「じゃ。阿近サン、後の事頼みますよ」
「・・・・・ハイ?」
阿近はふらりと気配も無くやってきた男の声に顔を上げた。
「研究室の掃除。アタシこれからちょっと野暮用でねぇ」
「ハァ・・・」
「今日はもう戻らないんで、急がなくていいッスから〜」
人当たり良さそうに微笑みながらもこちらの都合に興味は無いらしく、
そう言うと男は白い羽織を靡かせ颯爽と部屋を出て行った。
他隊では、掃除というのは碌に戦力になら無い新人の仕事だろう。
しかし、危険な薬品や高価で精密な設備・貴重な実験記録が溢れる
ここ12番隊では、雑用とはいえ新人なんかにはとても任せられないのだ。
各席官専用の研究室に許可無く入ろうものなら、殺されても
文句は言えない。
「ま、光栄な事っスよね」
ぽつりとつぶやき、阿近は隣で作業していた隊員に後を頼むと
各研究室のある別棟へ向かった。
「浦原隊長のラボ、ここ一ヶ月立ち入り禁止だったのにねぇ」
誰かの、そんな言葉が背後から聞こえた。
「器用なもんじゃの」
一体何が楽しいのか、夜一は阿近の横にぴたと張りつき
たまに阿近の顔を覗き込みながら、手際よく洗い片付けられていく
容器具や、光を揺らす水の動きにじいっと目を凝らしていた。
「のう、阿近?おぬしの角じゃが、生え変わるのはいつ頃になりそうじゃ?」
「は?」
何を言い出すのかと視線を向けると、装束の胸元から除く艶やかな肌の膨らみが
脳に刺し込む。鑑賞するには近すぎる距離にまずいな、と阿近は視線を泳がせた。
「・・・・・・角が、何だって?」
「春になるとややの角が抜けて、大人の角に生え変わるのじゃろ?
喜助が云うてた」
(あいつか・・・)
チッと舌打したその時、腕に触れた柔らかな感触。
あまりに無防備な態度に、赤黒い欲望がふっと湧き上がり背筋が痺れた。
「おぬしは良く働いて偉いのう。まだやや(赤子)じゃのに」
「抜けねぇし生えねぇしヤヤでもねぇしアンタ邪魔だからあっち行ってろ」
「おぉ、すまんの。・・・他所の阿近の話だったんじゃろか」
ぶっきらぼうに投げつけられた言葉に夜一はあっさりと身を引き
首を傾げながら奥の部屋に備え付けてある簡易寝台へ飛び乗った。
傍らが急に寒くなったようで、大胆に曝け出された小さい背中を
名残惜しく見送る。
(・・・ここでも、やっぱシテんだろうな)
大貴族の姫・・・しかも近々当主になる高貴な女を、こんな薬品臭い
部屋の固い床の上で抱くのは一体どんな気分だろうか。
どんな顔で。どんな声で。褐色の身体はどれほど艶やかに踊るのだろう。
(馬鹿げてる)
阿近は頭を振り、せり上がるような衝動を押さえ込もうとした。
そんな事が浦原や刑軍にしれたらどんな恐ろしい事になるか。
第一無理矢理組み敷けるような相手じゃない。
手にでも少し触れさせてもらえれば大抵の女はその気にさせる
自信があったが、鍛え方が違うこの女に通用するとも思えない。
・・・酒に薬を・・・・・・・・・いや、無理だ。
思案の後、漸く諦めをつけたが身体に残る熱はどうにも醒めない。
他の女で済ますか、と心当たりのある女達を思い浮かべながら
綺麗に片付いた洗浄槽の水滴を拭った。
「ご苦労じゃったの」
寝転がったまま労いの言葉を掛けた夜一は、一刻も早く此処を
出たがっている阿近に くいくい、と指で招く仕草をした。
・・・・・最悪だ。具体的な嘘を吐くべきではなかった。
これでは「今女のところです」と言ったも同然じゃねえか。
二人が具体的にどの程度の関係なのかは知らない。
情愛の問題であれば自業自得、他の相手を探すのも簡単かもしれないが
四楓院家の財産や権力をも見込んだ付き合いであったのなら、代わりなんて
まず見つけられないだろう。
浦原の耳にどう入るかで阿近の立場も危うくなる。
「・・・まぁ、野暮用としか聞いてないんで女の所とは・・・」
言い訳がましく答えると、夜一は瞳を伏せたまま力なく微笑んだ。
横たわる身体の曲線を目でなぞりながら、つくづくイイ女だと阿近は思う。
容姿も身分も才能も桁外れの高みにいるこの女でさえ、
あの天才にとっては玩具でしか無い訳か。
浦原への憤りと夜一への憐憫はあったが、今はそれよりも己の保身だ。
「悪いが、今日ココで会ったこと隊長には黙ってて貰えないか」
ぼんやりと空を見ながらも、阿近が言わんとしている事を理解すると
夜一はニヤリと笑い嘗めるような視線を向けた。
「小心者じゃのう。そんな事では喜助や涅等の喰い物にされるばかりじゃぞ。
・・・掃除夫になりたくて12番隊に入った訳ではあるまい?」
──────鬼門を衝かれた。
琥珀色の瞳が怒りと焦り、野心、同情、劣情・・・すべての感情に
爪をたて掻き毟る。
世界を真赤に染めるような激昂が、足許を揺さぶり崩そうと渦巻いていた。
「・・・・・・・・・ま、それもよいがの」
言葉も無く立ち尽くす阿近にそう告げ身を起こした夜一は
しなやかに伸びをして肩を落とすと、俯き小さく呟く。
「すまぬ」
気の遠くなるような惑乱を堰き止めていたものが・・・崩れた。
するりと寝台を降り傍らを通り抜けた細い褐色の腕を
強引に引き寄せ乱暴に口付ける。
抗おうとする両手を拘束され、バランスを崩した小さな身体に
覆い被さり寝台に倒れこんだ瞬間、寝具に染みついた浦原の匂いに
阿近はぞっとして唇を離した。
ほんの20cm先に誰もが傅く黄金の双眸。
夜一は困惑顔でこちらを見つめていたが拘束したはずの両手は
既に阿近の掌から逃れ、胸元で自身の肩を抱くように組まれている。
女との歴然とした力の差に奥歯を噛み、阿近は顔を背けた。
この女にとって、事実 自分は赤子も同然なのだ。
一言鬼道の文句を唱えるだけで、小さな手を振り下ろすだけで
ちっぽけな害虫をいとも容易く滅する事が出来る。
・・・・・・それもいい。
どんな形であれ、己の中に渦巻く激情を早く終わらせる事ができるのなら。
「阿近」
温かい手が頬に触れこっちを見ろと命じる。
阿近の首筋を撫でながら、嫣然として夜一は囁いた。
「今日此処であった事は喜助に内緒・・・じゃったの?」
ずっと、触れたかった。
人込みの奥で御輿に揺られて行く横顔を初めて垣間見た時から。
それは恋情と呼ぶにはあまりに遼遠な非望。
焦がれ続けた女帝の瞳に、阿近は平伏すように身体を重ねた。
「・・・はっ、はぁ・・・・ンッ・・・・」
閉め切った部屋の中。
鈍い機械音に紛れて、身体を重ねる衣擦れと、舌を絡め口内を侵し合う
卑猥な水気を帯びた息づかいが響く。
浦原への当て付けなのか、それともそれ程までに凍えていたのか
夜一は上手に阿近の舌を受け入れながら、更に深い所へと導くように
小さな舌を蠢かせた。
脳内まで這い上がり嘗め溶かされるような歓楽に絡ませ合う指先までも
ちりちりと痺れ、朦朧としてくる意識の中で今ならあの天才の奇天烈な
思考も理解できそうな気がした。
掌を装束の襟に忍ばせ、応える夜一の動きに合わせて引き下げる。
重なり合う身体の、より生々しい肉感を擦り合わせるように味わいながら
阿近は万物の恩恵を一身に注がれ育まれた柔らかな肌に手を伸ばした。
しっとりと吸い付くような熱を纏う細い腰をさすり上げ、長く器用な
指先でアバラをなぞる。
耳から顎、首筋へと舌を這わせると褐色の身体は敏感に震え
甘い吐息は一層高く阿近の耳を擽った。
「─────綺麗だな」
身を起こし、曝け出された諸肌に感嘆の声を漏らすと
夜一は潤み上気しきった神色で笑う。
「おぬし・・・この事が他に知れたら・・・・・
只では済まされぬぞ?・・・恐ろしゅう無いのか・・・?」
「・・・・・・さてね」
鎖骨から双椀の間を通り、下腹部まで指を滑らせ折り返す。
鳩尾に止まると呼吸する度に悩ましく上下する乳房を
下方から揉み上げ、煤竹色の頂点に親指を押し当てた。
「っや・・・・ぁ・・・っ!!」
「涅の実験道具にされたって本望ってモンだな」
嬌声を上げ身を捩った身体を抱き押さえ呟くと
もう一方の頂きを口に含み吸い上げる。
「んっ・・・ぁ・・っ・・・・悪・・・い、男じゃ、の・・・ッ」
阿近の頭を掻き抱き、夜一は背徳的な遊戯に耽溺していった。
「くくっ・・・阿近の角・・・・ちくちくして気持ち良いのう」
始めこそ乱れる息の間からもそんな強気な戯れを囁いていた
夜一だったが、硬く結んだ乳首を舌と歯で嬲られ 弄ばれる内に
次第に口数が減り、しきりと腰を浮かべ背を反らしては
忙しなく両膝を擦り合わせるように 身体の淫らな飢えを示し始めた。
紅い唇から零れるのは哀れな卑願の吐息。
阿近は大きく切り込まれた袴から覗く下着の紐に手を掛け
柔らかな肌との隙間に指を挟んで、ゆっくりと奥へと滑らせた。
艶のある茂みを掻き分けると、ぬるりとした粘液が指に絡む。
「ひぁっ!!」
「あーあ、もうこんなにして・・・・」
「んあ・・・っ、ハァ・・・ッう、煩いわ・・・っ」
悪態を吐く口に舌を捩じ込み蓋をして、秘所から溢れ出る蜜を指先で掬うと
熱く潤んだ花弁の溝から後孔までじっくりと塗り込めるようになぞって行く。
そして肥大した蕾を親指で転がしながら、狭い蜜口の中へぐぷりと潜らせた。
異物を呑み込んだ肉壁は吸い付くように阿近の指を捕らえ締め付ける。
「んンッ!!!・・っぐ、んんん──────」
口を塞がれ、喉の奥を苦しげに震わせながら夜一は身を捩った。
指を抜き挿しする度クプクプと卑猥な音をたてる膣内の肉壁を
長く冷たい食指に蹂躙され 執拗に淫芽を攻められる度、熟んだ
身体からは蜜がとめどなく溢れてくる。
淫芽を弄ぶ指にぐっと力を篭めた瞬間、昇りつめた身体は大きく躍り
きつく閉じられた大きな切れ長の瞳から涙が零れ落ちた。
阿近はやっと唇を開放し 涙の後を舌でなぞると、昇華の余韻に震える
耳元でわざと意地悪く囁く。
「何、泣いてンだよ。隊長がそんなに恋しいか?」
「・・・泣いて、などおらんっ・・・、
おぬしが飲ませた唾が戻って来ただけじゃ・・・!」
「そりゃ結構。・・・じゃあ本気で泣かせてやろうか」
君臨者の威厳は態を潜め、睨み返してくる瞳は可愛らしいばかり。
阿近は夜一の袴を剥ぎ取ると、うつ伏せに転がし膝を立たせた。
「あ、阿近・・・?」
「・・・・・・挿れねぇから心配すんな」
白衣を脱ぎ、死覇装から取り出した自身を濡れた下着越しに秘所へあてがう。
「ひぁ・・・っ!!!ああっ・・・っめ、やめっ・・・」
冷たい指先とは全く違う熱く硬い肉隗の感触に、夜一は甲高く悲鳴をあげた。
蜜をたっぷり含んだ上等な薄絹は、秘肉の色が透ける程ぴたと張り付き
蕩ける花弁の感触や小さく痙攣する後孔の震えまでも生々しく映し出す。
隔てられた膜を突き破ってしまいたい衝動をギリギリでこらえ、
阿近は滾る欲望を、褐色の太腿の隙間へ滑り込ませた。
同意の上の淫遊とはいえ、相手は大貴族の次期当主なのだ。
貴族令嬢の色遊びなんて、そう珍しい話でもない。
ソレ用の男を御伽衆と称して堂々侍らしている奥方連中も
大勢居る位なのだが、そんな秘め事にもルールがある。
平たく言えば本番禁止・・・要は血統を汚すなって事だろう。
だがそれらの制約はまるで純愛めいた錯覚を呼び起こさせるのか
上流女のお気に召し、男の性など慮りもせず当然の決まり事として
まかり通るようになってた。
・・・この夜一にしたって同じだろう。
しかも隠密の女は脚が使えなくなる、と後を攻められるのを酷く嫌う。
幼い頃から共に過ごした浦原は確かに特別なのかもしれないが。
────── そう、特別なのだ。
指と舌とで犯し増長した劣情の隙間には、眼前で嬌態を晒す女との間に
聳え立つ壁の高さが ずしりと首を擡げていた。
まぁ それでも愉しませて貰えれば十分、有難い話じゃないか。
どうやら自分は、とことん掃除夫の性分らしい。
「ハァッ・・・ハッ、ぅンッ・・・あ、ハぁ・・・っ」
寝台にへばり付き切なげに喘ぎながら、更なる快楽を貪らんと
夜一は震える腰をぐっと高く突き出し嫋やかにくねらせる。
だらしなく緩んだ口元が涎にまみれるのも気にせず、夢中で
腰を振る様のなんと淫猥な事────
「あ・・・っ!・・・あぁ・・・ン・・・ンア・・・ッ!!」
「・・・っ・・・・・・!」
肉棒が淫芽を擦り付け柔肉を抉る度ほの暗い室内に響く
悦びの声は阿近を限界まで引き摺り上げた。
褐色の背中と太腿を白濁した体液が汚す。
はあ、はあ、と肩で息をしながら、阿近が夜一を見遣ると
ほぼ同時に果てたのだろう、敷布にしがみ付いたまま
がくがくとぎこちなく身体を震わせ、焦点の合わない虚ろな瞳
が肩越しに儚く微笑んだ。
滑らかな肌をつたって行く精を手で拭い、尻を撫で上げ
汗と体液で張り付く下着をゆっくり捲ると、褐色の肌の中に
紅い蕾と花弁、さらに奥から桜色の淫らな肉が覗く。
「・・・絶景だな」
「ひゃ・・・ぅ!」
蜜に濡れそぼるその濃艶な華の誘惑に絞り出すように呟いて
阿近は花弁に指を這わせた。
物欲しげに潤んだ金の視線が肌に絡みつき思考を鈍らせる。
それでも尚、制裁を恐れ先に進む事を躊躇い葛藤する男に
焦れたのか、夜一は覚束無い仕草で身を起こし、下着を
脱ぎ棄てると阿近の腰に跨った。
「!!!・・・・・・っ、勘弁してくれよ・・・」
未だ熱く張りつめた己に熟れた秘肉が密着され、落雷を受けたような
衝撃が全身を振るわせる。
夜一は死覇装の帯を解くと、胸元に腕を突っ込むと押し広げて潜り込み
阿近の肌にすがりついた。
「・・・おぬし、わしが欲しゅうないのか・・・?」
限りなく甘く、熱い囁きが首筋を擽る。
重なる肌からは乳房の肉感からその奥から響く早鐘、呼吸のたび
膨らむ内臓の動き、溢れる蜜の熱までもが直に伝わり、劣情をさらに
駆り立てた。
駄目だ、振り払え。
そこに辿り着いたところで、この女は絶対に自分の物になりはしない。
未練を残し、置き去りにされるのは俺じゃねぇか。
「そん・・・な、事・・・・・・・っ」
「わし、欲しい・・・」
「・・・・・・・・・・・っ」
「他に誓いを立てた女子でも居るのか?」
「あんた、こそ・・・隊ちょ・・・」
「・・・言えぬのは、居らぬのと一緒じゃな?」
「体が大人になれば の、おぬし角も生え変わると思うのじゃ」
「・・・・だからっ!・・・」
阿近の知る限りでも、夜一はのべつ浦原に空言を吹き込まれて
いる癖に、愚直な程奴を疑う事を覚えない。
この絶対の信頼は、やはり幼い頃から育んできたものだろうか。
世間を知らない、無垢な魂に添い馴らし 染め上げる・・・
それは人間誰もが少なからず持つ支配欲であろうが
実際手に入れることが出来る者なんて滅多に居ない。
────浦原の顔が脳裏を過ぎり、憎悪にも似た羨望と嫉妬
の念が湧き上がった。
「・・・・なぁ、阿近・・・・?」
「──────── なら お望みのとおりにしてやるよ」
耳と頬とを摺り寄せ甘える褐色の身体を引き離し横たわらせると
花弁を掻き分け蜜口の奥へ、熱く滾った自身をゆっくり捻り込んだ。
「・・・・ッ」
「ぁ、あ・・・ああああああ・・・・っ」
根元までしっかりと咥え込まれた欲望を熱い肉壁が
どくりどくりと締め付ける。
互いの高まりを体の芯で絡みあわせ、衝動のままに
腰を動かす度 濃密な快楽が体を蝕んでいった。
突き上げる力は更に強く、早くなっていく。
「ハッ…ハッ・・・・あ、あこ・・・ん・・・阿近・・・・・っやめ・・・・
そん、なにされたら・・・わっ、わし、壊れてしま・・ッ・・・!!!」
「・・・アンタが・・欲しいって言ったんだろ・・・」
「そうじゃ、けど・・・・っく・・ん・・・・ゃ・・・、ひぁ・・ッ!」
「いっそ・・・壊しちまうのも一興かもな」
「やっ・・あああっ!! 駄目・・・・・っも、もう、わし・・・」
一層激しく攻め立てられ、夜一は阿近に爪をたてしがみ付いた。
胎内の熱が急激に上昇し、きつく収縮する。
思考をまっしろに吹き飛ばし燃やし尽くすような突然の反応に堪え切れず
阿近は自身を夜一の中に残したまま精を放った。
───── なんだ、いまのは・・・・?
絶頂を更に突き抜けたような快楽の余韻で、なかなか
働こうとしない肢体を且つ且つ動かし、阿近は自身を
紅い華から引き抜く。
「・・・・・大、丈夫か・・・?」
夜一はぐったりと床に沈み、微動だにしない。
失神してしまったのだろうか。
己の無体を自責しつつ、顔に張り付いた髪をそっと除けて
額に接吻け──初めて夜一が呼吸していない事に気が付いた。
「・・・・・・夜一・・・!?」
動揺した阿近の手に、無力に連動した小さな身体はかくりと首を傾け、
唇からは真珠のような光沢を持つ紅い小さな玉が零れ落ちた。
「夜い・・・・・・・・・・・・・?・・・・・・・・・!!?」
研究室に響くのは鈍い機械音のみ。
「──────────────────────・・・嘘、だろ・・・?」
落ちはエロほぼ無いので箇条書きで
◇阿近の抱いた夜一は浦原が技術開発局開設に便宜を図って
もらう見返りとして、四十六室の要人から依頼され製作した
愛玩用最新型儀骸・儀魂の試作品だった。
双極下でモニターしてる浦原は、阿近の攻めの姿勢・粘り強さ
飽くなき探究心を研究者として高く評価し感心する。
◇そこを夜一(本物)に見つかり怒られる浦原。痩せたセイウチ
◇「手の届かない筈の望みを叶えてしまった者の心理に興味があった」
と言い訳に紛れて呟く浦原に夜一(本物)は言葉を失うが・・・
◇やっぱり怒る。
◇技術局開設から浦原追放までのくだり。
◇そして百年後、意味深に視線を交わす阿近とネム。 で終幕。
お粗末さまでした
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