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院長のカプリチョーザ

みなさん、こんにちは

 高温多湿で寒暖差のあった7月が終わり、夏本番の8月を迎えました。「花輪ねぷた」や十和田湖~八幡平間で競い合う「十八駅伝」、日本三大ばやしの「花輪ばやし」など、今月は当地もイベント満載です。梅雨も明けて、それぞれのイベントでは好天になることを願っています。

 さて、先月から当院も16年目に入りました。私は中学校の学校医も兼務しているのですが、勤務医時代に自分が取り上げた赤ちゃんだった生徒さんがほとんどいなくなったという事実に向き合うと、少々さみしい気持ちになりました。でもそれだけ今の診療所で過ごしてきたんだなと思うと、「まずまず頑張りましたね!」と少し自分のことをほめてやりたいところもあります。

 当地に来て21年・・・生まれ育った北海道で過ごした年月より長くなってしまいました。この間、管内人口は約1万人、また出生数は100人程減少しました。急速に進行する少子化により当地域では3校以上の小学校が閉校し、私が勤めている中学校は翌年度統合となり、さらに当地域の高校3校は近い将来統合の計画となっています。赴任当初管内にあった産婦人科医療施設は自分の開業により2か所には増えましたが、分娩数の減少により昨年から基幹病院では分娩の取り扱いをやめ、非常勤医師による午前中だけの診療となりました。その結果、常勤医師で産婦人科診療を行う施設は当院だけになってしまいましたが、基幹病院同様、診療対象が減少し規模が小さくなると、当院における対応も縮小を余儀なくされるところも出てまいりました。

 いままで当HPの診療案内に掲げておりました「母親学級」と「母乳指導」に関しまして、先月で終了といたしました。

 まず「母親学級」についてですが、当院では隔月で医師と助産師が交代で行っておりました。医師は「妊娠中に出会うトラブルとその予防」「妊娠中の異常」、また助産師は「妊娠中の生活」「妊娠中の栄養と食生活」および「妊婦体操」について、当院独自のテキストを用いてお話しておりました。当初多い時には10名以上の参加があったのですが、最近では参加者0名の月が続くことも常態化してきていました。今までは母親学級のために予定日が算出された段階で、母親学級のテキストもお渡ししていたのですが、開催を取りやめたことによってテキストの配布も終了といたしました。母親学級開催当初と異なり、種々のマタニティー雑誌も発刊され、妊婦さんに便利のいいウェブサイトやアプリも出てまいりましたし、そもそもですが「分娩取り扱いのない施設での母親学級」というものに、今一つ説得力が欠けていたことも否まれません。妊婦さん一人一人のニーズを確認しないままではありますが、「母親学級の開催」については一区切りとさせていただきました。

 次に「母乳指導」についてですが、開院当初から助産師による母乳相談は行っておりました。さらに2016年からは母乳育児相談に関する補助券が発行されるようになりましたが、補助券発行前より母乳相談へのリクエストは少なく、2016年以降も補助券を利用して母乳相談にお越しいただいた方は1名だけでした。母乳トラブルでお越しいただいた方は、ほぼすべてが検査や投薬が必要な医療的なサポートを必要となった方ですので、相談数が少ないというだけで母乳哺育のトラブルでお越しいただいた方が少ないわけではありません。でも相談例が少なかったというのは、先述したのと同様に「分娩取り扱いのない施設での母乳指導」というのにニーズがなかったのかもしれません。

 ニーズがなければ当院のような施設でも、やはり対応規模を縮小せざるを得ません。本稿をお読みになって初めて存在を知った方や、改めて受講希望をお持ちいただいた方には誠に恐縮なのですが、この度の対応の縮小につきまして、なにとぞご了解の程お願いいたします(2019.8.1)。

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