深夜。
ふすまを開け、部屋へ一歩足を踏み入れると異常なほど立ちこめる酸味。
毎日見る光景にも関わらず、ギンは不覚にもごくりと唾を飲んだ。
万歳をした状態で柱に縛り付けてある手。
大きく広げられた足は床に鎖で繋がれている。
当然、丸裸――――。
それは、人の気配にけだるげに顔を上げた。
豊満な乳房が動きに合わせてたぷん、とゆれる。
「‥――ン、ちゃ」
かすれた声でギンを呼ぶ。
飽きもせず昂ぶる自身を押さえながらギンも名を呼んだ。
「‥ええこにしとった?乱菊。」
「も、‥やめてよ‥」
「ん?なんやて?」
聞こえへんよ、と続けてギンはゆっくりと近づく。
しゅる、しゅる、足袋と畳が擦れる音。
乱菊は眩暈を覚えた。
また、あれが始まる。
「嫌‥イヤ、ギン‥―も、‥やめ」
「なんや乱ちゃん可愛いわぁ。怯えとるの?」
ふるふると身体を震わせ、拒否の姿勢を見せる乱菊にじくじくと加虐心が膨らむ。
ギンしか知らない乱菊が、そこには居た。
惜し気もなく晒された乳房にそっと手を這わせる。
やわやわと、産毛をなぞるように触れるギンの指。
まるで子供をあやすような手の動きに、乱菊は少しほっとしたように目を閉じた。
その瞬間――
「―ひぎ!あっ‥ぐ!!!」
突然の下腹部の痛みに乱菊は悲鳴に似た声を上げた。
ギンの中指。それが深々と乱菊の秘所に突き刺さっている。
中を引っ掻くように指を曲げ出入りさせると、膣外に何かがどろりと流れ出る感覚がした。
「見てみ、乱ちゃん。中からこんなに出てきたわ。」
そう言いながら、半ば作業的に乱菊の秘所に指を突っ込んでは中に溜まっている液体を掻き出すギン。
愛撫とは到底言えないその行為に、乱菊は苦痛にうめいた。
「乱菊‥なぁ、乱菊‥乱ちゃん‥」
うわごとの様にギンは乱菊の名を呼んだ。
呼びながらも指の動きは休めず、その病的な様子に乱菊はうめき以外に返す言葉がない。
乱菊のそこはリズム良い動きに少しずつ、きちゅきちゅと潤いを持ちはじめる。
「あぅ‥あ‥あ‥あん、ギンちゃ‥うぅん‥」
先程とは打って変わり、熱い吐息を漏らしてしまう自分に乱菊は心の中で舌打ちをした。
(私‥なんて浅ましいの‥)
やめてと哀願し、声を出すものかと決心し、凌辱に屈するものかと己に毎晩誓いを立てるものの‥
この通りギンの指加減ひとつでこのザマだ。
確実に上り詰めていく身体。異物感は快感に変わり、狭い膣内を支配していく。
大量に掻き出されるのは最早ギンの精液などではなく、乱菊の愛液に間違いなかった。
蝋燭の明かりでてらてらと輝く割れ目はまるで宝石のようで、ギンの目線を釘づけにする。
その中でも一際悩ましげに光る肉芽。ギンはまた、ごくりと唾を飲んだ。
(これに歯ぁ立てて‥噛みちぎったったら、乱菊はどんな顔するんやろなぁ‥)
そんな事を想像すると、生唾が止まらない。
(乱菊が‥女が‥‥女、やのに、勃起しとるわ。)
切ないまでに「触れてほしい」と主張しているそこに触れることはなく、ただ単純に指の差し入れを繰り返すギン。
黄金色の豊かな茂みは、溢れる愛液ですっかり張りついてしまっている。
張りついた茂みのせいで乱菊の「宝石」が良く見えない。
「乱ちゃんあかん‥僕もうあかんわ‥」
ぬぷっと言う音と共に、ギンは指を引き抜きつぶやいた。
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