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【浮竹×清音】

【19:30】
『騙されたつもりで買ってみたら効果抜群、とうとう気になるあの娘と一線を越えることが出来ました! R.Aさん』
お客様の声なるものが載る、開発局から譲って貰ったという小箱の下部に目を通せば、媚薬という文字。
「ストレートな名前なんだけど、その通り凄い効果あるの!良かったら一個譲るわよ」
「…本当に大丈夫なんですか?これ」
「立証済!」
胸張って言う事じゃないよ。そんな彼女は急に小声になり、真顔で話す。
「アンタの所飲ませ易そうじゃん、やってみなって」
「駄目だってそんな」
「いい人が出来ちゃって手が出せなくなるのと、今の内にあわよくばいい人になるのと、
―――どっちがマシ?」

【22:00】
昼は暑く、夜は寒い。季節の変わり目、特に秋から冬へかけては決まって浮竹は体調を崩すものだから、
寝込んでいた間の仕事がかなり溜まっていた。
やるなら冷えた広い執務室より今まで居た暖かな雨乾堂の方がいい。
これから虚より質の悪い積まれた書類の山と戦う為にも、
軽く体と頭を動かしておこうかと浮竹は今夜の風邪薬を貰いに外へと赴いた。
「あっ隊長!」
雨乾堂から一歩出る間もなく居合わせた三席の小柄な少女、清音が声をあげる。
珍しく同じ三席の仙太郎の姿は無い。
「今隊長の所にお伺いする所だったんですよ!どうですか風邪の方は」
「見ての通りだな」
「隊長の為にお薬貰ってきました。今日は二つです」
手渡された薬包紙に包まれた薬、一つはいつも飲むもの、
もうひとつは指先に摘んでまじまじと見た限りかなり危ない赤茶の粉。
「有難う。こっちはまた不味そうな色を」
「これ薬として最強なくらい特別不味かっ…いえ、なんでも!」
毒味はしなくてもいいとあれほど…そう言いたげに口を開いたが、間もなく口を噤んだ。
隊長を尊敬しているからであります!などと返答が返ってくるに違いなかったからだ。
浮竹は苦笑する。一応薬は手に入れたし、まぁいいか。
「俺はこれから仕事を片付けなければならないんだが、」
「お付き合い致します!」
先を聞かずに清音は即答する。浮竹は清音に中に入る様促した。

【22:10】
浮竹はあの薬を口に含む。白湯で一口に飲み込んでしまおうとしたが、あの薬の
方は相当苦かったらしく、眉間に皺を寄せたまま湯飲み二杯目だ。

【00:00】
薬ってのは大概眠くなるから困る。浮竹はそれを失念していた。
書類に囲まれて、只でさえ眠くなる報告文に半ば朦朧としていた意識の中筆を走らせていると、浮竹の後ろで声が上がる。
「隊長、終わりました」
清音は畳の上に置かれた小さな卓にて署名を繰り返していた。筆を置き、椅子ごと振り向いた浮竹にそれを手渡す。
「病み上がりなんですから無理しないで下さいよ?」
「ああ、分ってる」
薬の効果なのかどうかは定かでは無いし、薬を飲んだとはいえなんとなく体が気怠い。
言われてから、何かがおかしいと気付いた瞬間ぞくりとした寒気と眩暈が浮竹を襲う。
「隊長…?」
向けられた瞳。浮竹に動揺が走る。その瞳があまりにも艶を秘めていた様に見えた。
年甲斐も無く、この少女に何かを感じてしまったからだ。
「隊長、本当に大丈夫ですか?」
「…もう遅いから帰れ」
不味い、声がうわずっている。
今はその声でさえ、調子を狂わせている。
極力清音の存在を五感から遠ざけようとし、きり、と椅子を戻す。
着物の下で浮竹のものが熱を持ち首を擡げては尚更。
それを処理するのは清音が帰った後でいい。
しかし清音はそれに気付いた。気付いてしまったのだ。
――とうとう来たのか。
覚悟を決めてこの一歩が踏み出せれば、薬の力を借りて、あわよくば。
急に後ろから抱き締められた浮竹はたじろいだ。清音の熱い吐息が首筋にかかり、浮竹のものはひくりと動く。
「私、浮竹隊長と一緒に居たいが為ここまで来たんです」密着させた体から鼓動が聞こえてしまうだろうか。







「好きです、浮竹隊長」

表情は伺えない。
いつの間にか清音が浮竹に対して恋愛感情を抱いていた事は気付かなかった。
立場上、もしくは清音達の尊敬具合が激しかったせいか?
ただ、嫌いでは無い。それがどのような感情かどうかは別として。
「本当に俺でいいのか?多分…止められそうにない」
「隊長が私でもいいなら…構いません」
爆ぜてしまいそうな欲に、捌け口。
振り向き際に見るぎゅっと閉じた瞼に未だ罪悪感は拭えずも、少女の唇に触れた。
唇を重ね、今度は舌を差し入れて貪るかの様に何度も角度を変えながら舌を絡めた。
それを甘噛みし、歯列をなぞり、次々に口内を蹂躙していく。
恐る恐る目を開くと、憧れていた浮竹の顔があまりにも近い。
普段は冷静な上司を乱しているのが自分だと再認識すると、清音は更に高ぶった。
「ふっ…あ…」
離れた唇の端から名残惜しむ様に混ざりあった唾液が糸を引く。
それを浮竹は指の腹で拭ってやる。清音の唇から吐息が熱く漏れた。そのまま奥の布団へと押し倒し。
「…本当にいいのか?」
普段は強気で活発な少女は自分の下で乱れている。
何百年と埋めようも無く年の離れた少女を本当に抱いていいものか、
心配性な浮竹の問いを清音は肯定の意で首を縦に振った。
「初めて、は隊長だと心に決めてました」
だけど遠慮無くしてください。…初めてと告白されて遠慮無く無理にやる者があるか。

手袋を外して、普段は隠されている華奢な指先に舌を這わすと、自分の下の少女はか細く鳴いた。
そのまま清音の腰の帯を解きにかかるが抵抗はしない。
完全に浮竹に身を委ね、緊張と羞恥に涙を浮かべ顔を赤らめている。
緩んだ胸元を肌蹴させ、肌を探り柔らかな膨らみへと手を伸ばす。
「ひぁ…っ」
その頂点に触れ、愛撫を始め、摘んでは擦り、口に含んでは音を立てて吸い上げる。
その度に清音は枕の端を握り声をあげ、誰にも触れられた事のない蕾が段々と朱く染まり、ぷくりと立ち上がった。
「ぁ…あ、っ」
そのまま開いている片手で腹部を撫でる。し
なやかな筋肉のついた体は想像以上に柔らかく、自分の元へ、三席まで上り詰める為には相当な鍛練が要った筈。
自分への尊敬がそうさせたのだと知ると、浮竹は彼女を愛おしまずにいられなかった。
こんなにも従順に、俺の為に。
下腹部に手を伸ばすと、うっすらとした茂みを越えた先には既に熱い蜜が溢れており、
指を動かす度くちゅくちゅと淫隈な水音が漏れ、そこを更に熱くする。
「あっ…た、いちょうっ」
刺激を与える度止めど無く溢れる熱い蜜を掬い、そのまま戻す様に指を挿れると、
そこはたやすく浮竹の指を飲み込み、柔らかな肉壁が収縮し絡み付く。
「んっ…くっ…!」
内壁を撫でれば鳴き、中で指を曲げてみせれば腰を浮かし反応する。その指を増やす度にそれも高まった。
「っあ!」
親指で敏感な部分に触れると一層高い声で鳴いた。指を入れたままのそこが熱くぬめる。
それに乗じて指を根元まで埋め込んで交互に動かすとぐちゅりと溢れる様に指を伝わせ布団まで湿らせていく。
蜜に塗れた指を清音の腹に塗り付けた。

腿の内側に手を掛けられ、その先を察しておずおずと自ら脚を開き、震えている腕が浮竹の背に回される。
「本当にいいんだな?」
聞いたとしても恐らく止められはしないだろう。清音も、浮竹自身も。
「……はい…」
再び、首をこくりと縦に振る。それを認めて、浮竹もその腰に手を掛け、
既に熱を持って勃ちあがっている浮竹のものを清音にあてがった。
「っ痛……!」
先程までとは違う指では無い熱い異物が侵入してくる感覚。
慣らされたとはいえ易々と入口を潜った指とは比べ物にならない圧迫感に恐怖と緊張とを綯い交ぜにし本能的に身を強張らせる。
汗で額に張り付いた髪を払ってやり、大丈夫だ。そう囁けばそれで僅かだが緊張は和らいだ。
浮竹も清音を気遣う様にゆっくりと腰を動かし、その入口を押し広げ、先端はゆっくりと飲み込まれていく。
「あ………!」
痛みの混る悲痛な声を唇で塞ぎ、それに清音の気が逸れたその一瞬、自身を一気に奥まで突き上げた。
裂ける様な痛みで弓反になった清音の喉から言葉にならない声が抜け、目からは大粒の涙が零れた。
空気を求めて喘ぐ様に浮竹に縋る。
「…ゆっくり、落ち着け…清音」
破瓜の痛みは浮竹には計り知れないが、普通なら泣いて痛がる所を必死に堪えて、
それでも浮竹の背に爪を立ててしがみついている。
清音の呼吸が落ち着くまで、動いてはなるまいと浮竹自身も締め付けられる肉壁の快感を振り払った。
「隊長、もう…」
清音が落ち着いたのを見て、ゆっくりと腰を扱い始めた。
破瓜の出血と溢れる蜜がさらにそこの滑りをよくして、淫らな水音を耳に届かせる。
浮竹の欲望を奥に押し込める度清音は喘いだ。
「ひあっ、あっ、」
痛みより快楽が勝り、清音の声に艶が混ざり始める。
口許を伝う涎を拭う事も忘れて、腰を清音自ら動かし更なる快楽を求めている。

「あんっ!あっ!ああっ!」
徐々に高くなりゆく声は近付きつつある絶頂を表してきていた。
察した浮竹は自身も欲を吐き出そうと更に腰を打ち付ける。
「やっ…やだっ…、隊長、怖い…ッ!」
空気を求めて喘ぎながら、言葉を紡ぐ。
訪れる強い快感に清音は壊れてしまうのではないかという得体のしれない感覚に、
初めて拒絶を口にし、嫌々と首を振った。
「…大丈夫だ」
何度も口にした言葉をそのまま吐いたが、清音には聞こえていただろうか。
恐らく、絶頂への快楽に呑まれない様必死だったろう。
最早、抑えていることも限界に近く、どちらにしろこのままではいられなかった。
肉壁を強く擦る様に一番奥を深く貫く。
「あっ、ああッ―――!」
全身で快楽を受け、びくんと大きく体を反らせ脱力する。
浮竹も、中で吐き出したい欲望を辛うじて止めて、締め付けられていた清音の中から抜いて熱い精を腹に吐き出した。
清音は快楽に溺れたそのまま意識を手放し、残った浮竹は慈しむ様に涎と涙に汚れた顔を舐め、血と混ざりあった体液を拭ってやる。
「仕方がない…か」
初めてだったのだから。

「ち…ちくわっ!?」
昨夜の残りの書類に筆を走らせていると、後ろで奇妙な声が上がった。
「良かったー夢か……あれ?」
「…ようやく目が覚めたか」
自分の居場所と振り向いた浮竹を認めて、清音は一気に顔を赤くする。
昨夜の記憶が甦ったからだ。
「た、隊長…」
「今朝京楽に会った」
書類を片しながら。
「側近と寝た挙句お付き合いするってのを隠すには無理があるな」
「はい」
「そういう所は敏感な奴だよ、俺の友人はな。いつかは周りにもバレる。まぁ、なんだ。俺でよければ」
「あっ、えっ!?あああありがとうございまっ…痛ぅ…」
喜びに勢いよく立ち上がろうと腰を上げた瞬間、酷使した腰は痛みで立たず。
それ以外にも体が怠い。
「隊長…」

「ああ、熱がある」
清音の咥えた体温計が平均より上を示している。
一晩中病み上がりと共にあり、そして交わったのだ。体調を崩してもおかしくない。
「(たっ…隊長の風邪…)」
布団にぐったりと身を沈め、横たわったまま力無く微笑む。
目許には疲労が見え、喉はやや掠れている様に聞こえる。
「すみません隊長、私此所にいたら仕事に支障が…瞬歩でどっかに放っ」
「休むか。そうだそうするか」
「はい?」
「俺の風邪がぶり返した、と。…な?」
「…はい」


『私はこの薬のお蔭で憧れの人と一夜を共にする事が出来ました! K.Kさん』
「この薬すっごい効くわよ!騙されたと思って買ってみて」
「大丈夫なんですか?本当に」
「立証済よ!お茶にでも混ぜれば多分バレない!苦いけど」
「それって駄目なんじゃ」
「飲ませたらこっちのもんよ!」
「でも…」
「一歩踏み出さなきゃどこにも進めないのよ!次に行きたいならまず動く!なっ?」


おしまい。
エロ小説どころか小説自体初なので処女作になります。なので清音も処女です。

迷惑極まりない投下の仕方してごめん。
流し読みでも読んでくれた皆にありがとう。

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