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【乱菊×吉良】

 歪む視線がカメラのピントが合うように、段々とはっきりしてくる。
輪郭が見えるようになるころ、イヅルの視界に映ったのは大きな胸を揺らしながら自分と交わっている乱菊だった。
何があったのか?それはこれから一時間ほど遡る。

「吉良〜ぁ!」
 女性の声と同時に、執務室の扉が勢いよく開いた。金に近い茶髪の女性はふらついた足取りで
イヅルの方へ歩いてくる。近づけば近づくほど、酒の強いに匂いがした。
「松本さん、また酔ってますね…」
 鮮烈な酒の匂いに少し視界が揺れた。乱菊は言葉を聞かず、書きかけの書類の上にばん、と手と酒瓶をついた。
ぐしゃり、と一枚の書類に皺が寄った。
「飲むぞー吉良〜!」
 酒瓶をぐいとイヅルに押し出すが、イヅルは自分の前で両手の平を乱菊に向けて首を振った。
「いや、僕まだ仕事中ですし…」
「アタシの酒が飲めないっれ言うのかー!」
 もう何を言っても聞かないな、とイヅルは息をついた。だが根負けして酒を飲むわけにはいかない。
隊長のいない今、大きな仕事はイヅルが処理するしかないのだ。いや前々からイヅルの仕事だったが。
「そうじゃないですけど…」
「だったらー」
 酒瓶に直に口をつけ、乱菊はぐいっと酒を含む。二口三口飲み込んでから、机越しに両手でイヅルの顔を掴み、
口付けをして酒を移した。吐くに吐けず、逃げるに逃げれなくてイヅルはそれを飲み込んだ。
飲み込んだのを確認して、乱菊はぷは、と唇を離した。唾液の線が延びて、やがて二人の間で切れる。
「まつ…な、何するんですか!」
 不意の行為に驚きながら、イヅルは乱菊を見やった。だがそれも一瞬で、視界が保てなくなると、
それはぐらりと斜めになった。そしてすぐに真横になってしまった。体が地面に打ち付けられたことだけが解った。
「松本さん…これ、どれだけ強いやつなんですか…」
 荒い息を吐きながらイヅルが問いかける。酒にはそう強くないイヅルだが、たかが一口で倒れるほどではない。
「さー?京楽隊長に貰ったー」
 道理で、とイヅルが息を吐く。八番隊隊長・京楽は大の酒好きで、しかも酒に強い。どちらかというと辛口の酒を
好む彼なら、異常なほど度数の高いアルコールも所持していることだろう。
(何で松本さんはこんなに元気なんだ……って!)


「何してるんですか!!」
 おぼろげな視界に飛び込んだのは、元々開いた死覇装の胸元を胸が零れ落ちるほど開き、帯を解こうとして
余計にこんがらがっている乱菊だった。
「えー、何って見りゃわかるじゃない」
 やっと解けた帯に笑い、倒れこんだイヅルを見やる。熱と酒とで真っ赤になった顔は、青い瞳を際立たせていた。
「ギンのバカがいなくなってから、アタシしてないのよー」
 イヅルの体を仰向けにし、馬乗りになるようにして膝を突いた。たぷたぷとした胸がイヅルの視界の半分を占めていた。
「だからアンタで良いわ。初めてに最後までヤらしてあげるんだから感謝しないさいよー」
「な…勝手に初めてだって決め付けないで下さいよ」
「だってそうでしょ?」
 明らかに突っ込みどころの違ったイヅルだったが、その決め付けの返事に黙り込んでしまった。言い返せない。
本当なのだから。
「だからってそんな、遊びみたいにこんな行為――ッ!」
 言い切る前にイヅルの口が、乱菊の胸に押さえつけらた。想像していたよりもずっと柔らかい感触がいきなり
襲ってきて、イヅルはもがくことも出来なかった。たぷたぷというか、ふにふにした感じだった。
「もお〜。カタイのよ、吉良はー。アタシが誘ってるんだから、素直に受け取りなさいよお」
 胸の突起がイヅルの歯に当たり、乱菊が甘い嬉しさを含んだ笑みを浮かべる。お尻に突起が触れ、振り返ると
ズボンには山が出来かかっていた。
「ほらあ。後はもうおねーさんに溺れちゃいなさい」
「ら…らめ、れすよ……」
 ぐりぐりと突起を撫でられ、感じたことない感覚がイヅルを襲った。加え、酔いがどんどん回ってくる。
だが、イヅルは乱菊を拒み続けた。嫌いなわけではないが、ギンと交わったことのある彼女と交えるのは、どうにも気が引ける。
 全身を巡り襲う感覚に、いつしかイヅルは意識を手放していた。



 話は冒頭に戻る。そうだ、僕は気を失っていたんだと確認する。そして目の前の光景を、もう一度見やってみる。
(………)
 先ほど見た映像と違わない光景が、視界を支配する。何があったんだ。どうして乱菊は自分の上に馬乗りになり、
自身と交わっているのだろうか。というか、いつ脱がされたのだろうか。
「あ…んっ、やっと起きたの?」
 腰を振りながらイヅルに問いかける。眠りから覚めたイヅルの全身に様々な感覚も目覚める。
「…ッ?!つあっ!」
 自身から発せられる言い難い快感に、腰を浮かせてしまう。きゃ、と乱菊が小さく声を上げた。
「ちょ…松本さん、何…やってんれすか」
 まだ羅列の回らない舌だったが、聞かずにはいられなかった。それでも交わる卑猥な音は止まず、乱菊は
ただ快楽だけを求めていた。
「らめ…れすよ!出、ちゃいます…!」
 女性の中は想像以上に柔らかで温かく、自身全体が刺激される。自身に何かが集まっていくのはイヅルでも解った。
「なによお、今更あ。もう二回もだしたじゃない〜」
「えぇっ?!」
 驚きで酔いが少し醒めてくれた。思い出そうとしてみたが、意識が無かったころのことは流石に解らない。
というかちょっと待て。
「駄目じゃないれすか!」
「ふぁ…ええ?ん…何でよお」
 何度も腰を上下させられ、イヅルはもう一度仰け反った。本当に出してしまっていたのは、乱菊のそこから
流れたような液体を見れば一目瞭然だった。今まで気づかなかったが、乱菊が胸についた白濁を指に絡めて舐めているではないか。
どう見ても、それは自身のものである。何で胸になんてついたのかを考えかけ、すぐにそれを止めた。
今はそれどころではない。
「だって…こ、ど…も…!」
 抑えるのも限界に近く、単語でしか話せそうになかった。
「だーいじょうぶよ〜」
 何の根拠も無いのが簡単に汲み取れる声だった。この人に限って、避妊の準備をしているわけがない。
「らから…早くちょうだい?」
 先端近くまで抜いた自身を、ずぶぶと奥まで飲み込んだ。
「ッ、くあぁ……!」
 掠れる様な声を上げて、イヅルは本日三回目の射精をした。乱菊は注ぎ込まれるそれに恍惚の笑みを浮かべる。
はあー…、と空気の抜けるような息を吐くと、満足そうな表情を見せた。
「ありがとー吉良v」
 口を拭いて、まだ繋がったままイヅルに口付けをした。胸と同じような柔らかさをしていたが、生臭さは拭えない。
 乱菊が立ち上がると、すっかり果てたイヅルの自身が倒れた。乱菊の中からは溢れ出た精液が流れ出ている。
「また宜しくねー」
 適当に死覇装を着る。そんな格好じゃ危ないですよと言いたかったが、生憎声はもう出そうにもなかった。
また、という言葉がやけに頭に響いた。次はせめて、酒を抜いてくれないだろうかなんて思いながら、
イヅルはもう一度意識を手放していった。
 はらりとイヅルの上に書類が落ちた。次に目覚める時、最初に視界に入るのは真っ白の書類の束だった。
ぶった切ってすみませんが、短めので時間つぶしにでも。
ギン乱前提のイヅ乱っていうか、乱イヅで。

乱菊の魅力を使いきれなかったのが心残りですが、時間つぶしにでもなれば幸いです。

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