋ねた。
「浦原さんの所。冬獅郎くん達の治療してたんだけど、学校もあるしあたしだけ帰ってきたの」
「そっか」
「うん。まだ治療終ってないから、放課後また行こうと思ってるんだけど…」
「そっか」
井上の言葉に頷きながらも、どこかぼんやりとその言葉を聞いていた。

思ったほど気まずさは感じなかった。
ただ漠然とした何かが胸の中でうず巻いていた。

「…じゃあ治すね」
そういってヘアピンにあてようとした井上の両手を掴んで、治療を拒んだ。
「黒崎くん?」

吐き出したかった。

「護れなかったんだ…倒せなかったんだ…」
掴んでいた手から力が抜けて、井上の手を自由にする。
「…負けたんだ」

理由はわからないけど、井上に聞いて欲しかった。

井上は何も言わない。
どんな顔をしているのか、それだけが気になって顔を上げた瞬間、
柔らかい温もりに包まれる。
膝立ちになった井上に、頭を抱えられるように抱き締められていた。
井上は黙ったまま頭を撫ででくれる。

胸が詰まった。

柔らかく大きな胸に顔を押しつけ、折れそうな身体を強く抱き締める。
違う。抱き締めた訳じゃない。ただ、縋りついた。縋りつきたかったんだ。
「…井上っ…」
何か言わないと。そう思っても、言葉が出てこない。
言いたい事、吐き出したい事は山ほどあるのに、言葉にならない。
でも伝えたくて、ぎゅうぎゅうと力任せに縋りつく。
このままじゃ抱き締める腕に力が入りすぎて、井上の身体を折るんじゃないかと思った。
本当は離したくなんかなかったけど、力を緩め井上と視線を合わせる。
「黒崎くん…」
井上は呟くと目を伏せ、額の傷に流れた血に唇を寄せてきた。
2度3度と唇の柔らかい感触が額に触れては離れる。
そしてぴちゃりという音と共に、額にぬるりとした酷く暖かい感触があった。
井上の舌だ。舐められてる。
ぴちゃぴちゃと水音を聞きながら、ようやくその考えに至った。
額を這い回る井上の舌が、舐められた場所が徐々に熱を帯び、その熱が全身にじわりと広がっていく。
その熱に浮かされた様に、すぐ横のベッドに井上を押し倒し組み敷いた。
見下ろした井上の顔には涙が溢れていて、唇は口紅を塗った様に真っ赤な血に染まっていた。
ごくりと唾を飲み込んだ。
井上は抵抗しなかった。
当然の事のように井上の真っ赤な唇を音を立てて舐める。
血液特有の鉄臭さがとても甘く感じ、薄く開いた唇をこじ開け口内に舌を滑らせた。
井上の舌を見つけると絡め取り吸い上げ口内を犯していく。
おずおずとだった井上の舌の動きも、合わせるかのように激しく絡みついてくる。
「…んっ…ふぁ……」
卑猥な水音と途切れ途切れに漏れる井上の甘い声が、理性を拡散させていく。

Tシャツの裾から手を滑り込ませると、その肌の柔らかさに一瞬躊躇した。
自分の体とは全く違う柔らかく滑らかな肌。
しかし、初めて触ったその肌の柔らかさは、触り心地があまりにも良く
もっと触りたいという欲求を増幅させただけで、戸惑いは呆気なく無くなった。
舌はそのままに井上の口内を犯し続け、一気にTシャツとブラジャーをたくし上げる。
その反動で井上の乳房が大きく跳ね、振動が手に伝わってきて堪らず鷲掴みにした。
「んあっ!」
びくりと井上の身体が跳ね、唇が離れしまった。
鷲掴んでいる手に目を向けると、予想以上の大きくたわわな乳房に釘付けになる。
手の平に吸いつく様に馴染む柔らかさと温もりそして弾力、片手では掴みきれないほどの大きい乳房。
沸きあがる欲求に任せ、両手でその大きな乳房を揉みしだく。
「あっ…んん……」
手の動きに合わせて井上の耐えるような甘い声が漏れはじめ、もっとその声が聞きたくてツンと上を向いて誘っている先端を口に含んだ。
「ひゃあっ!あっ…あぁ!」
吸いつくと途端に固さが増していき、舐め吸い上げ口内で転がすとその度に井上は甘い嬌声を上げびくりと反応する。
感じている事を物語る井上の甘い声と反応にますます煽られ、ズボンの中に手を入れそのまま下着の中に滑り込ませた。
はじめて触れたそこは柔らかく熱くぬるりと濡れていた。
「ふあっ!…あぁっ!あっ…」
一段と大きくなった井上の嬌声と指に絡みつくぬめりと肉の感覚。
乳房から口を離すと、一気に下着ごとズボンを脱がし大きく足を割り開かせ顔を近付けた。
ぬらぬらと濡れ光る秘所に誘われるまま舌を這わせる。
甘いような酸っぱいような不思議な味と漂う香りに急かされるように肉壁を押し広げ、さらに深く舌を潜らせる。
次から次へと溢れ出る蜜をぺちゃぺちゃと舐め上げ吸いつき責め立て、ひくつく肉襞を縫って指を一本挿し入れる。
「…んんっ!…はっ…ぁあん!…」
眉を寄せているが井上の顔には苦痛は見られない。その事に安堵する。
ゆるゆると指を動かし馴染ませるように抜き差しを繰り返す。
熱い肉壁に包まれた指に、ねっとりと蜜が絡みつき指の股を伝い落ちていく。
指の本数を増やしながら肉芽を舌で突つき、じっくりと慣らす。

この後の事を考えると、井上には痛い思いをさせてしまうことになる。
だから少しでも苦痛が減るようにと、先に進みたい欲を押さえこんで慣らすことに集中する。
ここで止めればいいのかもしれない。でも罪悪感はあるがどうしても止められない。
暴走する熱と身の内にうず巻くものを井上に受けとめて欲しい。
それに井上自身も望んでいる。
それは自分に都合のいい解釈の様にも思えたが、抱き締めてくれた温もりとまなざしがそう確信させていた。

大分馴染んだのか押し戻そうと拒むような締め付けは緩み、奥へと誘い込むように指を締め付けてくる。
「んぁっ…あぁん!……んん……っ!」
艶やかに濡れて光る井上の唇からは絶え間なく嬌声が漏れ、無意識なのだろうが艶かしく体をくねらせる。
そんな井上の嬌態を見せつけられ、流石にそろそろ限界を感じ指を引き抜いた。
替わりにゆっくりと慎重に肉襞を押し割り沈み込む。
「んんんっ!…いっ!……あっ!……ぁっ!」
一旦はほぐれたものの指とはあからさまに違う質量に、強張り押し戻そうと拒んでくる。

拒まないでくれ。受け入れて欲しい。

そんな身勝手な思いで強張った体をきつく抱き締め、ゆっくりとだが全てを沈み込ませた。
知らず詰めていた息を吐き、上手く強張りを解けないでいる井上の唇を舐め上げる。
沈み込ませたまま動かずに井上の唇を舐め続け、ようやく薄く開いたそれに舌を滑り込ませた。
舌を絡ませると今度は直に絡ませてきて互いの口内を行き来しながら貪り合う。
お互いの荒い息遣いと淫らな水音に動き出したい欲求に駆られるが、それを捻じ伏せ乳房へ手を伸ばす。
固くなった先端をくりくりと指で弄ぶと、合わせた唇の隙間から嬌声が漏れる。
「ふ……ぁ…んっ……はぁ……」
段々と井上の体から強張りが解けて、押し戻そうと拒んでいた肉壁が受け入れ始めたのを感じた。
緩りと動くと今まで味わった事のない快感が駆け上がった。
「んんんっ!……んっ!……ふぁ…ぁ…」
くぐもった嬌声は少し苦しそうで慌てて唇を離すと、見た事もない蕩けた表情の井上がいた。
唾液で濡れそぼった唇を半開きにして、潤んだ目で頬を上気させ見上げてくる。
もっと色々な表情が見たい。
そんな欲求に任せ、ゆるゆると抜き差しを始めた。

「あっ!あっ、あんっ、んんっ…」
絶え間なく上がる嬌声と井上の淫靡な表情に姿態に、徐々に腰の動きが激しくなる。
溢れ出た蜜がぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立て、更に熱を煽る。
「ひっあっ!…くっ…くろ、さきくんっ!…あぁっ!」
必死にしがみ付いてくる体をしっかりと抱き返しながら、うわ言のように互いの名を呼び合う。
「井上っ…井上っ……いのうえっ……」
駆け上がってくるものに身を任せ、激しく腰を打ちつける。
「くろっさき、くんっ…あっ…あああぁっ!!」
「…いのうえっ!」
一際高く上がった嬌声と跳ねあがった体に合わせるようにぎゅっと締めつけられ、全てを井上の中に吐き出した。

荒い息のまま、潰さない様注意しつつ井上の体を抱き締める。
汗と体液とでべとついた体を綺麗にしてやらなきゃいけないのは分かっていたが、今はこうして抱き合っていたかった。
色々と言わなくちゃいけない事がある。
けれどもう少しだけこのままにさせて欲しい。

「…井上」
「ありがとう」

それだけ言うと井上は綺麗に微笑んで、そっと頭を撫ででくれた。
その温かい手に、無性に泣きたくなった。


―了―
最近の一護は凹み方があまりに可哀相で
織姫に癒してもらえたらなぁと。
一護がヘタレですいません。
初エロはむずかしかったです orz

また職人さんがたくさんご降臨される事を願って、
職人さんがご降臨されるまでの場繋ぎ投下でした。お粗末様。

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