期間:1989年2月15日〜20日
初めての冬の北海道への列車の旅。
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2月15日 仕事を早めに終え、水戸線『下館』駅から18:09の列車に乗る。宇都宮まで行き、19:23の『北斗星3号』に乗った。興奮でなかなか寝付けないまま、青函トンネルをくぐった。札幌に着いたのが10時過ぎ。歩いて旧道庁、時計台を見て回った。 11:28発の列車で旭川へ。3分で乗り換え、『富良野』へ。この富良野線は車窓の景色が目当て。この日はあいにく曇りで景色がよく見えなかった。 富良野で折り返し、『美瑛』へ。町役場まで歩いて、観光課で『美瑛の丘MAP』などをもらった。 また、旭川に戻り、17:39の特急で『網走』へ。釧網線で『小清水』に着いたのが21:48。 今夜の宿泊は『小清水ユースホステル(YH)』。宿の主人(YHではペアレントと呼んでいる)が駅まで迎えに来てくれていた。 宿泊費は1泊2食で3,000円と超格安。でもいろいろ規則があって、特に時間規制が厳しい。そのころは夕食後ミーティングをして、必ず10時には消灯。 到着が10時を過ぎていたので本当は風呂には入れないはずだったが、ペアレントさんの心配りで、入れることになった。それだけでも十分なのに、その後、ケーキやお菓子までいただいてしまった。 その時のペアレントさんは菊池さん夫妻だったが今では引退し、YHも『オホーツク小清水ユースホステル』と名前が変わっている。 |
2月16日流氷が見たくて来たのに風で流氷が沖に流されてしまったので、この小清水では見ることができないそうだ。そこでペアレントさんが車で知床の『宇登呂』まで連れて行ってくれるというツアー(2,200円)を出してくれるそうだ。参加者は昨夜宿泊の4人。 海岸線沿いに行くと水平線上に白く流氷が見えた。前に接岸したときに残っていた大きい流氷に乗って遊んだが平気だった。氷と氷の間に見えた海水は青くてきれいだった。 『オシンコシンの滝』でも車を降りてみたが、滝はあまり凍っていなかった。海のほうを見ていたらペアレントさんが『オジロワシ』を見つけてくれた。見たのは私だけ。 11:20から『知床自然センター』で『オーロラビジョン』(料金500円はツアー代に込み)を見た。知床の四季を鳥の目線で紹介。すごく大きなスクリーンと大音声で迫力満点。 昼食はそこでカレー(600円)。これもツアー料金に込み。 センターから戻り際に『プユニ岬』でも停まってくれた。流氷は午前中よりも陸に近づいていた。青い海と空、白い流氷のコントラストがきれいだった。 そして『峰浜保養センター』で温泉(料金200円もツアー代に込み)に入った。つるつるするお湯で熱かったので、すぐに体がポカポカして、のぼせてしまいそうだった。早めに出てゆっくりと休んでいると肩コリも治ったような感じ。 帰る途中の畑の中に2匹のキタキツネがいた。1匹は足が悪いのかびっこをひいていた。 ユースに着いてからきれいな夕日を見た。 |
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2月17日 朝早く起きてしまったので、朝日を見に行った。気温は−16℃。寒かった。 朝食をいただきのんびりと駅まで(約2km)を歩いていく。YHは冬場に白鳥が来るトーフツ湖岸に建っていた。YHをでてすぐに白鳥が4羽飛んで行った。青い空に白い白鳥が映えてきれいだった。 『小清水駅』に着いてもまだ時間があったので海岸に行った(5分くらい)がやはり流氷は来ていない。 10:06の釧網線で『釧路』まで行った。この釧網線は釧路から網走まで釧路湿原、オホーツク海岸沿いを走り、車窓の大自然の眺めが素晴らしい。運転手室の隣のスペースは何のしきりもなかったので、一番前で眺めていた。するとJRの保守の人(?)が周辺の案内をしてくれた。この釧網線ではエゾシカが線路に入ってしまい時々衝突することや、ヒグマが出てくることもあるそうだ。 12:57釧路に到着。今夜の宿『釧路まきばYH』に荷物を置きに行った。YHは市街地の中にあって、こじんまりとしてかわいい感じ。ペアレントさんはきさくに対応してくれ、いろいろ教えてくれた。 チェックインは3時からなので、また釧路駅まで歩いて14:05の列車で『茅沼駅』まで行った。この茅沼の駅はタンチョウが来ることで有名。
14:52駅に着くと、YHからさっきの列車で一緒だった人が駅舎でタンチョウを待っていたが来ていないそうだ。近くの『いこいの村』まで行こうと歩き出すと畑の中に白いものが動いている。近づいていくと『タンチョウ』だ。すぐにもう2羽飛んできたが私の頭の上でくるりと回って飛んでいってしまった。飛んでいる姿はかっこいい。 すぐに駅まで戻って知らせてあげると駅前にも2羽下りてきた。 白鳥が見たいので『シラルトロ湖』(いこいの村の先)へ行くとまた2羽のタンチョウがいた。バックが湿原でとてもいい眺めだった。 シラルトロ湖へ行くと氷の上を車が走っていた。 白鳥は50羽くらい来ていたがパンをあげるとカラスが持っていってしまった。近くで見る白鳥は汚れていてきたなかった。 駅に戻ろうとするとさっきタンチョウを最初に見た畑にエゾシカが3匹来ていた。 さらに空には夕日と虹が見られた。もう最高だった。すごくついている。 16:50の列車で釧路に戻りYHへ。 |
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2月18日 今日はもう帰り。 9:00釧路発の『おおぞら6号』で千歳空港駅まで。帯広の近くの車窓風景がなかなか良かった。よく晴れていたので『日高山脈』がきれいに見えていた。 13:18千歳から『北斗10号』で函館へ。有珠山、駒ケ岳がきれいに見えた。特に駒ケ岳は雄大でだった。 今日は日曜日なので函館の朝市は休み。駅前でお土産を買った。 さっきの列車で知り合った江成さんが席をとっていてくれたので17:12函館発の『海峡14号』に座っていけたが、満席だった。 19:41に青森到着。19:59発の急行『八甲田』で小山まで。指定席(1200円)をとっていたし、隣が空いていたのでゆっくり眠っていられた。 翌朝5:37小山へ。6:06の列車で6:26に下館。自宅に戻った。そして今日は月曜日なので着替えて仕事だった。 |