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【ウルキオラ×織姫】反逆

「…あたし、何か悪いことしたのかなぁ?」

最近のウルキオラは何かと織姫の外出を禁じたがった。
「…もっとも、どうせまたそれも藍染さんの命令なんだろうけど」
いつも傍にいるのも、食事をキチッと摂らせるのも、あまつさえ食べさせてくれさえするのも全ては命令。
ウルキオラが好きでしている事などひとつもないのだ。
そう思うだけで織姫は何故かやるせない気持ちになったが、その理由は分からないでいた。
切なさが転化し、段々ウルキオラへの反逆心へと変わる。
部屋から出るなと云われていたが、当て付けまがいに織姫はコッソリ外に出る事にした。
自分を探しに来るウルキオラを想像すると何故か織姫は胸が踊った。
が、自身の複雑な心理を解析するつもりは織姫には毛頭ないらしかった。


「……ううーん……」
初めて立ち入った区画で織姫はお約束的に迷子になってしまう。
「あはは…帰り道わからないや…はぁ〜」
とぼとぼ歩いている内に妙に疲れが出て座り込む。
当たり前だが最近ぐっすり眠れた試しがなかった。
(こんなトコで寝たら…マズい…よ…ね?でも…眠い…よぅ…)
織姫の意識がゆっくり堕ちていく。(……)


しばらくして、奇妙な浮遊感に目を覚ます織姫。
(って、あれ…あたし寝てた…?ここは…?)
固いような柔らかいような温かいような浮いてるような。
薄目を開けた先に、ある意味で織姫が今一番置かれたくない状況が待ち受けていた。
(ひーっ)ぎゅっと目をつむる織姫。
状況からするに、ある人物の両腕に抱きかかえられ部屋まで運ばれている最中らしい。
その人物の名前自体が織姫には鬼門だった。
目覚めたと知られたら殺されるかもしれないと織姫は本気で思う。
(起きてない、あたしは起きてない、絶対起きてないですからっ)
少々姑息だが、織姫はしばし寝たふりを決め込む事にした。


バレる事よりも、物騒な独り言をウルキオラが云ったらどうしようなどと織姫は心配したが、
運よくそういう展開にはならなかった。
ほどなくして扉が開く音がして、灯りがついてるらしい場所に入った感じがした。
優しく、自分の身体が柔らかな台におろされる。
どうやら自分の部屋のベッドに到着したらしかった。
いつ放り投げられるかと気が気でなかった織姫は、思いの外大事に扱われて拍子抜けしていた。

(ありがとうございました。どうぞ、そのままお帰りくださいウルキオラ様…!)
冷や汗を流しながら祈る織姫。だが、そうは問屋が卸さなかった。

「…それで、その狸寝入りはいつまで続けるつもりだ…?」
織姫の心臓が止まった、気がした。



「子供とじゃれてる暇は、俺にはないんだがな」

(うううう…)
相変わらず流麗に織姫を追い詰めるウルキオラ。
これ以上寝たふりをしても効果はないと悟った織姫が、のそりと起き上がる。
自分でも、めためたに情けない顔をしてるのが分かった。
「ひ…暇じゃないのに探さないでください。あたし…構わないでって云いました」
ウルキオラの表情は変わらぬままだが霊圧は怒りをたたえているらしかった。
たじろぐ織姫。(う…負けないもん、あたし間違ってない…!)
「大体、女の子の破面だっているのに…何でウルキオラさんがあたしのお世話?おかしいです」
同性の破面に、殺意にも似た根深い嫉妬を抱かれてる現実など、真っすぐな織姫は知るよしもない。
一部の男の破面に情欲を抱かれている事は、もっと知る余地がなかった。
性格に難のあるウルキオラだが、ある意味で一番無害な破面だとは織姫はやはり知らない。
そうとは知らぬまま、織姫は契機と云わんばかりにウルキオラに食って掛かる。

「あたしのコト嫌いなくせに、いじめるくせに、何で一緒にいるんですか…!?迷惑なんですっ!!」

部屋を静寂が訪れた。
(はぁはぁ…ついに云ったぞ〜あたし!)
が、平和はすぐに崩壊する。ウルキオラの視線と声は氷河のようだった。
「お前が好きだから世話をしているとでも、云って欲しいように聞こえるな」
「!!!」
織姫は赤面した。否定したいのに言葉が出てこない。
「図星か?軽挙で蒙昧な女の考えそうな事だ」
クスリともしないウルキオラ。
「くだらんな」
とどめの一言に織姫の乙女心は粉々になった。



「ひ…ひどい…!くだらなくないですっ!女の子にはすごく大切な事です!!」
(はぅ…余計なコトをっ…!これじゃまるで…まるで)
「駄々は相手を見て捏ねる事だ。俺に甘えるなと何度も云った筈だがな」
「うううっ…も、もういいですっ。出ていってください」
だがウルキオラに応じる気配はない。
(なんか泣きそうだよ…一人で玉砕しちゃって、あたし…うう)
告白した訳でもないのに、こっぴどくフラレた気分だった。
そんな織姫を注視していたウルキオラがゆっくりと口を開いた。
「グリムジョーやノイトラと、何を話していた?」



「…は??」
何故急にその話題なのか、織姫は意味が分からない。
「何を話していた、と聞いている」
「????」何を話したも何も、何日の何時の話をしているのかもサッパリ分からない。
必死に記憶の糸を辿る織姫。(うー?)
そういえば、いつだか広間で破面三人に出くわしてウルキオラとの恥ずかしい食事風景をこぼしたっけ。
―否、実際は『食事風景』としては伝わってなかった―
思い当たって織姫は赤くなった。

「そ…それは…、ウルキオラさんの…じゃなくて!貴方には関係ないコトです!!」
恥ずかしくて死んでも云えない。何故ならあの話には微量のノロケが含まれていたのだから。

「そうか、云いたくないか」
「云いたくない、です…どうせ、あたしは軽はずみで愚かですから」

室内の空気がざわめく。
(な、何だか…嫌な予感がするような…?)
嫌かどうかはさておき、その予感はすぐに的中する事になった。


「ひゃあっ…?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
いつも見ているベッドの天井が今はウルキオラの顔で隠されている。
織姫の両手をシーツに押さえ付けウルキオラが自分を見おろしていた。

(ひあああ〜〜…!??)
「あの男達と話していた内容を何故俺に云えない?」
鈍い織姫は、押し倒してまでウルキオラが詰問する意味が分からない。
頑なな黙秘が彼をしたたかに苛立たせている事にも当然気付かないでいた。
「はうっ…離してくださいっっ」
林檎のような顔をした織姫だったが、死ぬ気の抵抗は見られなかった。
(どうしよう…あたし…嫌じゃないって思ってる…そんなの変なのに…)
それすらウルキオラに悟られているようで、織姫は涙が出てきた。
「泣けば許されると思ったか?」
「な…泣いてないですし…云えないものは云えませんっっ!」
そんな、恋愛感情があると云わんばかりな…もうバレバレの気もするけど…。
意外に織姫の感情を読み切れていないウルキオラは強情な彼女に無表情の奥で苛つきを募らせていた。
「…そうか」
驚くほど強い力で両手を頭上に一纏めに押さえ付けられる。
「ひゃ?」
片手のウルキオラに対抗できない織姫。
「あ、藍染さんに…云いつけますっ」
奥の手を出したつもりの織姫だったがウルキオラは至って平静だった。



「…それで打開すると思ったか?」
「えっ」
「俺がお前の事で藍染様に任されているのは、何も世話だけではないんだがな」
「え?え?」
ウルキオラは相変わらず感情を表さずに告げた。
「世話と…躾けだ。こんな風に…な」
想像だにしない場所を触られ織姫は悲鳴をあげた。
「ひやあぁっ!?」
「室外に漏れるが?俺は構わんがな」
「う」思わず押し黙る織姫。
付け込むようにウルキオラは先を続ける。
「そ…そこ触るのやめてください…嫌です…」
「そうか、此処は、そうは云ってないようだが…な」
しなやかな指が中心を滑る。
「んッ!やぁ…」
忍んだ手を内腿を閉じて拒む織姫。
「うっく…冗談はやめてくださ…いっ」
「意外だな、お前には俺が冗談を云うタイプに見えるらしい」
「みっ…見えないから…驚いて…るんですっ!ほんとに、やめて…」
「存外、身体は悦んでいるようだが…?」
ウルキオラに触れられた場所は、徐々に熱を帯びてきた。


「ち…!!違…喜んでないですっ…キスもしたコトないのに…あたしホントに…え?」
ウルキオラの唇が近付く。
「ひゃあああっ!ちちち、違いますっ!あたし、そんなつもりじゃ」
「黙っていろ」
「う」一喝され縮こまる織姫。
唇が触れた瞬間、織姫の身体がビクリと震えた。

かちこちの織姫に、ウルキオラは構わずに舌を割り入れてくる。
「んん…んっ…」
いつの間にか自由になった織姫の手はウルキオラの服を握り締めていた。
緊張した織姫の唇を吸い、舌を絡めとるウルキオラ。
(う…大人の人のキスだ…)
織姫の指が更に彼の衣服に食い込む。
「ぷはっ…あの…待って…苦しい…です」
頬を上気させてあえぐ織姫。
「黙れと、云っている」
(あれ…?)
いつも声なのに織姫は何故か冷たい感じを受けなかった。
湿った音をたてながら、ウルキオラは織姫の口腔を隅々まで嬲る。
「う…はぁはぁ…ウル…キオラさ…ん」
「その呼び方はよせ、井上織姫。鬱陶しい」
「え…でも…はい」
有無を云わせぬ視線に当たり大人しく受諾する織姫。お互い様ですと云う勇気は流石になかった。
衣摺れの音が夜の闇に溶けていった。




ウルキオラは余韻に浸る事もせず、さっさと身仕度を整えていた。

「あの、聞いてもいいですか?」
未だ寝具の中で素肌のままの織姫が恥ずかしそうに聞いてくる。
「何だ」
「ウルキオラ…さ…じゃなかった、あの…」
「……」
「あ…藍染さんに云われたら…ウルキオラ…は他の人とも…あの…」
(ああ…聞いちゃった…我慢してたのに…)真っ赤になる織姫。
ウルキオラは静かに告げた。
「藍染様は部下にそのような御言い付けはなさらない」
(え?じゃあ、あたしとは…?躾けって云ってたのに…??)
ウルキオラの目はそれ以上言及するなと云っている。
(ず…ずるい)
「あの…あたしがグリムジョーさん達と話してたのは…いつもウルキオラ…のコトですから…」
「何故、隠す必要があった?」
「わかりませんか?」
織姫が真っすぐな瞳でみつめてくる。
気が弱そうに見えて妙な所で我の強い女だ、とウルキオラは思う。
「わからんな」
(やっぱり、そうくるよね…はぁ)
「お前のようなのが良い男もいる、用心しろ」
「はい、ふふ」褒められたのか貶されたのか良く分からない織姫だが、思わず笑みがこぼれた。

おわり

感想有難うございます!なのに…

せっかくあんなドSエロ台詞全開キャラのウルキオラなのに、何故エロに進めないんだッ俺?orz

織姫はハル化してくし…ハル好きだけど…

で、また貼ります。エロは無いのと同義語で(うおーい)ほんますんませっ

これはどうかねぇ…と自分で云ってしまう…反省orz

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