空を仰いだ藍染の顔はどこかうわの空だった。
無邪気な空が広がっていた。
風にはまだ血の匂いが濃く残っているというのに。
決着はあっけないものだった。
藍染率いる「破面」の軍勢の前に、尸魂界はなす術も無く倒れた。
地上の死神代行、黒崎一護をはじめとする仲間たちも加勢にもかかわらず、戦局を変えることはできなかった。
黒崎一護は戦闘中に行方不明。護廷十三隊も戦力の半数を失い、生き残った者も逃走し四散した。
「廷内くまなく探索しましたが残存兵力はありません。おそらく廷外に逃走したかと・・・。」
報告を終えた破面は迷った。「追撃部隊を出すべきでしょうか?」と聞くつもりであったが、藍染があまりにも無表情なので、そもそも話を聞いてもらえているのか・・・。
「追撃の必要はない。」
不意に藍染は言った。
「私は廷内に用事がある。大切な用だ。見張りは必要最低限でいい。その代わり廷内には私が許可したもの以外、誰も入れるな。」
さっきとは別人のようにきびきびと言葉を続ける。
「君は・・・ああ、確かカーマインだったかな?よろしい、これからこの場の監督は君に任せる。」
藍染はそばにいたウルキオラに「着いて来い」と合図し、歩き出した。
「今、私が言ったことを守れば後は自由にしていい。休憩しても自由だ。せいぜい羽を伸ばしすぎて敵襲を受けぬように気をつけたまえ・・・。」
藍染の姿は早くもカーマインの視界から遠く離れていきつつあった。
カーマインは大声で尋ねた。
「藍染様!!捕虜の扱いはいかがいたしましょうか!?」
藍染は片手を大きく掲げ、大げさに振ってみせ、そしてそのまま歩き去った。
「好きにしろ・・・か。」
つぶやいたカーマインの口は歪んでいた。
瀞霊廷の中庭に奇妙な墓標の群れが出現した。
否、それは拘束具であった。捕虜の手足を拘束して地面に固定するための道具。
それが中庭一面に。まるで奇怪な樹木の如く。では捕らえられた彼女らはさながら果実というわけか。
彼女?・・・そう拘束されていたのはことごとく女性であった。
・ ・・四楓院夜一、松本乱菊、涅 ネム、伊勢七緒、砕蜂、卯の花烈・・・。なんと井上織姫、志波空鶴といった外部の人間まで入っている。
わざわざ捕虜を男女別にしたのはカーマインの個人的な趣味だ。ついでに女性の選別も彼の個人的な趣味である。
カーマインは高まるテンションを抑えきれなかった。それは周囲に群がった虚達も同じであった。
「ギュハハハ!見ろよーこいつの乳すげーうまそうだぜ!」
「おいおいおっぱいならこっちの金髪が一番だぜ。」
「それがしはもう少し、You児体型が好みであるが。」
好き勝手なことを言って、各々が手当たりしだいに女体をまさぐりだした。
囚われた女性は怒鳴り散らすもの、耳まで赤くして恥辱に耐えるもの、様々であったが固い戒めはどうしようもできなかった。
「おい!!貴様ら勝手なまねはするな!!」カーマインは一喝した。
「全く・・・ここは俺が仕切るだっつーの。さーてどの娘にするかな・・・。」
とりあえず・・・
面倒だとばかりにカーマインは端の女性から、着物の衿を肌蹴させ始めた。驚き、怒り、拒絶の悲鳴が次々と上がったが、まるで意に介せずまるでカーテンでも開けるように無造作に手をかけていった。
見る間に、形も色も様々な乳房が陽光の下にさらされていく。やがて全員の乳房が露出した。
これには虚たちも思わずため息のような声をもらした。
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